リモート・データベースを使用している BigFix サーバーのアップグレード
リモート・データベースを使用している BigFix サーバーをアップグレードする場合の推奨手順。
自動アップグレード Fixlet は、リモート・データベースを使用する特定の構成をアップグレードできません。このような場合は、BigFix サーバーを手動でアップグレードする必要があります。
さらに、リモート・データベースのセットアップは、アップグレード中に問題が発生し、BigFix サーバーのインストーラーを手動で実行後にデータベース接続のリセットを必要とする可能性があります。これらの手順は、アップグレード後に誤った構成を識別するのに役立ちます。
アップグレード前のチェックリスト:
- データベースをバックアップします。
- BigFix サーバーをホストしているコンピューターで、Windows コマンド・プロンプト (cmd.exe) から次のコマンドを実行して、ODBC レジストリー・キーをバックアップします。
32 ビットおよび 64 ビットのレジストリー・キーは、データベース接続パラメーターを記憶する ODBC データ・ソースを表しています。BigFix プラットフォームで使用されるデータ・ソース名 (DSN) は次のとおりです。reg export "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\ODBC\ODBC.INI" "%UserProfile%\Desktop\ODBC.INI 32-bit.reg" /Y reg export "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ODBC\ODBC.INI" "%UserProfile%\Desktop\ODBC.INI 64-bit.reg" /Y- enterprise_setup
- 常に存在し、アップグレード時にサーバー・インストーラーによって使用されます
- bes_bfenterprise
- BigFix サーバーがインストールされている場合に存在します。
- LocalBESReportingServer
- Web レポート・サーバーがインストールされている場合に存在します。
- データベースに接続するときに使用される認証方式とアカウントを特定します。
bes_bfenterpriseデータ・ソースに「はい」に設定されたTrusted_Connectionパラメーターが含まれている場合、Windows 認証が使用され、アカウントは BigFix サーバー・サービスを実行しているアカウントと同じです。それ以外の場合は、SQL Server 認証が使用され、アカウントはレジストリー・キーHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\BigFix\Enterprise Server\DatabaseのUser値に保存されているアカウントです。 - SQL Server 認証を使用している場合は、BigFix サーバーをホストしているコンピューターでレジストリー・キー
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\BigFix\Enterprise Server\Databaseをバックアップします。BigFix Web レポート・サーバーが同じコンピューターにインストールされている場合は、レジストリー・キーHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\BigFix\Enterprise Server\FillAggregateDBもバックアップします。 - データベースへの接続に使用するアカウントに sysadmin サーバー・ロールがあることを確認します。アップグレード後は、BigFix データベースの db_owner のままであれば、権限を下げることができます。
- Windows 認証を使用している場合は、BigFix サーバー・インストーラーの実行に使用するアカウントが、データベースへのアクセスと BigFix サーバー サービスの実行に使用するアカウントと同じであることが重要です。
トラブルシューティングの手順
インストールが正常に完了しない場合、次の手順を実行します。
- bes_bfenterprise ODBC データ・ソースを確認します。BigFix サーバー・データベースを指している必要があります。これはデフォルトでは BFEnterprise という名前です。アップグレード前と同じ認証モードを使用していることを確認します。この DSN が正しく構成されていないと、BESRootServer、FillDB、GatherDB の各サービスがデータベースに接続できません。
- BigFix Web レポートがインストールされている場合は、LocalBESReportingServer ODBC データ・ソースを確認します。Web レポート・データベースを指している必要があります。これはデフォルトでは BESReporting という名前です。アップグレード前と同じ認証モードを使用していることを確認します。この構成が正しくない場合、Web レポートのログイン要求前にエラー・メッセージを受け取ります。
- Windows 認証を使用している場合は、BESRootServer、FillDB、GatherDB、BESWebReportsServer の各サービスが、データベースへの接続に使用するのと同じアカウントで実行されるように構成されていることを確認します。
- SQL Server 認証を使用している場合、ユーザー名とパスワードのレジストリー・キーが正しく設定されていることを確認します。パスワードは暗号化されています。何か間違っていると思われる場合は、次の手順でリセットできます。すべての BigFix サービスを停止し、レジストリー・キーを変更してから、すべてのサービスを再起動します。BigFix サービスがバックアップされ、実行していると、パスワードは再び暗号化されます。
- BigFix コンソールにデータベースのバージョンが間違っているというエラー・メッセージが表示された場合は、BigFix コンソールが BigFix サーバー と同じバージョンに更新されたことを確認します。問題が解決しない場合は、HCL サポートにお問い合わせください。