概要

BigFix Explorer 機能で BigFix の機能を拡張する方法について言説明します。

BigFix Explorer は、新しい BigFix Platform コンポーネントです。BigFix Platform 製品群の一部であり、データストア・エンジン・テクノロジーに基づいて、スタンドアロン・サービスとして実装されます。

BigFix Explorer には、データストア・エンジンと REST API の 2 つの主要コンポーネントがあります。

データストア・エンジンは、メモリー内キャッシュのように機能し、BigFix ルート・サーバー・データベースに保存されているデータを格納します。データストア・エンジンを利用することで、BigFix Explorer は、収集されたデータをセッション関連度を使用して照会するように設計された REST API インターフェースを提供します。BigFix Explorer は、BigFix ルート・サーバーに登録する必要があり、BigFix オペレーターや BigFix アプリケーションが必要とするときに、BigFix 環境のデータをほぼリアルタイムで提供します。

BigFix Explorer は、1 つの BigFix ルート・サーバーにのみ接続できます。

BigFix Explorer の複数のインスタンスを、同じ BigFix ルート・サーバー・インスタンスに接続できます。複数のインスタンスを使用すると、フェイルオーバーの場合に役立ちます。また、ユーザーが BigFix ルート・サーバーではなく BigFix Explorer に対して直接照会を実行する場合、それぞれのユーザーの近くに個別のインスタンスを配置することで、すべてのユーザーが BigFix ルート・サーバーに対して照会を行うことを回避できます。

次の図に、新しいコンポーネントの論理アーキテクチャーを示します。

マシンに BigFix Explorer をインストールするための前提条件として、BigFix クライアントがインストールされている必要があります。BigFix Explorer のインスタンスは、クライアントが登録されているのと同じ BigFix ルート・サーバーに接続します。

  • BigFix Explorer は、新しいプラットフォーム・コンポーネントとして BigFix Platform バージョン 11.0.2 から利用できます。
  • BigFix Explorer の要件のリストについては、「要件と前提条件」を参照してください。
  • BigFix Explorer は、BigFix クライアントが存在するコンピューターをターゲットとする Fixlet を使用してインストールできます。BigFix Explorer のインストールについて詳しくは、「BigFix Explorer のインストール」を参照してください。
  • BigFix Explorer は、セッション関連度を評価するための REST API インターフェースを提供します。BigFix Explorer API の使用については詳しくは、「BigFix Explorer の使用」を参照してください。
  • BigFix Explorer は、個別の構成オプションを使用してカスタマイズできます。BigFix Explorer の構成については詳しくは、「BigFix Explorer の管理」を参照してください。
  • BigFix Explorer には、アンインストール・ツールも装備されています。詳しくは、『BigFix Explorer のアンインストール』を参照してください。
  • BigFix Explorer の認証は、BigFix ルート・サーバーに対して有効である BigFix オペレーターの資格情報を使用して実行されます。BigFix マスター・オペレーターとマスター以外のオペレーターの両方が許可されています。認証について詳しくは、BigFix Explorer API を参照してください。BigFix のマスター以外のオペレーターが BigFix Explorer を認証するには、「REST API を使用可能」特権が必要です。