ネットワーク・ファイル・システムのサポート
ネットワーク・ファイル・システム (NFS) は、ネットワーク上でファイルを格納する機構です。これは分散ファイル・システムの 1 つです。このファイル・システムにより、ユーザーはリモート・コンピューター上のファイルやディレクトリーにアクセスし、それらのファイルやディレクトリーをローカル・ファイルやローカル・ディレクトリーと同様に扱うことができます。
重要なパッチ更新 (CPU) および推奨パッチ・クラスターのためのすべての Fixlet (「Patches for Solaris」サイトおよび「Patches for Solaris Live Upgrade」サイトで入手可能) には、Oracle リポジトリーやローカル・リポジトリーからではなく、アクセス可能な NFS 共有からパッケージをインストールするオプションが用意されています。これらのパッチはサイズが大きいことがあるため、ダウンロードしてエンドポイントに直接解凍すると時間がかかる場合があります。NFS 共有からパッチを適用すると、インストール時間が短縮され、帯域幅使用量が減少し、保管コストが削減されます。パッチの適用について詳しくは、『Solaris 10 以前でのエンドポイントへのパッチ適用』を参照してください。
NFS の基本構成を実行するには、「Patching Support」サイトにある以下のタスクを使用できます。
- NFS サポートの有効化 - Solaris 10
- このタスクは、NFS サービスを対象の Solaris システムで有効にする場合に使用します。
- NFS サポートの無効化 - Solaris 10
- このタスクは、NFS サービスを対象の Solaris システムで無効にする場合に使用します。
- NFS 共有の追加 - Solaris 10
- このタスクは、新規ディレクトリーを NFS クライアントにエクスポートして、ネットワーク全体でそのディレクトリーに他のシステムがアクセスできるようにする場合に使用します。ユーザーは、インストールする更新を格納する NFS リポジトリーの場所を指定することができます。このタスクでは、特定のアクセス・レベルでの永続的または非永続的な NFS 共有を追加するオプションを選択できます。
- NFS 共有の削除 - Solaris 10
- このタスクは、NFS クライアントからディレクトリーを削除して、そのディレクトリーをネットワーク全体の他のシステムと共有しないようにする場合に使用します。現在のセッションのみから NFS 共有を削除することも、後続セッションを含めることもできます。
NFS については、http://docs.oracle.com/cd/E23824_01/html/821-1454/rfsintro-2.htmlを参照してください。