step の失敗動作設定を定義する

Automation Plan を作成する際に、計画内の各 step について、計画内の step が失敗した場合の動作を定義できます。これは step failure behavior として知られ、failure stepstep に追加するのとは異なります。また、高度な失敗動作を設定することもできます。高度な失敗動作を使用すると、状況を返さない対象についてステップを失敗にするまでの時間を指定できます。

動作説明

Automation Plan 設計時は step failure behavior 機能を使用します。step failure behavior 機能を使用することで、 endpointsAutomation Plan のフローを制御できます。endpoints の一部またはすべてで、Automation Plan のステップが失敗した場合の動作を定義できます。

step failure behavior 全体は、2 つの別個の設定によって定義されます。1 つ目の設定である step failure mode は、 Automation Plan がそのポイントで停止すべきかどうかを定義します。2 つ目の設定である failed targets behavior は、 失敗した対象を後続のステップに含めるかどうかを定義します。failure step が定義されている場合、step failure behavior の定義値にかかわらず別個に、failure step は常に step failure behavior の処理前に実行されます。failure step の実行後、システムは、失敗した stepstep failure behavior 設定の定義に基づき、計画の残りのステップを処理します。

step failure behavior を定義するには、 まず Automation Plan を続行するか停止するかを選択します。これを行うには「ステップ失敗モード」リストからオプションを選択しますステップの失敗時に Automation Plan を停止するオプションを選択した場合は、設定はこれで終了です。Automation Plan action はこの時点で停止します。Automation Plan を続行する場合は、すべての endpoints で続行するか、step が成功した endpoints のみで続行するかを決定する必要があります。

stepAutomation Plan に追加する際に、次表の説明のように失敗動作を定義できます。
1. を定義する step failure mode

オプション 説明\n
自動化計画の停止 関連する失敗 step を実行してから Automation Plan を停止する場合は、このオプションを選択します。
自動化計画の続行 関連する失敗 step を実行してから Automation Plan 内の次の step に進む場合は、このオプションを選択します。
Automation Plan を続行する場合は、次表で説明されているオプションから選択して、対象を定義します。Automation Plan を停止すると、Automation Plan は停止します。
2. 対象を定義する

オプション 説明\n
今後のステップに含める step が失敗した endpoints は、Automation Plan の今後のステップに含められます。非報告しきい値を指定した場合、非応答エンドポイントは失敗したステップとして扱われます。非応答エンドポイントがあとでレポートを返した場合で、「今後のステップに含める」を選択していると、これらの非応答エンドポイントは、指定された次の中であとでレポートを返した場合、今後のステップに含まれます。
今後のステップから除外 Automation Plan は、step が成功した endpoints で続行されます。step が失敗した endpoints は、今後のステップから削除されます。この設定は、計画ステップから除外された非応答エンドポイントを、計画内の今後のステップからも除外するかどうかを制御します。

以前に作成した Automation Plans については、デフォルト値が実装されます。デフォルト値は Stop Automation Plan です。レガシーの Automation Plan を開いて保存すると、 新しい属性が保存済みの Automation Plan に追加されます。

Step failure behaviorおよび failure step の対象指定

Step failure behavior の対象指定は failure step の対象指定とは異なります。failure stepAutomation Plan に追加すると、その failure stepstep で対象指定されているすべての endpoints に、または step が失敗した endpoints のみに適用できます。failure stepstep に追加し、その failure step の対象指定をすべての endpoints に適用するように設定すると、定義済みの step failure behavior 設定がある場合、この対象指定が取って代わられる場合があります。Continue Automation Plan および Exclude from Future Stepsとして定義した step failure mode がある場合は、関連する failure step 対象指定は自動的に Failed Only に設定されます。これは、step failure behavior 設定で定義されているように、failure stepを今後のステップを実行する endpoints に対して実行しないようにするためです。その代わりに、failure step を、今後のステップから除かれる endpoints に対してのみ実行します。

トラッキング Automation Planアクションおよびstep failure behavior

Automation Plan actions および step actions「自動化計画アクションの状況」ダッシュボードで確認できます。Automation Planstep が失敗した場合、失敗は「状況」列に表示されます。step failure behavior 動作が定義されていないステップが失敗した場合、 Failed の状況が「状況」列に表示されます。失敗した step failure behavior定義済みの steps については、Failed on some targets の状況が表示され、 step に定義済み step failure behavior があり、何らかの対象で失敗したことが明らかにされます。つまり、状況が Failed になっている steps は失敗したステップです。この場合、Automation Plan は関連する failure step があればすべて実行してから停止します。状況が Failed on some targets のステップは、何らかの対象で失敗した steps ですが、Automation Planstep failure behavior で定義された設定に従い実行が継続されます。Automation Plan は、すべての endpoints において、またはステップが成功した endpoints においてのみ実行を継続します。

step が失敗した endpoints を確認するには、特定の step の「詳細」アイコンをクリックします。

高度な失敗動作

高度な失敗動作を使用すると、対象 endpoints に対してステップが完了する時間に制限を指定することで、スケジュールされたメンテナンス時間枠内で実行されるように Automation Plan を設計できます。これにより、ステップを完了させる方法を制御し、指定した期間後に完了しなかったステップのある endpoints のステップを失敗にすることができます。たとえば、60 分のメンテナンス時間枠があり、計画に 3 つのステップを含める必要がある場合は、高度な失敗動作を有効にして、各ステップにたとえば 20 分の期間を入力できます。ステップが実行され、20 分が経過し、ステップが一部の endpoints で完了していない場合、ステップはこれらの endpoints について失敗となります。高度な失敗動作の設定は、デフォルトでは無効になっています。

高度な失敗動作を設定するには、以下の手順に従います。
  • 計画を作成する場合は、ステップの「デフォルト設定」アイコンをクリックして「実行」タブに移動します。「未完了の対象を失敗にする」のチェック・ボックスを有効にして、ステップが完了していない endpoints のステップを失敗にする期間を分単位で入力します。
  • 計画を実行中の場合は、 「自動化計画アクションの実行」画面で「実行」タブをクリックして「未完了の対象を失敗にする」のチェック・ボックスをオンにし、そのステップが完了していない endpoints のステップを失敗にするまでの期間を分単位で入力します。
注: タイムアウト設定を行ったレガシーの Automation Plan を開いた場合は、タイムアウトの対象は失敗として扱われます。このことを知らせるメッセージが表示されます。計画を保存すると、計画が更新され、タイムアウト設定が失敗動作設定に変更されます。

ステップ失敗しきい値を設定する

step の失敗しきい値を使用すると、対象エンドポイントの合計数に対するステップの成功・失敗率 (パーセント) に基づき、ステップの成功と失敗を管理できます。step の失敗しきい値を設定することにより、step の成功または失敗を決定する、対象の失敗率 (パーセント) を指定できます。たとえば、「ステップ失敗しきい値」more than 5% に設定すると、 ステップが 5% を超える対象エンドポイントで失敗した場合、ステップは失敗したステップとして扱われます。失敗ステップを設定している場合は、失敗ステップが実行されます。「ステップ失敗しきい値」more than 5% に設定すると、 ステップが 5% 以下の対象エンドポイントで失敗した場合、そのステップは成功として処理され、失敗ステップを設定している場合その失敗ステップは実行されません。

step 失敗しきい値を設定するには、以下の手順に従います。
  1. step 失敗しきい値を設定する step を含む Automation Plan を開き、 「編集」をクリックします。
  2. step 失敗しきい値を設定する step を選択します。
  3. step「デフォルト設定」アイコンをクリックし「実行」タブに移動します。
  4. 「ステップ失敗しきい値」セクションで、ステップを失敗とするしきい値をパーセント値で入力します。たとえば more than 25% と入力すると、ステップは、25% を超えるエンドポイントで成功しなかった場合に失敗になります。ステップが 25% のエンドポイントで不成功の場合、ステップは成功として処理されます。デフォルト値は「任意」 です。つまり、任意のエンドポイントで step が失敗すると、step は失敗として扱われ、その step に対して失敗 step を定義している場合は、失敗 step が実行されます。
  5. 「OK」をクリックします。step 失敗しきい値を設定する各 step について、この手順を繰り返します。

「再起動の保留中」ステップ・アクションおよびステップ失敗動作

対象エンドポイントがステップ・アクションの Pending Restart 状況をレポートした場合、システムはこれらの Pending Restart ステップ・アクションを自動的に停止しません。Pending Restart ステップ・アクションが停止された場合、再始動が完了した後、アクションの実際の結果に応じてステップ・アクションが更新されなくなります。代わりに、 Pending Restart ステップ・アクションの状態は Open のままで、 追加された Restart Endpoint and Wait for Restart to Complete ステップは再始動が完了した後に状況を更新できます。これにより、ステップ・アクションの実際の結果が判明次第得られます。

これは、再始動を必要とするステップが失敗した場合には、さらに複雑になります。Pending Restart 状態のステップは、タイムアウトした場合、または 1 つ以上のエンドポイントが失敗状況をレポートした場合に、失敗する場合があります。Pending Restart 状態のステップが失敗した場合は、Pending Restartステップ・アクションは未完のままであるため、ステップの失敗動作はより複雑になります。以下の 2 つの例は、 Pending Restart 状態がステップ失敗動作の設定とどのように連動するかを示しています。

シナリオ 1: 失敗した「再起動の保留中」ステップと「計画の停止」に設定された失敗動作

このシナリオでは、ステップ失敗動作は、「計画の停止」に設定されています。ステップは失敗しますが、一部のエンドポイントは Pending Restart 状況のレポートを返します。失敗したステップには、失敗ステップが設定されています。失敗ステップは Restart Endpoints and Wait ステップです。その後、Pending Restart は次のように処理されます。

  • システムは失敗したステップを Open状態のままにして、失敗ステップを実行します。
  • Pending Restart状態にある対象は、最終的にはステップ・アクションの実際の結果を使ってレポートを返します。
  • その後、システムは、失敗したステップ、失敗ステップ、および計画のすべてのアクションを停止します。

シナリオ 2: 失敗した「再起動の保留中」ステップと「計画の続行」に設定された失敗動作

このシナリオでは、ステップ失敗動作は、「計画の続行」に設定されています。ステップは失敗しますが、一部のエンドポイントはPending Restartステータスをレポートします。失敗するステップには、失敗ステップが設定されていません。Pending Restart は、以下のように処理されます。

  • システムは失敗したステップを Open 状態のまま残し、後続のステップを実行します。計画の次のステップは Restart Endpoints and Wait ステップです。
  • 次に、 失敗したステップの Pending Restart の対象が、ステップ・アクションの実際の状況のレポートを返します。
  • その後、システムは Restart Endpoints and Wait ステップを停止し、計画の残りのステップを処理します。
  • 最後に、すべてのステップが処理されると、システムは、失敗したステップのアクションを含めて残りのすべてのオープンなステップ・アクションを停止し、計画アクションを停止します。