P2P セッション中のターゲット上でのツールの実行

コントローラー・プロパティーを作成および構成して、リモート・コントロール・セッション中にターゲット・コンピューターで特定のツールを実行することができます。

構成されたプロパティーは、コントローラー・ウィンドウの「ターゲットでのアクションの実行」メニューのメニュー項目として、アルファベット順で表示されます。
注: 「ターゲットでのアクションの実行」メニューに追加される項目が多すぎると、メニュー内の最後の項目は画面の最下部を超えてしまう可能性があります。この問題は、メニューのスクロールはサポートされていないため、特に小さいサイズの画面で見られます。
セッション中に表示されるのは、対応するコマンドがターゲット・コンピューター上に存在するツール・エントリーだけです。セッションの開始時に、コントローラーは、すべての構成済みツールを記載したリストをターゲットに送信します。ターゲットは、各コマンドが存在するかどうかを検証し、すべての使用可能なコマンドを記載したリストをコントローラーに送り返します。セッションのアクション・メニューに、使用可能なツールの情報が取り込まれます。
注: Linux オペレーティング・システムがインストールされているターゲットの場合、ツールが存在するかどうかの検証に加え、ターゲットにこれらのツールを実行する権限があるかどうかも確認されます。
各ツールは、コントローラー・プロパティー・ファイルのいくつかのエントリー (一部はオプション) を使用して定義できます。同じツールに属するエントリーのプレフィックスは、すべて同じにする必要があります。事前構成された 7 個のツールがデフォルトで用意されており、必要に応じて変更することができます。空白のツールもデフォルトで 3 個用意されています。P2P セッション用のプロパティー・ファイルの編集について詳しくは、グローバル・コントローラー・プロパティーの構成を参照してください。管理対象セッション用のプロパティー・ファイルの編集について詳しくは、「BigFix® Remote Control 管理者ガイド」を参照してください。プロパティーは、以下の形式で作成および構成します。
プロパティー名 必須 デフォルト値 説明\n
prefix.ToolName はい N/A 「ターゲットでのアクションの実行」メニューで使用される表示名。
prefix.ToolName.$lang$ いいえ N/A 表示名の翻訳。$lang$ は ISO 言語コードです。
prefix.ToolCommand はい N/A パラメーターを除いた、ツールを実行するためのコマンド。
prefix.ToolParameters いいえ N/A 実行するコマンドのオプション・パラメーター。
prefix.ToolUser いいえ <ブランク> コマンドの実行に使用する特権または資格情報を決定します。
<ブランク>
ログオン・ユーザーとしてツールを実行します。
注: Windows のバージョンによっては、UAC プロンプトが出されることがあります。
管理者
特権を昇格するための UAC プロンプトを使用してツールを実行します。

必須プロパティーの定義

prefix.ToolName=
変更可能フィールド prefix.ToolName
フィールドの説明 「ターゲットでのアクションの実行」メニューで使用される表示名。定義する各ツールのプレフィックスは、それぞれ異なっている必要があります。
有効な値 ユーザー定義。例えば、以下のようにします。

wincmd.ToolName=Command Prompt

テキスト「Command Prompt」「ターゲット内のアクションを実行」メニューに表示されます。

値の定義
prefix.ToolCommand=
変更可能フィールド prefix.ToolCommand
フィールドの説明 パラメーターを除いた、ツールを実行するためのコマンド。
有効な値 ユーザー定義。

ツール・コマンドは、完全修飾パス、またはファイル名のみで指定することができます。例えば、 wincmd.ToolCommand=cmd.exewincmd.ToolCommand=[SystemFolder]\\cmd.exe は同じです。
注: パスで円記号 () を使用する場合は、円記号 () を 2 つ入力する必要があります。
ファイルは、ログインしているユーザーの PATH 環境変数上に存在している必要があります。実行可能ファイルの他、実行可能ファイルの関連ファイルも指定できます。パスまたはファイル名にスペースが含まれている場合でも、引用符は使用しないでください。

例えば、services.msc は mmc.exe (Microsoft 管理コンソール) に関連付けられています。

以下の例はすべて同じものを表しています。

prefix1.ToolCommand = services.msc

prefix2.ToolCommand = [SystemFolder]services.msc

prefix3.ToolCommand = [SystemFolder]mmc.exe

prefix3.ToolParameters = [SystemFolder]\services.msc

Windows システムでツール・パラメーターを定義する場合は、以下のフォルダー・プロパティーを使用できます。ターゲットは、これらのプロパティーをターゲット・システム上の実際のパスに置き換えます。

[WindowsFolder]
ターゲットは、以下のパスを使用してツールを実行します。 [WindowsVolume]\Windows
[SystemFolder]
ターゲットは、以下のパスを使用してツールを実行します。 [WindowsFolder]\System32

フォルダー・プロパティーは、Linux ターゲットでは使用できません。 lnxcontrol.ToolCommand = /usr/bin/gnome-control-center

値の定義

事前構成されたツール

tool01.ToolName = Control Panel tool01.ToolCommand = [SystemFolder]\\control.exe tool01.ToolParameters = tool01.ToolUser =

tool02.ToolName = Command Prompt tool02.ToolCommand = [SystemFolder]\\cmd.exe tool02.ToolParameters = tool02.ToolUser =

tool03.ToolName = Administrator Command Prompt tool03.ToolCommand = [SystemFolder]\\cmd.exe tool03.ToolParameters = tool03.ToolUser = admin

tool04.ToolName = Task Manager tool04.ToolCommand = [SystemFolder]\\taskmgr.exe tool04.ToolParameters = tool04.ToolUser =

tool05.ToolName = Windows Explorer tool05.ToolCommand = [WindowsFolder]\\explorer.exe tool05.ToolParameters = tool05.ToolUser =

tool06.ToolName=Terminal tool06.ToolCommand=/usr/bin/gnome-terminal tool06.ToolParameters = tool06.ToolUser =

tool07.ToolName=Control Panel tool07.ToolCommand=/usr/bin/gnome-control-center tool07.ToolParameters = tool07.ToolUser =