その他の考慮事項

共存サーバーの使用時に問題が起こらないようにするために、以下の考慮事項を確認して、環境に適用してください。

ソフトウェア・カタログ

コンピューター上のソフトウェアが同じソフトウェア・シグニチャーに基づいて検出されるように、両方のサーバーに同じソフトウェア・カタログをアップロードします。これにより、一方のサーバーでカタログの配信を無効にして、上書きを防ぐことができます。もう一方のサーバーは、報告先サーバーに関係なく、すべてのコンピューターにカタログを配信します。これは、これらのコンピューターが同じ Fixlet サイト内に存在するためです。

カタログの配信を無効にするには、データベースで以下の照会を実行します。
UPDATE DBO.SYSTEM_GLOBALS SET VALUE = '--- false
' WHERE NAME='catalog_download_actions_enabled';
注: 以下の制限事項は、最初に BigFix Inventory バージョン 9.2.3 以前をインストールした場合 (その後新しいバージョンにアップグレードしたかどうかに関係なく) にのみ考慮してください。

両方のサーバーで同じデータベース・ソフトウェア (DB2 または SQL Server) を使用してください。これら 2 つのタイプではシグニチャーが異なっているため、1 つのソフトウェア・カタログを使用することで、ディスカバリー時に問題が発生する可能性があります。

VM マネージャー

どちらか一方のサーバー (BigFix サーバーが割り当てられているサーバー) についてのみ、ユーザー・インターフェースを使用して VM マネージャーを追加することができます。その理由は、ユーザー・インターフェースで追加された VM マネージャーは、BigFix サーバーにインストールされている VM マネージャー・ツールを使用して管理する必要があるためです。もう一方のサーバーについては、拡張 VM 管理を使用できます。この拡張 VM 管理で、任意のコンピューターに追加のツールをインストールします。

割り当ての変更

コンピューターの割り当てを (例えば BFI1 から BFI2 に) 変更するには、新規の設定を作成するのではなく、既存の設定を編集するようにしてください。設定を編集するには、次の手順を実行します。
  1. BigFix コンソールで、「コンピューター」をクリックします。
  2. 単一のコンピューターを右クリックし、「コンピューター設定の編集」をクリックします。
  3. Instance 設定を選択し、「編集」をクリックして、新規の値を指定します。

欠落しているスキャン結果

コンピューターの割り当てを変更すると、スキャン結果の欠落が発生する場合があります。このような変更は、サーバーによって必ず検出されるとは限らないため、スキャン結果がアップロードされない場合があります。この問題を修正するには、スキャナーを再インストールして、スキャンを再実行する必要があります。これを行うと、古いスキャン結果が削除され、新しいスキャン結果が収集およびアップロードされます。スキャナーを再インストールするには、次の手順を実行します。
  1. BigFix コンソールで、問題のあるエンドポイントで実行されているすべてのアクションを停止します。
  2. Fixlet サイトを開きます。
  3. 「Fixlet とタスク」で、「スキャナーのアンインストール」を選択し、「アクションの実行」をクリックします。
  4. 問題のあるコンピューターをすべて選択し、「OK」をクリックします。アクションが完了するまで待機します。
  5. スキャナーを再インストールし、スキャンを再実行します。詳しくは、下記を参照してください。スキャンのセットアップ