特定のコンピューターを対象とするためのサーバーの変更

9.2.1 から利用可能。各サーバーが特定のコンピューター・グループからのみデータをインポートするように、データ・インポート設定を変更します。サーバーは、指定された基準を満たすコンピューター (例えば、値 BFI1 ではなく BFI2 のマークが付けられているコンピューターなど) だけを選択します。他のコンピューターは、インポートの対象となりません。

このタスクについて

どのコンピューターがどちらのサーバーに報告を行うかを決定する主な要素は、コンピューターに関する一部の情報 (この場合は BFI1 または BFI2 などの特定の値) を取得するために作成したカスタム分析です。サーバーは、分析の結果をチェックして、コンピューターに付加された値を確認します。コンピューターに、サーバーの基準を満たす値が割り当てられている場合は、このコンピューターからのデータがインポートされます。そうでない場合は、このコンピューターは無視されます。

手順

  1. installation_directory/wlp/usr/servers/server1/config に移動します。
  2. etl_settings.yml ファイルを編集して、以下のプロパティーと値を指定します。
    scoped_etl_enabled: 1
    有効範囲を設定したデータ・インポートを有効にするかどうかを指定します。0 に設定すると、すべてのコンピューターからのデータがインポートされます。
    scoped_etl_site_name: ActionSite
    カスタム分析を含む Fixlet サイトの名前を指定します。ActionSite は「マスター・アクション・サイト」を表します。
    scoped_etl_site_is_custom: false
    Fixlet サイトがカスタム・サイトかどうかを指定します。
    scoped_etl_analysis_name: Instance Assignment
    カスタム分析の名前を指定します。
    scoped_etl_analysis_property_id: 1
    分析プロパティー Instance の ID を指定します。追加したプロパティーが 1 つだけの場合、そのプロパティーの ID は 1 です。ただし、この値は、分析を bes ファイルにエクスポートして、テキスト・エディターで開くことで確認できます。
    scoped_etl_based_on: MATCH
    有効範囲を設定したデータ・インポートの条件を指定します。この場合、デフォルトの SITE_URL_FOR_SITE_NAME 以外の任意の値を入力できます。デフォルト値を指定すると、Fixlet サイト内のすべてのコンピューターからデータがインポートされます。
    scoped_etl_resultstext_match: BFI1%
    サーバーがコンピューターを選択するときの基準となる値を指定します。1 つのサーバーに BFI1 を指定し、別のサーバーに BFI2 を指定します。分析から返される値には、末尾にスペースや改行が含まれている場合があります。そのような場合でも、コンピューターを無視せずに対象として含めるには、値の後に % 記号を入力します。
    scoped_etl_overwrite_on_migration: false
    アップグレードまたはマイグレーション後に、これらの設定をデフォルト設定で上書きするかどうかを指定します。
  3. サーバーを再起動します。
  4. データ・インポートを実行します。

タスクの結果

特定のコンピューターからのみデータをインポートするように、サーバーを変更しました。「コンピューター」レポートを開くと、選択したコンピューターだけが表示されることを確認できます。

次のタスク

共存に伴う問題が発生しないように、追加の考慮事項を確認して環境に適用します。