Unicode

9.2.3 9.2.3 から使用可能。V9.5 以降、BigFix プラットフォームには、異なるコード・ページや言語でデプロイされた BigFix クライアントからデータを収集し、そのデータを UTF-8 フォーマットにエンコードして、BigFix サーバーに報告する機能が用意されています。この機能により、クライアントが使用するシステムやエンコード方式に関係なく、BigFixBigFix Inventory の両方でデータが正しく表示されます。これは、さまざまなコード・ページや非 ASCII 文字を含むデータを使用するクライアントを有する環境において便利な機能です。

この機能の主要な前提は、以下のとおりです。
  • データは、文字が特定のクライアントのコード・ページに属している場合にのみ正しく表示されます。クライアントは、さまざまなコード・ページを使用でき、それらのすべてが BigFix によってサポートされています。 ただし、単一のクライアントから見て、すべての出力データがそのクライアントのコード・ページに整合している必要があります。例えば、名前に文字 ê (Windows 1252 コード・ページに固有の文字) が含まれるソフトウェアを Windows 1250 コード・ページを使用するクライアントにインストールした場合、この文字は、BigFix Inventory で正しく表示されません。これは、この文字がクライアントのコード・ページに属していないためです。
  • UTF-8 フォーマットへのエンコードは、ボトムアップ・データ・フロー (つまり、BigFix クライアントから BigFix サーバーにフローするデータ) でのみサポートされます。トップダウン・データ・フローは、このエンコードをサポートしません。 これは、Fixlet などを通じてクライアントに送信されるすべてのアクションには、非 ASCII 文字を含めることができないことを意味します。トップダウン・データ・フローは、常に BigFix サーバーのコード・ページを使用します。

前提条件

  • BigFix サーバー 9.5 以上
  • BigFix エージェント 9.5 以上
  • BigFix Inventory 9.2.3 以降

制限

  • パッケージ・データのスキャンの結果

    パッケージ・データのスキャンの結果 (つまり、レジストリーから取得したパッケージおよびデータ) に、それらが実装されるクライアントのコード・ページに属していない文字が含まれている場合、その結果はすべて省略されます。このような結果は、クライアント・サイドで除外され、BigFix にアップロードされません。他のタイプのソフトウェア・スキャンは、影響を受けません。

  • BigFix インターフェースで作成されたすべての項目の名前

    BigFix インターフェースで作成されたすべての項目 (カスタム・サイト、Fixlet、分析、コンピューター・グループなど) は、BigFix サーバーのコード・ページに属していない文字が含まれていると、正しく表示されません。これらのすべての項目は、トップダウン・データ・フローの一部であるため、UTF-8 フォーマットへのエンコードはサポートされません。

  • BigFix Inventory ユーザー指定のパスを持つ Fixlet

    BigFix Inventory Fixlet でパスを指定する際に、非 ASCII 文字を使用しないようにしてください。そのようなパスは受け入れられないことがあります。影響がある Fixlet は、「除外ディレクトリーの追加」、「除外ディレクトリーの削除」、および「スキャナー・キャッシュ・フォルダーの変更」です。

  • VM マネージャーの資格情報

    VM マネージャーへのログイン時に使用するユーザー名に非 ASCII 文字を使用しないでください。 これらの VM マネージャーに接続する VM マネージャー・ツールは、UTF-8 フォーマットへのエンコードをサポートしていないためです。

  • サブスクリプション電子メール

    スケジュールされたレポートの受信者として使用する電子メール・アドレスに、非 ASCII 文字を使用しないでください。