削除された文書をモニターする
-dl 引数を使用して Compact タスクを実行すると、指定したデータベースで削除された文書に関するデータのログを有効にすることができます。データは、サーバー上の IBM_TECHNICAL_SUPPORT ディレクトリに追加される削除ログファイルのエントリに記録されます。例えば、ユーザーが文書が見つからないとレポートする場合のトラブルシューティングに役立てるため、メールファイルから文書が削除された時間を記録することができます。
手順
タスクの結果
データベースから文書が削除されると、現在の削除ログファイル delete.log にエントリが追加されます。
サーバーが再起動されると、新しい削除ログファイルが作成されます。古い削除ログファイルの名前は delete_<servername>_yyyy_mm_dd@hh_mm_ss.log に変更されます。例: delete_Server1\Renovations_2018_12_15@06_28_45.log
データベースから文書が削除されると、現在の削除ログファイルに次のデータを含むエントリが追加されます。このデータは CSV 互換形式で提供されます。
削除ログエントリのデータ | 詳細情報 |
---|---|
文書削除の日時 | |
文書が削除されたデータベース | データディレクトリからの相対パス |
データベースのレプリカ ID | データベース名がすべてのサーバーで同じでない場合にログでデータベースの複数のレプリカを見つけることができます。 |
削除を実行したプロセス | 例:
|
文書を削除したサーバーまたはユーザーの名前 | |
文書削除のタイプ | 以下のいずれかになります。 SOFT -- 文書はごみ箱にあります。 HARD -- スタブ削除 (文書がごみ箱から削除された場合など) RESTORE (SOFT 削除後に復元された文書) |
削除された文書のクラス | 次のいずれかの 16 進値で指定されます。
|
UNID | レプリカ全体の一意の文書 ID |
項目 | 識別に役立つ、削除された文書の最大 4 つのフィールド値。削除ログを有効にするときに指定します。4 つ以上のフィールド値を指定することもできますが、ログエントリには見つかった最初の 4 つのみが表示されます。項目はそれぞれ、項目名、項目値の長さ、項目値の最初の 400 字の 3 つのパートがあります。 |
注:
ソートの失敗の結果として文書削除が実行されない可能性があります。この場合、削除ログには UNDO フラグとともに以下のデータを含む UNDO エントリが表示されます。
- 文書削除の日時
- 文書が削除されたデータベース
- データベースのレプリカ ID
- UNDO フラグ
- 元に戻された削除のタイプ
- 文書の UNID
例
削除ログファイルの削除エントリの例を次に示します。
delete_Fender_2018_08_07@11_10_27.log
"20180807T111203,97-04","mail3\ablakely.nsf","85258272:004AC676","nserver","CN=Autumn Blakely/O=Guitars","SOFT","0001","12ECB1FC:9E6B6C92852582C7:003F4DC6","SendTo","33","CN=Autumn Blakely/O=Guitars@Music","From","26","CN=Aaliyah Click/O=Guitars","DeliveredDate","22","07/11/2018 07:31:35 AM"
"20180807T111547,33-04","mail3\ablakely.nsf","85258272:004AC676","nserver","CN=Autumn Blakely/O=Guitars","SOFT","0001","AF7A32D0:A1D341FB852582C7:0041E265","SendTo","33","CN=Autumn Blakely/O=Guitars@Music","From","26","CN=Autumn Blakely/O=Guitars","DeliveredDate","22","07/10/2018 08:43:04 AM"
"20180807T111548,29-04","mail3\ablakely.nsf","85258272:004AC676","nserver","CN=Autumn Blakely/O=Guitars","SOFT","0001","B59627D6:B03715C9852582C7:0041E29E","SendTo","33","CN=Autumn Blakely/O=Guitars@Music","From","26","CN=Aaliyah Click/O=Guitars","DeliveredDate","22","07/10/2018 08:44:55 AM"
"20180807T111548,31-04","mail3\ablakely.nsf","85258272:004AC676","nserver","CN=Autumn Blakely/O=Guitars","SOFT","0001","8F6434B4:B12D47FD852582C7:006E37BF","SendTo","33","CN=Autumn Blakely/O=Guitars@Music","From","26","CN=Aaliyah Click/O=Guitars","DeliveredDate","22","07/11/2018 04:05:05 PM"
"20180807T111605,08-04","mail3\ablakely.nsf","85258272:004AC676","nserver","CN=Autumn Blakely/O=Guitars","HARD","0001","12ECB1FC:9E6B6C92852582C7:003F4DC6","SendTo","33","CN=Autumn Blakely/O=Guitars@Music","From","26","CN=Aaliyah Click/O=Guitars","DeliveredDate","22","07/11/2018 07:31:35 AM"
"20180807T111605,08-04","mail3\ablakely.nsf","85258272:004AC676","nserver","CN=Autumn Blakely/O=Guitars","HARD","0001","D2E87AED:C862ACAA852582C7:0041E276","SendTo","33","CN=Autumn Blakely/O=Guitars@Music","From","26","CN=Autumn Blakely/O=Guitars","DeliveredDate","22","07/10/2018 08:43:04 AM"
次の表では、例のエントリの内容を説明します。
削除ログエントリのデータ | サンプル出力 |
---|---|
文書削除の日時 | "20180807T111203,97-04" |
文書が削除されたデータベース | "mail3\ablakely.nsf" |
データベースのレプリカ ID | "85258272:004AC676" |
削除を実行したプロセス | "nserver" |
文書を削除したサーバーまたはユーザーの名前 | "CN=Autumn Blakely/O=Guitars" |
文書削除のタイプ | "SOFT" |
削除された文書のクラス | "0001" |
UNID | "12ECB1FC:9E6B6C92852582C7:003F4DC6" |
項目 1 フィールド名 | "SendTo" |
項目 1 値の長さ | "33" |
項目 1 値 | "CN=Autumn Blakely/O=Guitars@Music" |
項目 2 フィールド名 | "From" |
項目 2 値の長さ | "26" |
項目 2 値 | "CN=Aaliyah Click/O=Guitars" |
項目 3 フィールド名 | "DeliveredDate" |
項目 3 値の長さ | "22" |
項目 3 値 | "07/11/2018 07:31:35 AM" |