Domino SNMP Agent のアーキテクチャ
Domino® SNMP Agent のサービスは、2 種類のプログラムによって提供されます。
- LNSNMP -- Notes® SNMP Agent。独立したアプリケーションで、Domino サーバーのほとんどの障害から隔絶されています。サーバーに対する LNSNMP 自体のオーバーヘッドはごくわずかです。
- 2 つの Domino サーバーアドイン -- QuerySet Handler と Event Interceptor。
QuerySet Handler と Event Interceptor は Domino サーバーと従属関係にあり、何らかの原因で Domino サーバーに障害が発生すると、これらのプログラムにも障害が発生します。
Domino SNMP Agent のアーキテクチャは、以下のコンポーネントによって構成されています。
- プラットフォーム固有のマスター SNMP Agent -- 独立したエージェントで、通常は、そのコンピュータに SNMP サービスを提供するオペレーティングシステムプラットフォームに含まれています。この SNMP Agent は、ネットワーク全体で発生する SNMP トラップと Get/Set 応答を管理ステーションに送信します。
- Domino SNMP Agent は、次のもので構成されています。
- LNSNMP -- Event Interceptor からトラップ通知を受信し、プラットフォーム固有の SNMP Agent を使用して管理ステーションに送信します。LNSNMP は、管理ステーションからの IBM Domino 関連情報の要求にも対処します。その要求を QuerySet Handler に渡し、応答を管理ステーションに返します。
- QuerySet Handler -- サーバーの統計情報を照会し、Domino ベースの設定可能なパラメータの値を設定して、Domino の統計情報を LNSNMP に返します。LNSNMP はその情報を、プラットフォーム固有のマスター SNMP Agent を使用して管理ステーションに送信します。
- Event Interceptor -- Domino イベントハンドラに対する SNMP トラップ通知に応じて、トラップの発行を LNSNMP に指示します。
- Domino MIB -- Domino サーバー用の標準的な Management Information Base (MIB) ファイルです。NetView® や OpenView などのネットワーク管理プログラムによってコンパイルおよび使用されます。
詳しくは、使用するオペレーティングシステムまたはネットワーク管理ツール (NetView や OpenView など) のマニュアルを参照してください。