ベスト・プラクティス
BigFix 10 Insights のベスト・プラクティスの詳細について説明します。
追加したデータの影響を最小限に抑え、ETL プロセスにかかる所要時間を最適化するには、次の一般的なベスト・プラクティスをお勧めします。
- インポートされたサイトの量を減らします (データ・セットごとに提供されているダイアログ)。データの履歴をレポートにしない場合は、データをインサイトにインポートしないようにします。データ・ロードを負荷として捉え、累積したワークロードを常に確認します。
- プライマリー・サイトのデータは、必ず追加した時点から時系列的に保持する必要があります。データは決して削除しないようにします。このため、Insights を設定する際にはどのサイトをインポートするかを規定します。
- ビジネス・オペレーションに応じて ETL 実行を計画します (できる限り少なく設定し、1 日 1 回が最適です) 。適切にパフォーマンスと管理の予想のバランスをとります。
- マシンを評価するサイトのサブスクリプションのチェックリストを減らします。
Insights の SQL 構成
| 構成 | 説明 \ 理由 |
|---|---|
| SQL Server の照合がすべての BigFix Enterprise データ・ソースと一致することを確認する。 | システム内のすべてのデータベースの照合設定が一致している必要があります。SQL Server データベースのデフォルトの照合は SQL_Latin1_General_CP1_CI_AS です。詳しくは、https://docs.microsoft.com/en-us/sql/relational-databases/collations/set-or-change-the-server-collation?view=sql-server-ver15 を参照してください。 |
| TempDB IO チャネルは、共有チャネルではなく、専用チャネルでなければなりません。 | BigFix Insights は TempDB を多用します。他のワークロードから TempDB を分離しようとします。 |
| SQL 内のメモリー制限を正しく構成します。 | OS に 8 GB 以上を許容するように SQL メモリーが制限されていることを確認します。これは SQL Server のプロパティー内で構成されます。 |
| すべてのデータ・ファイル・セットを含む SQL ファイルの格納場所を除外するように、ウイルス・スキャナーを構成する | アンチウィルス・ソフトウェアの設定を構成する際には、以下のファイルまたはディレクトリー (該当する場合) をウイルス・スキャンから除外してください。これにより、ファイルのパフォーマンスが向上し、SQL Server サービスでファイルを使用する必要がある場合にファイルがロックされなくなります。この除外ルールの設定方法について詳しくは、ウィルス・スキャナーの説明を参照してください。参照:https://support.microsoft.com/en-us/help/309422/choosing-antivirus-software-for-computers-that-run-sql-server |
| サポートする SQL データ・ファイルに対して、ファイルのインデックス作成やファイル圧縮を使用しないでください。 | A/V 除外と同様の理由で、使用中のデータ・ファイルをロックする可能性がある HIPS ベースのアプリケーションやファイルのインデックス作成操作にも同じことを適用します。 |
| 最初に Tlog と MDF のサイズをサイズ予測の 80% に設定し、自動拡張を適切に設定します。 | 提供されるサイジング情報を活用することで、初期データベースのセットアップより前に、MDF および LDF データ・ファイルが最初に確立されます。これにより、システムは初期 ETL 時に自動拡張を最小限に抑えることができます。 |
| SQL データベース・ファイルの自動拡張を、最小数ではなく、実質的な数に設定します。 | サポートする DB ファイルは、Insights DB をサポートする SQL 内では非常にサイズが大きくなる可能性があります。システムがサポートするデータ・ファイルを拡張する時間とリソースを最小限に抑えるために、拡張特性をデフォルト値から 2GB 以上の自動拡張、または毎回 10% ずつに変更されるようにします。 |
| ソフト NUMA が配置されていることの確認 | Microsoft SQL 2017 および 2019 では、ソフト NUMA 構成をデフォルトで管理する必要があります。この設定がデフォルトから変更されていないか確認してください。詳細については、https://docs.microsoft.com/en-us/sql/database-engine/configure-windows/soft-numa-sql-server?view=sql-server-ver15 を参照してください。 |