エアー・ギャップ環境での OpenSUSE Leap 15 ダウンロード・キャッシャーの使用

buildRepo サブコマンドを使用して 1 つのリポジトリーのすべてのパッチを特定のディレクトリーにダウンロードすることにより、エアー・ギャップ環境用の OpenSUSE ダウンロード・キャッシャーを使用できます。

始める前に

  • BigFix でサポートされる OpenSUSE 基本リポジトリーとサブリポジトリーにアクセスできることを確認します。確認するには、check-allrepos サブコマンドを実行します。
  • リポジトリー・メタデータおよびパッケージをダウンロードするための十分なスペースがあることを確認します。必要なストレージ・スペースを調べるには、サブコマンド check-storagereq を実行します。
  • 以下の手順を実行して、BigFix server の sha1 フォルダー・サイズの制限を大きくします。
    1. BigFix console から、コンピューターを右クリックして、「コンピューター設定の編集」を選択します。
    2. _BESGather_Download_CacheLimitMB のサイズを増やします。

      推奨されるサイズは、現行の BigFix server の sha1 フォルダー・サイズに sha1_download_dir のサイズを加えた値です。

      sha1_download_dir のサイズを事前に決定できない場合、推奨される sha1_download_dir のサイズは、リポジトリーごとに最小で 20GB です。最小サイズの 20GB は、時間の経過とともに増加される可能性があることに注意してください。

手順

  1. OpenSUSEDownloadCacher.exe ファイルで buildRepo サブコマンドを使用して、リポジトリーのすべてのファイルを指定のディレクトリーにダウンロードします。例:
    OpenSUSEDownloadCacher.exe --download_dir C:\downloads 
    --sha1_download_dir C:\sha1_downloads
    buildRepo --key leap-15_4-x64, leap-15_5-x64

    この例では、ダウンロード・キャッシャー・ツールは、「OpenSUSE Leap15.4」リポジトリーと「OpenSUSE Leap15.5」リポジトリーの両方について、パッケージを sha1_download_dir にダウンロードし、リポジトリー・メタデータを download_dir にダウンロードします。

  2. download_dir をエアー・ギャップされた BigFix server に転送し、sha1_download_dir の sha1 ファイルを BigFix server の sha1 フォルダーに転送します。
  3. OpenSUSE ダウンロード・キャッシャーの構成ファイル plugin.ini を開きます。plugin.ini ファイルを以下の設定で構成し、BigFix server がリポジトリー・メタデータおよび必要なパッケージをオンラインでなくローカル・キャッシュから取得するように設定します。
    localCache = <download_directory_specified_for_the_--download_dir_parameter>
    localCacheOnly = yes