複数パッケージのベースラインのインストール
BigFix パッチには、ベースラインに含まれる複数パッケージの更新のインストールを、単一のタスクに結合するためのソリューションが用意されており、それによってベースラインの実行時間を短縮できます。
ベースラインを使用すると、複数の Fixlet をグループにまとめて、任意の組み合わせのターゲット・コンピューターにすぐに適用することが可能になります。これは、特定のアクション・グループをネットワーク全体に適用するための強力な方法です。ただし、ベースライン内の各 Fixlet は、ベースラインの実行時に、個別の zypper 更新トランザクションを作成します。単一のベースラインで膨大な数の zypper 呼び出しが行われる可能性があり、その場合はすべてのトランザクションが完了するまでに時間がかかるため、パフォーマンスに深刻な影響が及ぶことがあります。
「複数パッケージのベースラインのインストール (multiple-package baseline installation)」ソリューションを使用すると、依存関係の解決やパッケージのインストールが Fixlet ごとに個別に行われることに伴うパフォーマンスの低下に対処できます。このソリューションでは、ベースラインの先頭でこの機能を有効化して、関連パッケージを単一の zypper 呼び出しからインストールするためのインストール・タスクを付加する必要があります。
パッケージをインストールするのではなく、リストに追加するように Fixlet に指示するフラグを設定するには、「複数パッケージのベースラインのインストール機能を有効化 」 タスクまたは「複数パッケージのベースラインのインストール機能を有効化」タスクを使用します。このフラグは、ベースラインの完了後にクリアされます。複数のパッケージを単一のコマンドからインストールできるようにするには、該当するタスクをベースラインの先頭に追加する必要があります。
- Patches for Open SUSE Leap 15 サイトから利用可能:
-
- 複数パッケージのベースラインのインストール - leap15.4 - x86-64.bes
- 複数パッケージのベースラインのインストール - leap15.5 - x86-64.bes
ベースライン全体の依存関係の解決とパッケージのインストールを単一のインスタンスで実行するには、これらのタスクがベースラインの最後に実行される必要があります。
PkgToInstallList.txtfile- このファイルには、依存関係チェック後にインストールされるパッケージが記載されます。
PkgToRemoveList.txtfile- このファイルには、ターゲット SUSE エンドポイントから削除されるパッケージが記載されます。
- 複数パッケージのベースラインのインストール用 leap 15 パッケージ・リスト・ファイルを削除 (Delete leap 15 Package List File for Multiple-Package Baseline Installation)
- ターゲットの OpenSUSE Leap 15 (x86_64) コンピューターからパッケージ・リスト・ファイルを削除します。
複数パッケージのインストール機能の使用について詳しくは、ベースラインでの複数パッケージのインストールを参照してください。