RHSM ダウンロード・プラグインの詳細設定の構成

詳細な構成を行うには、plugin.iniという RHSM ダウンロード・プラグインの構成ファイルを手動で編集します。

plugin.ini ファイルは、「ダウンロード・プラグインの管理 (Manage Download Plug-in)」ダッシュボードからダウンロード・プラグインが登録されたときに、自動的に作成されます。このファイルには、ロギングやキャッシングに関する設定の他、リポジトリー・リスト・ファイルを拡張するためのカスタム構成も含まれています。

Linux システムでは、このファイルはダウンロード・プラグインが格納されているルート・ディレクトリーのツリー内にあります。たとえば、/var/opt/BESServer/DownloadPlugins/RHSMProtocol です。

Windows システムでは、このファイルは BigFix サーバーのインストール・ディレクトリー内にあります。たとえば、%PROGRAM FILES%\BigFix Enterprise\BES Server\DownloadPlugins\RHSMProtocol です。

注: plugin.ini は、大括弧で示される複数のセクションに分かれています。オプションは必ず正しいセクションで指定するようにしてください。オプションを別のセクションに移動すると、エラーが発生することがあります。
primaryRepoListFile
このリスト・ファイルには、BigFix がデフォルトでサポートするリポジトリーが含まれています。絶対パスまたは相対パスのいずれかを使用してください。
extendedRepoListFile
このオプションのリポジトリー・リストは、デフォルトのリポジトリー・リストである 「primaryRepoListFile」を拡張するためのものです。これは、「primaryRepoListFile」 と同じフォーマットになります。絶対パスまたは相対パスのいずれかを使用してください。
onlyUseExtendedRepoListFile
これは、「extendedRepoListFile」で指定されるように、カスタム・リポジトリーのみにダウンロードを制限するためのオプションの構成リスト・ファイルです。この値は「はい」または「いいえ」になります。「いいえ」がデフォルト値です。
localCache
この設定は、RHSM ダウンロード・プラグインがエアー・ギャップ環境で使用される場合に使用します。「localCache」フィールドは、RHSM ダウンロード・キャッシャーを使用する際に指定するダウンロード・ディレクトリー (--download_dir) の絶対パスです。絶対パスを使用してください。たとえば、以下のようにします。
localCache = C:\RHEL_Cache
localCacheOnly
この設定は、RHSM ダウンロード・プラグインがエアー・ギャップ環境で使用される場合に使用します。デフォルトでは、この値は「いいえ」に設定されています。この設定が「はい」に設定されると、RHSM ダウンロード・プラグインは、そのファイルを「localCache」から取得し、インターネットからのファイルの取得は試みません。
rootCertDir
この設定には、rootCertDir フォルダーの相対パスが格納されます。
以下のオプションでは、パスが必要です。相対パスは、ダウンロード・プラグインの実行可能ディレクトリーを基準とする相対パスです。デフォルトでは、実行可能ファイルは DownloadPluginsRHSMProtocol フォルダーにあります。次のリストに示すように、対応する必要なパス・タイプを使用してください。
  • ファイルを生成するには、次のようにします。絶対パスまたは相対パスのいずれかを使用してください。
  • primaryRepoListFile: 絶対パスまたは相対パスのいずれか
  • extendedRepoListFile: 絶対パスまたは相対パスのいずれか
  • localCache: 絶対パスを使用

ロギング・レベルの設定

ロギング・レベルにより、RHSMPlugin.log ファイルに書き込まれる詳細情報の量が決まります。

使用可能なロギング・レベルは以下のとおりです。
ERROR
ダウンロード・プラグインの実行に関連するエラーが出力されます。このようなエラーは、致命的エラーが発生する直前であることを示している場合があります。
WARNING
ダウンロードの失敗と、失敗の理由に関する情報が出力されます。
INFO
ダウンロードの進行状況とダウンロードの成功に関する一般情報が、最小限のトレース情報とともに出力されます。
DEBUG
問題のトラブルシューティングに使用される詳細情報が出力されます。これは、使用可能なレベルの中で最も詳細なレベルです。
ロギング・レベル・オプションは、plugin.ini ファイルの [Logger] セクションで変更できます。
[Logger]
file = logs/RHSMPlugin.log
level = INFO

たとえば、ロギングが INFO に設定されている場合は、そのレベルと、そのレベルの上に記載されているすべてのレベルのログが、ロガーによって出力されます。この場合は、INFO、WARNING、および ERROR の各ログが出力されます。

注: ロギング・レベルを DEBUG に設定すると、ログに記録する情報の量が増えるため、パフォーマンスに影響が及ぶ可能性があります。ロギング・レベルを DEBUG に上げるのは、問題を調査するときだけにとどめ、問題の解決後は INFO または WARNING に戻しておいてください。

拡張リポジトリー・リスト・ファイルの追加

RHSM ダウンロード・プラグインは、必要に応じて、BigFix が正式にサポートしていないリポジトリー (debuginfo リポジトリーなど) と連動するように構成できます。詳しくは、RHSM ダウンロード・プラグインの拡張 (オプション) を参照してください。