サーバーをパススルーサーバーとして設定する

サーバーをパススルーサーバーとして設定し、ユーザーや他のサーバーがこのサーバーを経由して、パススルーの受信側サーバーに接続できるようにします。

このタスクについて

HCL Domino® 構成設定を使用して、サーバーをパススルーサーバーとして割り当てます。
注: ダイレクトダイヤルアップモデム (X.PC)接続は、リリース 8.5 より前の Domino® のみで使用できます。Domino® Administrator 8.5 は、8.5 より前のリリースを実行しているサーバーでのみ、ダイレクトダイヤルアップモデムのサポートの設定と管理に使用できます。

手順

  1. Domino® Administrator で、[設定] タブをクリックします。
  2. [サーバー] > [すべてのサーバー文書] をクリックします。
  3. パススルーサーバーとして設定するサーバーのサーバー文書を開き、[サーバーの編集] をクリックします。
  4. [セキュリティ] タブをクリックし、[パススルー利用] セクションで以下のフィールドを指定します。
    1. パススルーサーバーのフィールドと説明

    フィールド

    説明

    このサーバーへパススルー先としてアクセス可

    このサーバーがパススルーの宛先でない場合は、このフィールドを空白のままにします。

    ルートスルー

    このサーバーを経由して受信側サーバーに接続できる、ユーザー、グループ、サーバー名を指定します。このフィールドが空白の場合 (デフォルト)、パススルー接続はできません。

    Domino® ディレクトリーにリストされていないユーザーやサーバーも含め、すべてのユーザーとサーバーにパススルーアクセスを許可するには、アスタリスク (*) を入力します。共通名にはアスタリスクを使用した階層名を入力し、特定の組織または組織単位によって認証されているすべてのユーザーとサーバーにアクセスを許可します。たとえば、「*/Renovations」と入力すると、Renovations 社のユーザーすべてのアクセスが許可されます。

    エントリを複数指定するときは , (カンマ) か ; (セミコロン) で区切ります。

    このフィールドのエントリには、サーバー文書の [セキュリティ] タブの [サーバーアクセス] セクションでサーバーへの通常のアクセスが否定されている場合でも、パススルーアクセスが認められます。

    呼び出し接続

    サーバーのモデムを使用してリモートの受信側サーバーに接続できるユーザー、グループ、サーバーの名前を指定します。デフォルトではこのフィールドは空白で、すべての受信接続から他のサーバーへの呼び出しを生成することは禁止されます。アスタリスク (*) を入力すると、どのソースの受信接続からも受信側サーバーを呼び出すことができるようになります。

    注: あらゆるソースの受信接続からの呼び出しの開始を許可した場合は、HCL Notes® Log の [Passthru Connections] ビューでイベントを記録する際に、Domino® には接続元のクライアントが認証されていないことだけが示され、ソースの名前は示されません。

    接続を許可されたサーバー

    このサーバーがパススルーの宛先として接続できるリモートサーバーの名前を指定します。

    デフォルトではこのフィールドは空白になり、パススルーの宛先として設定されているすべてのサーバーへの配信が許可されます。このフィールドにエントリを追加すると、このサーバーからのパススルーアクセスは、指定の受信側サーバーのみに制限されます。

  5. [保存して閉じる] をクリックします。
  6. サーバーをパススルーの宛先として設定します。
  7. 必要に応じてパススルー接続文書を作成し、同じ LAN を共有しない受信側サーバーにパススルーサーバーを接続できるようにします。