モデムの使用を計画する
モデムを使用して HCL Domino® サーバーをリモート Domino® サーバーと通信させる場合、呼び出し側と受信側のサーバーに 1 つ以上のモデムをインストールし、通信ポートを構成して、呼び出し側サーバーから受信側サーバーへのネットワークダイヤルアップ接続を作成できます。
Domino® はモデムを介して、ネットワークダイヤルアップ接続を使用して別のサーバーと通信します。HCL Notes® と Domino® は、ネットワークダイヤルアップに Microsoft™ の Dialup Networking (DUN) またはリモートアクセスサービス (RAS) を使用して PPP をサポートします。さらに、IETF 規格の PPP 通信サーバーを使用して、Domino® サーバーのあるネットワーク、または Domino サーバーにアクセス可能なネットワークにダイヤルインすることができます。
モデムのインストール時に 1 台のサーバーで使用できるモデム数は、オペレーティングシステムや、使用できる通信ポートの数などのシステムリソースによって異なります。各モデムには独自の通信ポートが必要です。
頻繁にダイヤルアップすると予測される場合は、モデムの数を増やすか、複数ポートがある通信ボードをインストールします。複数ポートがある通信ボードを使用すると、複数のモデムを単一ボードの複数の通信ポートに接続できます。
- サーバーを同時に使用できるようにするユーザーとサーバーの数はどのくらいですか。
リモートサーバーにインストールするモデムの台数によって、同時にアクセスできるユーザーとサーバーの数が決まります。モデムの追加購入費が、予測されるサーバーへのアクセス回数に見合うかどうかを検討してください。
- ユーザーはサーバーにアクセスするときにクライアントからサーバーへの複製を利用しますか。
サーバーの需要を減らすために、クライアントにデータベースのローカルレプリカを維持し、接続をせずにレプリカで作業するように、ユーザーに奨励してください。ユーザーはその後中央サーバーに接続して、中央サーバーのデータベースと新規文書や更新文書を交換できます。
- このサーバーに接続するユーザーのタイプは何ですか。
サーバーが、ダイヤルアップ接続だけを使用して接続するユーザーを多くサポートしている場合、たとえば、サーバーの主なユーザーが常に外回りをしているフィールド担当者である場合、サーバーのダイヤルアップ需要はユーザーが時折しかモデム接続を使用しないサーバーよりも高くなります。