R6IMAP Initialization Workload
R6IMAP Initialization Workload はサーバーのメールデータベースを開き、メールデータベースにデータを埋め込みます。メールデータベースの作成に使用するテンプレートは、NOTES.INI 変数の MailTemplate に指定する必要があります。
このタスクについて
テンプレート名は MAILn.NTF
です。ここで、n は現在のリリース番号です。メールファイルは IMAP の使用のために変換されます。メールデータベースには、NOTES.INI 変数の NumMailNotesPerUser に指定された文書 (メッセージ) 数が記録されます。
R6IMAP Initialization Workload は自動的にメールデータベースを作成、設定して、次の設定を行います。
- データベースの ACL 設定
- デフォルトユーザーには管理者権限が与えられます。
- 匿名ユーザーには管理者権限が与えられます。
- Owner set = mail#
MAILINIT Workload は、サーバー上のメールデータベースを開き、メールデータベースの埋め込みを実行し、ディスカッションデータベースを開いてから、SUT にスケールされた文書数をディスカッションデータベースに埋め込みます。
以下の前提条件があります。
- メールテンプレートの
MAILn.NTF
がドライバ上になければなりません。 - すべてのユーザーパスワードは、NotesBench に登録する必要があります。認証ユーザーが必須であるからです。
Create NotesBench Mail Persons Documents エージェントの使用
このタスクについて
このエージェントを使用して、NAMAGENT.NSF にユーザー文書を作成します。
手順
- R6IMAPINIT を実行してメールデータベースを作成します。
- 「Create NotesBench Mail Person Documents」の NAMAGENT.NSF エージェントを任意のプラットフォームで使用して、ユーザーのメールファイルとして SUT 上の R6IMAPINIT mail*.nsf ファイルを使用する、ユーザー文書を作成します。NAMAGENT.NSF を Domino® ディレクトリにコピーして、そこから実行します。
R6IMAP Initialization Workload を実行する
このタスクについて
R6IMAP Initialization Workload を実行すると、IMAP メールファイルの作成と同ファイルへの SMTP メッセージの埋め込み、メールファイルの初期化と IMAP への変換が行われます。
手順
- Server.Load 用にクライアントとサーバーの設定が完了していることを確認します。
- [Create NotesBench Mail Person Documents] エージェントを実行して、必要な数のユーザー文書を Domino® ディレクトリに作成します。プロンプトが表示されたら、次の変数を設定します。
表 1. 変数および設定 変数
設定
Message storage format
2 (MIME)
メールシステム
6 (POP3/IMAP)
- Domino® Administrator クライアントで Server.Load を開始します。
- [Test Type] フィールドで [Built-in] を選択し、リストから [R6 IMAP Initialization Workload] を選択します。
- [Script Variables] タブをクリックし、次の表の値を入力します。
表 2. スクリプト変数 変数
アクション
MailServer
メールサーバーの正規名を入力します。例: CN=MailServer1/O=Acme
MailTemplate
メールファイルテンプレートの名前を入力します (例: 現在のリリースが Domino® 8.5 の場合は MAIL8.5.NTF)。
nb_dbdir
メールファイルを保存するディレクトリをデータディレクトリから入力します。
NormalMessageSize
メッセージ本文のサイズを入力します。推奨値は 10000 です。
MessageLineSize
1 行あたりの文字数を入力します。推奨値は 80 です。
RecipientDomain
対象となる受信者のドメイン名を入力します。例: acme.com
SMTPHost
SMTP listener タスクを実行している Domino® サーバーの完全修飾ドメイン名を入力します。例: server1.acme.com
ClientHost
クライアントの完全修飾ドメイン名を入力します。例: client1.acme.com
NumMailNotesPerUser
メールファイル作成時にメールファイルに埋め込む文書の数を入力します。推奨値は 100 です。
- サーバー上で IMAP タスクを開始します。
- [Build Recipient List using Name and Address Book] フィールドで、SUT 名とその Domino® ディレクトリを
servername/org!!dominodirectory.NSF
の形式で入力します。例:Server1/Acme!!NAMES.NSF
- メールファイルの作成中にクライアントとサーバーでエラーが発生しないことを確認します。メールファイルが作成されなかった場合は、テストの最初の繰り返し時にテストスクリプトがメールファイルを作成しますが、これによってサーバーのバックエンドにオーバーヘッドが生じます。原則として、クライアントと SUT では、CPU 使用率が 75%を超過しないようにします。これには Domino® サーバーデータディレクトリのディスク時間の割合は含みません。
- [Test Parameters] タブをクリックします。複数のクライアントからテストを実行する場合、それぞれのクライアントからテストを実行するたびに [Starting Thread No] パラメータ値を増分します。
- オプション: [Stop Conditions] タブをクリックして、停止条件を設定します。
- [実行] をクリックします。
- オプション: モニターする測定基準を選択します。
- オプション: [Server to receive console commands] フィールドに SUT の名前を入力します。
- [Start Test] をクリックします。
- データディレクトリに作成されたテストメールファイルの数が正確であることを確認します。各メールファイルには、
MAILn.NSF
という名前が付きます。この「n」には数字が入ります。 - R6IMAP Workload を実行する手順を完了します。