R5iNotes Workload
iNotes® は、Domino® メッセージング機能と Personal Information Management (PIM) 機能に Web ベースでアクセスするための Web クライアントです。
このタスクについて
R5iNotes Workload は、ブラウザからメールを送信、取得、削除するアクティブユーザーを表しています。平均的なユーザーは 1 時間に 4 回このスクリプトを実行します。スクリプトを実行するたびに、スクリプトはメールメッセージを調べたり、取得したりします。さらに、このワークロードでは 6 回に 1 回ある各 NthIteration で、ユーザーはサーバー上の NumMessageRecipients のその他ユーザーにメールメッセージを送ります。ユーザーは、予定をスケジュールし、NumMessageRecipients のその他ユーザーに招集を送り、専用の受信ボックスにある 1 通の招集に応答します。
このテストでは次の計測を行います。
- 完了した HTTP 操作のスループット
- 最大キャパシティのときの平均応答時間
- 平均ユーザー応答時間が低下して許容できなくなる前の、サポートした R5iNotes ユーザーの最大数
検討事項は次のとおりです。
- iNotes5 テンプレート (INOTES5.NTF) はサーバーと共に入手可能で、正しく機能するにはサーバー上になければなりません。
- ユーザーとメールファイルが作成された後、SUT の Domino® ディレクトリに対して Update ACL of Mail Dbs to include Owner mail1, mail2 エージェントを実行し、メールデータベースの ACL を更新します。メールデータベースの所有者は、ACL で命名されている必要があります。
R5iNotes Workload の Notes® クライアントドライバ用 NOTES.INI の設定
このタスクについて
[Script Variables] ペインを選択し、次のフィールドに必要な情報を設定します。
スクリプトの値 |
入力値 |
---|---|
MailServer |
メールサーバーの正規名 (例: CN=MailServer1/O=Renovations)。NOTES.INI の MailServer 行は、ロケーション文書を編集すると、自動的に更新されます。 |
nb_dbdir |
Notes® データディレクトリと関連するデータベースディレクトリ。datamail ディレクトリにすべてのメールファイルを作成するには、nb_dbdir=mail を設定します。メールファイルをデータディレクトリに作成するには、スペースを入力します。 |
ServerName!!MailTemplate |
メールファイル作成に使用されるサーバーにあるテンプレートへのポインタ。例: Servername/Renovations!!inotes5.ntf |
NumMailNotesPerUser |
作成時にメールファイルに埋め込む文書の数。推奨値は 100 です。 |
NBTest Reset |
テストの開始時に既存の文書を削除する変数を定義します。可能な値は次のとおりです。
削除される文書の数は、変数 MaxDocToDelete で設定されている値に依存します。 |
httphost |
TCP/IP アドレスまたは Domino® Web サーバーのホスト名。 |
NormalMessageSize |
メッセージの本文のサイズ。推奨値は 10000 です。 |
ドメイン |
Domino® サーバーの Notes® メールドメイン名。例: Renovations 注: この値は、クライアント上のロケーション文書の [メールドメイン] フィールドの値と一致する必要があります。 |
R5iNotes Workload 用 Domino® サーバーを設定する
手順
- Domino® Designer を使用して、すべてのエージェントを Server.Load Setup Agents データベースから SUT の Domino® ディレクトリのエージェントビューにコピーします。
これらのエージェントの詳細については、Server.Load Setup Agents データベースの「データベースの使い方」文書を参照してください。
- テストサーバーの Domino® ディレクトリを開いて、エージェントの「Create NotesBench Person Documents」を実行します。ユーザー文書を作成するのに加えて、このエージェントは HTTP パスワードも設定します。
- 次の表の中で指示があるところを除いて、エージェントのデフォルト設定を使用します。
表 2. デフォルトと異なるエージェント設定 設定
使用する値
Starting value to Create Mail users
1 (デフォルト値)
Number of Users to Create
作成するテストユーザーの総数を入力します。デフォルトは 1000 です。
Number of Mailn. NSF files to use
作成するメールデータベースファイルの総数を入力します。これは、[Number of Users to Create] フィールドの値と同じ値になります。デフォルトは 1000 です。
Starting Mailn.NSF file
1 (デフォルト値)
Location for Mail Databases
この値は、nb_dbdir スクリプト変数の値と一致する必要があります。デフォルトは mail です。
メールドメイン
デフォルト: サーバーのメールドメインから読み取ります。
メールサーバー
デフォルト:Domino® ディレクトリがあるサーバーの名前。
Message Storage Format
1 -- 優先なし
Mail system
POP または IMAP を選択する場合は 6 を入力します。デフォルトは 1 です
Internet Host name
デフォルト:Domino® ディレクトリがあるサーバーのホスト名。
R5iNotes Workload のサーバー文書の設定
このタスクについて
SUT の Domino® ディレクトリのサーバー文書には次の設定が必要です。
- [セキュリティ] タブで、[管理者] フィールドに管理者の名前を入力します。
- [インターネットプロトコル] タブの [次の主アクティビティに基づいて、HTTP パフォーマンスの最適化を行う] フィールドで、[詳細 (カスタム)] を選択します。このフィールドで、HTTP のスレッド数を表示または変更できます。通常このフィールドはインストール時に設定します。最適な HTTP のスレッド数の設定には、少し実験が必要です。大型マシンでは、値は 100 から始め、スレッドの数を増減して調整します。
- [インターネットプロトコル] - [HTTP] タブで、[タイムアウト] セクションを見つけます。[HTTP 持続的接続] フィールドで、[無効] を選択します。
SUT の NOTES.INI 設定を指定するには、SUT 上の NOTES.INI ファイルを開き、サーバータスクに HTTP があることを確認します。コンソール上に追加データを表示するには、NOTES.INI ファイルで設定の setting Log_MailRouting=40 を使用します。
アクセス権を指定するには、Domino® ディレクトリの ACL を開き、サーバー文書で管理者として任命されたユーザーがマネージャーとしても任命されていることを確認してください。
R5iNotes Workload を実行する
このタスクについて
メールデータベースが使用可能なことを確認してください。
手順
- SUT 上で Domino® サーバーを開始します。ルーター、更新、IMAP、LDAP、SMTP のサーバータスクが実行中である必要があります。ユーザーの判断で、追加のサーバータスクを実行できます。
- iNotes® メールファイルが作成されていることを確認し、作成されていない場合はただちに作成します。
- テストの最後で Domino® サーバーを終了する前に、SUT コンソールで SH STAT コマンドを入力します。