サーバー文書 - [トランザクションログ] タブ
このタブのフィールドを使用して、トランザクションログを有効にして設定したり、無効にしたりすることができます。
手順
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以下のフィールドに入力します。
表 1. 基本 フィールド
アクション
トランザクションログ
新しく作成したグループのオプションとして、
- [有効] -- トランザクションログを開始します。[有効] を選択すると、この表のすべてのフィールドが表示されます。
- [無効] (デフォルト) -- トランザクションログを使用しません。
ログのパス
トランザクションログのパス名を入力します。
最良の結果を得るには、専用のコントローラを備えた RAID (Redundant Array of Independent Disks) レベル 0 または 1 の記憶装置のような、ミラーリングされた独立した記憶装置を使用します。これにより、Domino® データディレクトリのデフォルトのパス (\LOGDIR) を使用する場合と比べて、パフォーマンスおよびデータ整合性が向上します。
メモ: トランザクションログの保存専用として記憶装置を使用する場合は、[ログデバイスのすべての利用できる領域を使用] フィールドを [はい] に設定します。
ログデバイスの利用できるすべての領域を使用
循環ログと線形ログのみ。新しく作成したグループのオプションとして、
- [はい] -- 記憶装置の使用可能な領域がすべてトランザクションログの保存に使用されます。独立した専用の記憶装置にログを保存する場合は、[はい] を選択します。
- [いいえ] -- [最大ログ領域] フィールドで設定したデフォルト値や指定した値が使用されます。
最大ログ領域
循環ログと線形ログのみ。トランザクションログの最大サイズを MB 単位で指定します。デフォルト値は 192 MB です。最大値は、4096 MB (4GB) です。
少なくとも 1024 MB (1 GB) 以上の容量を持つ個別のディスクをトランザクション用に割り当てなければなりません。
Domino 割り当てた最大ログ領域に応じて、3 から 64 のログファイルがフォーマットされます。
破損したデータベースの自動 fixup
新しく作成したグループのオプションとして、
- [有効] (デフォルト) -- データベースが破損し、Domino で復旧のためにトランザクションログを使用できない場合は Fixup タスクが自動的に実行されます。Domino で DBIID が新たに割り当てられ、データベースの新規バックアップが必要であることが管理者に通知されます。
- [無効] -- Fixup タスクを自動的に実行しない場合に選択します。Domino ではログが有効な破損したデータベースで、-J パラメータを指定して Fixup タスクを実行するように管理者に通知します。
実行時/再起動時のパフォーマンス
このフィールドでは、Domino がリカバリーチェックポイントをトランザクションログで記録する頻度を制御します。キャッシュからディスクにデータベースのデータが書き出されるため、サーバーのパフォーマンスに影響を及ぼします。
リカバリーチェックポイントを記録するために、Domino でログが有効なデータベースが評価されます。これにより、システム障害が発生したとき、各データベースを復旧するにはどのくらいのトランザクションが必要であるかを決定します。この評価が完了すると、Domino で次の作業が行われます。
- 開いているデータベースと復旧に必要な開始点のトランザクションを示す、リカバリーチェックポイントのレコードがトランザクションログに作成されます。
- 保存されていない場合は、データベースの変更を強制的にディスクに保存します。
新しく作成したグループのオプションとして、
- [標準] (デフォルトおよび推奨) -- チェックポイントが定期的に記録されます。
- [実行時を優先] -- 記録されるチェックポイントが少なくなります。このオプションを選択すると、必要とされるシステムリソースが少なくなり、サーバー実行時のパフォーマンスが向上しますが、再起動時に適用されるログが増加します。
- [再起動リカバリー時を優先] -- 記録されるチェックポイントが多くなります。このオプションを選択すると、復旧に必要なトランザクションが少なくなるため、再起動時の復旧時間を短縮できます。
ログ形式
新しく作成したグループのオプションとして、
- [循環] (デフォルト) -- ログファイルを再利用して古いトランザクションに上書きします。
- [アーカイブ] (推奨)-- アーカイブ後、ログファイルを再利用します。ログファイルは、ログファイルが非アクティブな場合に再利用できます。これは、再起動時の復旧に必要なトランザクションがログファイルに含まれていないことを意味します。既存のログをコピーしてアーカイブするには、サードパーティ製のバックアップユーティリティを使用します。既存のファイルを再度使用して Domino を起動すると、Domino にログファイル名が追加されます。すべてのログファイルが非アクティブになってアーカイブされない場合は、Domino に追加のログファイルが作成されます。
- [線形] -- ログファイルを再利用し、ログのサイズが 4 GB を超える古いトランザクションを上書きします。
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このフィールドを使用して、データベースの制限値の適用方法を定義します。すべてのフィールドに入力すると、サーバー起動時に NSF_QUOTA_METHOD を設定するための NOTES.INI が生成されます。この NSF NOTES.INI は、サーバー上のすべてのプロセスに適用されます。いずれかのプロセスにより更新される Note には、この設定が適用されます。
表 2. 制限値 フィールド
アクション
制限値の適用
制限値の適用が有効な場合は、Note を更新すると、Domino が現在のファイルサイズと、設定された制限値または限界値とを比較します。サイズが制限値を超えていると、Domino により適切なアクションが実行されます。
次のどちらかを選択します。
- [追加するときにファイルのスペースをチェックする] -- Domino が NSF の現在のサイズを計算し、NSF が設定されている警告限界値または制限値の範囲内かどうかを判断します。データベース内の未使用領域は計算から除外されます。
- [ファイルの拡張時にファイルサイズをチェック] -- Domino が実際の物理的なサイズから、現在のファイルサイズを計算します。計算された物理サイズには、情報が削除またはアーカイブされた結果として発生する NSF の
未使用領域
が含まれます。Domino では、この未使用領域は直ちに解放されません。このため、未使用領域が増加して、NSF の大きな部分を占めることがあります。 - [追加のときファイルサイズをチェック] -- Domino が実際のサイズから、現在の NSF のサイズを計算します。データベース内の未使用領域は、合計サイズを計算します。このオプションでは、前のオプションよりも制限が厳しくなります。Domino は、Note の更新によってファイルサイズが増加するかどうかに関係なく、Note が更新されるたびに制限値を調べます。