サーバー文書 - [Traveler] タブ

[Traveler] タブのフィールドに必要な情報を入力し、HCL Traveler の設定を行います。

手順

  1. [Basics] セクションの次のフィールドに必要な情報を設定します。
    表 1. 基本

    フィールド

    アクション

    メモリの最大サイズ

    Traveler サーバータスクに割り当てられるメモリの最大容量を指定します。デフォルトは 512 MB です。

    IPC ソケットポート

    Traveler HTTP サーブレットと Traveler サーバータスク間の通信に使用する TCP ポートを指定します。この通信は、ローカルマシン上だけのもので、外部のファイアウォールは通過しません。デフォルトは 50125 です。

  2. [ログの設定] セクションの次のフィールドに必要な情報を設定します。
    表 2. ログ設定

    フィールド

    アクション

    ロギング・レベル

    Traveler がログファイルに記録する詳細情報の量を決めるログ詳細度を選択します。指定できる値を、ログに記録される情報量の少ないものから詳細なものの順に示します。新しく作成したグループのオプションとして、

    • 重大 - 最も重大なメッセージのみをログに記録します。
    • 警告 - 警告および重大メッセージをログに記録します。
    • 情報 - 警告、重大、情報メッセージをログに記録します。これはデフォルトです。
    • 詳細 1 - 重大、警告、情報メッセージに加え、低レベルのトレースを記録します。
    • 詳細 2 - 重大、警告、情報メッセージに加え、中レベルのトレースを記録します。
    • 詳細 3 - 重大、警告、情報メッセージに加え、高レベルのトレースを記録します。

    SyncML ロギング

    同期に関する特定の問題を解決する必要がある場合のみ、SyncML ロギングを有効にします。SyncML ロギングの機構では、「private」とマーク付けされたフィールド ([ログに記録されるフィールド - プライバシー] を参照) を除き、Traveler のクライアントとサーバーの間でやり取りされるすべてのトラフィックがログに記録されます。デフォルトでは、この設定はオフになっています。

    パッケージ化されたログフィルタ

    トラブルシューティングの目的でサポートから指示された場合を除いて、このパラメータは変更しないでください。このフィールドを使用すると、特定の Traveler コンポーネントに対するログ記録を有効にできます。デフォルトでは、このフィールドにはワイルドカードである * (アスタリスク) が設定されており、すべての Traveler コンポーネントに対するログ記録が有効になっています。

    ファイルの最大サイズ

    単一の Activity ログファイルの最大サイズを指定します。このパラメータと、次に説明する Activity ログファイルの最大数を使用すると、ロギングで使用する合計のディスク容量を示すことができます。デフォルトは 50 MB です。

    Activity ログファイルの最大数

    ディスク上に保存する Activity ログファイルの最大数を指定します。ここで指定した数に達すると、そのたびに新しいログファイルが作成されるとともに、最も古いログファイルがファイルシステム上から削除されます。デフォルトは、10 です。

    ログに記録されるフィールド - プライバシー

    トラブルシューティングのみの目的でログに記録されるフィールドを指定します。可能な値は次のとおりです。

    • その他 -このリストに指定されていない他のすべてのフィールドをログに記録する。
    • 本文 - 同期しているデータの [本文] フィールドをログに記録する。
    • 件名 - 同期しているデータの [件名] のフィールドをログに記録する。
    • ロケーション - 同期しているデータの [ロケーション] フィールドをログに記録する。
    • アドレス - 同期しているデータの [アドレス] のフィールドをログに記録する。
    • 電話番号 - 同期しているデータの [電話番号] フィールドをログに記録する。
  3. [自動同期の設定] セクションの次のフィールドに必要な情報を設定します。
    表 3. 自動同期の設定

    フィールド

    アクション

    モニターのポーリング間隔

    自動同期が有効にモニターされているときに、ユーザーのメールデータベースの変更をどのくらいの頻度でチェックするかを指定します。このチェックは、Traveler サーバーとユーザーのメールデータベースとの間で行われます。サーバーのポーリング間隔を秒単位で指定します。デフォルト値は 3 秒です。

    ハートビートアルゴリズム

    この値は変更しないでください。接続確認メッセージを送信するときに使用されるアルゴリズムです。接続確認メッセージは、他に自動同期アクティビティがない場合にのみ送信されることに留意してください。現時点では、[無制限に検出] がサポートされている唯一のオプションです。

    ハートビートの開始間隔

    接続確認ポーリングの開始間隔を指定します。この値は、どのネットワークタイムアウトのどの値よりも大きく、また最小間隔よりも大きい必要があります。デフォルト値は 30 秒です。

    ハートビートアルゴリズムの最小間隔

    接続確認ポーリングを維持できる最小間隔を指定します。ハートビートアルゴリズムでは、この値よりも小さな値を計算することはできません。デフォルト値は 30 秒です。

    ハートビートアルゴリズムの最大間隔

    接続確認ポーリングを維持できる最大間隔を指定します。ハートビートアルゴリズムでは、この値よりも大きな値を計算することはできません。デフォルト値は 15 分です。

    ハートビートの再計算間隔

    新しい最適値を計算するのに最適な接続確認間隔を分単位で指定します。デフォルトは 30 分間です。

    TCP 通信のポート番号

    Traveler のサーバーとクライアント間の自動同期通信に使用する TCP ポートを指定します。このポートを、このサーバー上の他のアプリケーションで使用しないでください。Traveler サーバーがファイアウォールの背後にある場合は、このポートがファイアウォールで開いているか、Traveler クライアントが VPN を使用してトンネルによって外部ファイアウォールを通過する必要があります。デフォルトは 8642 です。

    デバイスのオフラインタイムアウト

    ユーザーのメールデータベースがモニターされなくなるまでの、ユーザーが非アクティブでいられる時間の最大を時間単位で指定します。ユーザーは、デバイスを有効にするか、Traveler クライアントを起動することにより、Traveler サーバーにアクセスすることができます。このタイムアウトの経過後にデバイスがサーバーによって検出されると同時に、メールデータベースのモニターが再開されます。デフォルトは 24 時間です。

    ユーザーのクリーンアップタイムアウト

    ユーザーが Traveler データベースから削除されるまでの、ユーザーが非アクティブでいられる最大日数を指定します。この日数が経過した後でも、Traveler クライアントを有効にすれば接続できますが、その場合はサーバーへの再登録が必要となり、新しいユーザーとしてデータが同期されることになります。デフォルト値は 30 日です。

  4. [保存して閉じる] をクリックします。