multibos のサポート

multibos を使用すると、アクティブな BOS (基本オペレーティング・システム) インスタンスに影響せずに、スタンバイ BOS を使用して、テクノロジー・レベルまたは Service Pack の更新をエンドポイントに適用することができます。そうすることで、エンドポイントで AIX オペレーティング・システムを確実に連続稼働させることができます。

multibos を使用すると、同じルート・ボリューム・グループ (rootvg) 内に BOS の 2 つの別個のブート可能なインスタンスを作成できます。このような BOS の 2 つのブート可能なインスタンスは並行して保守することができます。ブートされたブート論理ボリューム (BLV) に関連付けられている BOS のインスタンスはアクティブ BOS であり、ブートされていない他のインスタンスはスタンバイ BOS と呼ばれます。rootvg ごとに、BOS の 2 つのインスタンスのみがサポートされます。

エンドポイントをアップグレードする際のシステムのダウン時間およびリスクを管理するには、厳密なメンテナンス・ウィンドウのある環境で multibos を使用します。

要件

multibos のオペレーティング・システム、スペース、および論理ボリュームについての一般的な要件および制限は以下のとおりです。
  • multibos ユーティリティーは、AIX バージョン 5.3 (5300-03 推奨メンテナンス・パッケージ付き) 以上のバージョンでサポートされています。
  • 現在の rootvg は、BOS 論理ボリュームごとに十分なスペースが必要です。
  • コピーされる論理ボリュームの総数は、128 を超えてはなりません。コピーされる論理ボリュームと共有される論理ボリュームの総数は、ボリューム・グループの制限によって異なります。
「AIX 拡張適用ウィザード」は、主に以下の multibos 操作用のセクションを含むために拡張されました。
  • multibos 高速タスク: BOS の作成と TL または SP の更新の BOS への適用
  • スタンバイ BOS の作成
  • TL または SP の更新の適用
  • ブート・リストの更新
  • スタンバイ BOS の削除
詳しくは、「multibos ユーティリティーの概要」を参照してください。