例 5 の許可の決定
ユーザー X は、グループ U3、U2、および U1 のメンバーです。
ユーザー Y は、グループ U4、U2、および U1 のメンバーです。
ターゲット A は、グループ T4、T2、および T1 のメンバーです。
ターゲット B は、グループ T5、T2、および T1 のメンバーです。
高優先度の「はい」が低優先度の「いいえ」よりも優先される、およびポリシー・エンジン・プロセスにより、親グループと祖父母グループが存在し、グループ階層内に複数の許可リンクが定義されています。以下の許可が、各セッション例に適用されます
- ユーザー X とターゲット A によるセッション
- これら 2 つのエンティティーについて、2 つの許可リンクを考慮する必要があります。U2 と T2 の間のリンクと、U1 と T1 の間のリンクです。いずれのリンクも優先度 0 の許可セットが設定されています。U2 から T2 では「チャット」が「いいえ」に設定されており、U1 から T1 では「チャット」が「はい」に設定されています。したがって、ユーザー X はターゲット A とチャット・セッションもモニター・セッションも開始できません。U2 から T2 の「チャット」の優先度 0 の「いいえ」が、U1 から T1 の「チャット」の優先度 0 の「はい」より優先されます。注: U4 と T4 の間のリンクは、ユーザー X がグループ U4 のメンバーでないので、考慮されません。
- ユーザー X とターゲット B によるセッション
- U2 と T2 の間のリンクおよび U1 と T1 の間のリンクのみが考慮されます。ユーザー X は U4 のメンバーでなく、ターゲット B は T4 のメンバーではありません。したがって、ユーザー X は、ターゲット B とのチャット・セッションおよびモニター・セッションを開始できません。
- ユーザー Y とターゲット A によるセッション
- 考慮すべき許可リンクが 3 つあります。U1 から T1、U2 から T2、および U4 から T4 です。したがって、ユーザー Y はターゲット A とのモニター・セッションとチャット・セッションの両方を開始できます。U4 から T4 の間のリンクに対し設定された優先度 1 の値が、U1 と T1 の間のリンクに対し設定された優先度 0 の値よりも優先されるためです。
- ユーザー Y とターゲット B によるセッション
- これら 2 つのエンティティーについて、2 つの許可リンクが考慮されます。U2 から T2 および U1 から T1 の間のリンクです。したがって、ユーザー Y はターゲット B とチャット・セッションを開始できますが、モニター・セッションは開始できません。U2 から T2 の間のリンクで「チャット」に対して設定されている優先度 0 の「いいえ」の値が、U1 から T1 の間のリンクの「チャット」に対する優先度 0 の「はい」の値よりも優先されます。注: U4 と T4 の間のリンクは、ターゲット B がグループ T4 のメンバーでないので、考慮されません。
注: U4 と T4 の間のリンクで優先度値が 5 に設定されている場合も、同じ説明が適用されます。優先度 5 は 1 よりも優先されます。1 は 0 よりも優先されます。