例 2 の許可の決定

ユーザー X は、グループ U3、U2、および U1 のメンバーです。

ユーザー Y は、グループ U4、U2、および U1 のメンバーです。

ターゲット A は、グループ T4、T2、および T1 のメンバーです。

ターゲット B は、グループ T5、T2、および T1 のメンバーです。

高優先度の許可 およびポリシー・エンジン・プロセスにより、グループ階層内に、親グループと祖父母グループおよび複数の許可リンクが定義されています。以下の許可が、各セッション例に適用されます。
ユーザー X とターゲット A によるセッション
ユーザー X とターゲット A について考慮される唯一の許可リンクは、U1 と T1 の間の許可リンクです。ユーザー X は U4 のメンバーではありません。したがって、ユーザー X はターゲット A とチャット・セッションを開始できますが、モニター・セッションは開始できません。
ユーザー X とターゲット B によるセッション
ユーザー X は U4 のメンバーでなく、ターゲット B は T4 のメンバーでないので、U1 と T1 の間のリンクのみが考慮されます。したがって、ユーザー X はターゲット A とチャット・セッションを開始できますが、モニター・セッションは開始できません。
ユーザー Y とターゲット A によるセッション
今回は、2 つの許可リンクを考慮します。U1 から T1 と U4 から T4 です。したがって、ユーザー Y はターゲット A とモニター・セッションを開始できますが、チャット・セッションは開始できません。U4 と T4 の間のリンクに設定された優先度 1 の値が、U1 と T1 の間のリンクに設定された優先度 0 の値よりも優先されます。

優先度 1 の「いいえ」は優先度 0 の「はい」よりも優先されます。

優先度 1 の「はい」は優先度 0 の「いいえ」よりも優先されます。

ユーザー Y とターゲット B によるセッション
これらの 2 つのエンティティーについて考慮される唯一の許可リンクは、U1 と T1 の間の許可リンクです。ターゲット B は T4 のメンバーではありません。したがって、ユーザー Y はターゲット B とチャット・セッションを開始できますが、モニター・セッションは開始できません。
注: U4⇔T4 のリンクに設定された優先度の値が 5 に設定されている場合でも、同じ説明が当てはまります。優先度 5 は 1 よりも優先されます。優先度 1 は 0 よりも優先されます。