Oracle Database へのパッチの適用
Oracle Database パッチ Fixlet は、OS、Oracle バージョン、「OracleDB 19c on Linux - 2023-10 Patch」など特定のパッチ・レベルに固有のものです(ASM と RAC に固有のパッチ Fixlet バリアントもあります)。パッチ Fixlet がデータベース・サーバーにデプロイされると、そのサーバー上の対象となるすべてのデータベースにパッチを適用しようとします。たとえば、「OracleDB 19c on Linux - 2023-10 Patch」は、サーバーの oratab ファイルにリストされているすべての 19c データベースに 2023-10 パッチを適用します。
各パッチ Fixlet では、次のアクティビティーが実行されます。
- プリチェック・アクション中または以前に失敗したパッチ・アクション中にダウンロードしていなかった場合は、PSU と OJVM の組み合わせパッチ・ファイルと現在の OPatch ファイルを、BigFix サーバーからダウンロードします。
- 対応するプリチェック Fixlet と同じプリチェックをすべて再実行します。
- PSU と OJVM バイナリー・パッチを適用し、正常に適用されたことを確認します。
- PSU と OJVM データベース・パッチを適用し、グリッド/ASM/RAC パッチに正常に適用されたことを確認します。このアクションは、Oracle 自動パッチ・ツールによるバイナリー・パッチ・フェーズ中に実行されます。
- 実行によって無効な dba_objects 行や dba_registry 行が生成されなかったことの検証など、パッチ後の基本的なデータベース整合性チェックを実行します。
- パッチが成功した場合は、パッチのダウンロードを削除します。
正常なパッチ操作では、Completed ステータスが報告されます。上記のアクティビティーのいずれかが失敗した場合、パッチ・アクションによって Failed ステータスが報告されます。Oracle パッチ適用結果解析を有効にした場合、Oracle Patching Failed プロパティーにより失敗したパッチ適用の概要が報告されます。
/var/opt/BESClient/ORACLE フォルダーには、最新のパッチ・アクションの詳細ログである PATCH-<OracleVersion>.log (e.g. PATCH-19.0.0.0.log) ファイルを含め、失敗したパッチのトラブルシューティングに役立つファイルが含まれています。
対応するロールバック Fixlet は、パッチ Fixlet のデプロイ後に適用可能になります。
重要: パッチ Fixlet は、既知のデータベースのみにパッチを適用します。oratab ファイルにリストされているデータベースについてのみ認識します。oratab ファイルに明示的に記載されているデータベースにのみパッチが適用されます。