プリチェック Fixlets を使用して、Oracle DB のパッチが準備されているかサーバーを確認
Oracle DB パッチ Fixlet ごとに、対応するプリチェック Fixlet が提供されています。プリチェック Fixlet は、Oracle DB サーバーが指定された Oracle パッチ・レベルを受け入れ可能な状態になっていることを確認します。
各プリチェック Fixlet では次のアクティビティーが実行されます。
- PSU と OJVM の組み合わせパッチ・ファイルと現在の OPatch ファイルを BigFix サーバーからダウンロードします。
- 依存関係 (Perl がインストールされている、Oracle ホーム権限でパッチ適用が許可されている、など) を確認します。
- 少なくとも 1 つのリスナーが実行中であることを確認します。
- /etc/oratab (or /var/opt/oracle/oratab on Solaris) フォルダーに定義されているすべてのデータベースが実行されていることを確認します。
- グリッド/ASM/RAC にパッチを適用する場合、すべてのデータベースがオンラインであることを確認します。
- 各 Oracle ホームにパッチのインストールに十分なスペースがあることを確認します。
- 無効な dba_objects 行または dba_registry 行がないことを確認します。(
ORACLE_ALLOW_INVALIDSクライアント設定では、この確認が無効になります)。 - PSU バイナリー・パッチまたは OJVM バイナリー・パッチ、あるいは両方のパッチが必要かどうかを示します。
- PSU データベース・パッチまたは OJVM データベース・パッチ、あるいは両方のパッチが必要かどうか示します。
- インストールされているバージョンがパッチに必要な最小要件を満たしていない場合、現在の OPatch をインストールします。
- インストールされている暫定パッチが PSU または OJVM パッチのインストールと競合しないことを確認します。
ORACLE_ALLOW_CONFLICTSクライアント設定では、この確認が無効になります。 - アクティブでないパッチを削除して、実際のパッチ適用に要する時間を最小限に抑えます。非アクティブなパッチとは、システムにインストールされている別のパッチですでに置き換えられているパッチで、Oracle OPatch ツールで識別されます。
プリチェック・アクションが成功すると、Completed ステータスが報告されます。上記のアクティビティーのいずれかが失敗した場合、プリチェック・アクションによって Failed ステータスが報告されます。Oracle パッチ結果解析が有効になっている場合、Oracle Prechecks Failed プロパティーが失敗したチェックの概要を報告します。
/var/opt/BESClient/ORACLE フォルダーに、最新のプリチェック・アクションの詳細ログ、PRECHECK-<OracleVersion>.log (e.g. PRECHECK-19.0.0.0.log) など、失敗したプリチェックのトラブルシューティングに役立つファイルが含まれています。
パッチ・ファイルは ORACLE HOME/PATCHING フォルダーにダウンロードされます。この場所は、ORACLE_PATCH_FOLDER クライアント設定でダウンロード用に別のフォルダーを指定することによって上書きできます。
重要: パッチのダウンロードは、プリチェック・アクション終了時に削除されず、ダウンロードされたファイルがその後のプリチェックおよびパッチ・アクションで再利用されます。ダウンロードは、パッチ操作が成功すると削除されます。
プリチェック Fixlet は必要な回数だけ実行して、パッチ操作の実行に備えることができます。