静的スロットリング
サーバー側およびクライアント側の静的スロットリング設定について説明します。
サーバー側
サーバー側の静的スロットリング設定では、サーバーが静的スロットリングを使用してクライアントに送信するダウンロード・トラフィックの合計量を制御します。任意の書込み接続に割り当てられる帯域幅の量は、単純に「ThrottleKBPS」設定をアクティブな書込み接続の数で割った値です。プラグイン接続は、「書込み」接続としてカウントされないことに注意してください。ただし、静的または動的スロットリングが有効化されたファイル・ダウンロードは「書込み」接続としてカウントされます。以下の場合を考えます。- ThrottleKBPS = 500
- 1 つのクライアントが動的スロットリングなしで接続されています
- 1 つのクライアントが動的スロットリングありで接続されています
この場合、動的スロットリングなしのクライアントには、帯域幅 250 KBPS が割り当てられます。動的スロットリングありのクライアントの帯域幅の使用量は、動的スロットリング・アルゴリズムによって決定されます。250 KBPS をはるかに下回るまたは上回る可能性があるため、サーバーの帯域幅の使用量合計は 500 KBPS であるとは限りません。
注: サーバー側の設定は KBPS 単位です。リレーおよびルート・サーバーの場合:- _BESRelay_HTTPServer_ThrottleKBPS
- デフォルト: 0
- 「0」は「制限なし」を意味します
- Web レポートの場合:
- _WebReports_HTTPServer_ThrottleKBPS
- デフォルト: 0
- 「0」は「制限なし」を意味します
クライアント側
クライアント側の静的スロットリングは、次のような単純な設定です。「クライアント」(クライアントまたはリレー) は親に「この速度でファイルを送信してください」と伝え、親はそれに応じます。設定は BPS 単位です。BES クライアントの場合:- _BESClient_Download_LimitBytesPerSecond
- デフォルト: 0
- 「0」は「制限なし」を意味します
親からファイルをダウンロードする BES リレーの場合:
- _BESGather_Download_LimitBytesPerSecond
- デフォルト: 0
- 「0」は「制限なし」を意味します
スロットリング・グループ
「スロットリング・グループ」は静的スロットリング機能の一部で、スロットリング・グループを使用すると、一連のクライアントは個々にではなくグループとして自身をスロットリングできます (または、サーバー側スロットリングを使用する他の接続とともに)。クライアントが自身を「スロットリング・グループ」の一部であると識別すると、所属するグループの名前を、グループ全体に必要な速度とともに送信します。このため、クライアントは「私は「リモート」グループに属しているので、全体として 10000 BPS が必要です」などと伝えます。サーバーがそのクライアントにデータを送信する際、クライアント・グループの合計接続数に基づいてスロットリングします。従って、「リモート」グループに 5 つのアクティブな接続がある場合、クライアントは 2000 BPS を取得します。異なるクライアントが異なる「limit バイト/秒」値を送信する可能性があるため、別のクライアントが「私は「リモート」グループに属しているので、全体として 5000 BPS が必要です」と伝えて 1000 BPS を提供され、同時に最初のクライアントが 2000 BPS を提供されることもあります。特別なグループ「ipaddress」の場合、サーバーはこの接続を同じ IP アドレスの他の接続とともにグループ化します。これは、リレー・アップストリーム・トラフィックのデフォルトです。クライアントはグループ "" にデフォルト設定されているため、クライアントの「LimitBytesPerSecond」設定は現在アクティブなすべてのファイル・ダウンロードで共有されます。- _BESGather_Download_ThrottleGroup (Windows Server でのみ有効)
- デフォルト: "ipaddress"
- 親は、このリレーがここで指定されたグループの一部であると見なします
- _BESClient_Download_ThrottleGroup
- デフォルト: 文字列としてのコンピューター ID
- 親は、このクライアントがここで指定されたグループの一部であると見なします
- これは文字列値です。旧バージョンの ClientSettings ドキュメントでは、これが数値であると間違って主張されていました。