本更新リリースの新機能

BigFix Patch for AIX の今回のアプリケーション更新では、いくつかの機能と機能拡張が導入されました。

1. 新機能
新機能または機能拡張 説明\n リソース
IBM Java サポート BigFix Patch for AIX は、サポート対象の AIX バージョン間で IBM Java のサポートを拡張します。Fixlet は、以下の IBM Java バージョンで使用できます。
  • IBM Java V6.0
  • IBM Java V7.0
  • IBM Java v 7.1
  • IBM Java V8.0
N/A
2. 以前の更新
新機能または機能拡張 説明\n リソース
サード・パーティー・アプリケーションのサポート BigFix Patch for AIX では、サポート対象の AIX バージョン間で以下のサード・パーティー・アプリケーションがサポートされるようになりました。
  • OpenSSH
  • OpenSSL
ダウンロード・プラグインの使用
NFS リポジトリー管理 「AIX 拡張適用ウィザード」に、NFS リポジトリーでテクノロジー・レベルおよび Service Pack のフィックス・パックを管理するためのソリューションが用意されています。これには、フィックス・パックのダウンロードの事前キャッシング、登録済み NFS リポジトリーでのダウンロード済みフィックス・パックの検証および削除などの機能が含まれます。

ネットワーク・ファイル・システムのサポート

NFS リポジトリー管理の概要

multibos のサポート

multibos は、空いている代替ディスクがない可能性があるエンドポイントに更新を適用するための効率的な方法ですが、rootvg で使用可能なディスクは 1 つしかありません。multibos を使用すると、アクティブな BOS (基本オペレーティング・システム) インスタンスに影響せずに、TL (テクノロジー・レベル) または SP (Service Pack) の更新をエンドポイントのスタンバイ BOS に適用することができます。

multibos はアップグレード時のダウン時間とリスクを管理するのに役立ち、エンドポイントで AIX オペレーティング・システムを確実に連続稼働させます。  

multibos のサポート

multibos ユーティリティーの概要

「AIX 適用ウィザード」の機能拡張 「AIX 適用ウィザード」には、ファイル・セットの更新をエンドポイントに適用するためのより多くのオプションが組み込まれています。

以前にエンドポイントにインストールされたファイル・セットのみを更新するか、つまり、ソース・メディアにある他のファイル・セットを更新に含まれないようにするかを指定できるようになりました。

また、更新が適用されたらすぐにすべての暫定フィックスを削除するかどうかも指定できます。

AIX ファイル・セットの更新用の Fixlet の作成
AIX デプロイメント状態チェック・ダッシュボードの拡張

AIX デプロイメント状態チェック・ダッシュボードには、ロックされたすべてのファイル・セットがリストされます。これらのファイル・セットは、エンドポイントにパッチが正常にインストールされるのを妨げます。パッチを適用する前に、ロックされたファイル・セットのリストを確認して、パッチ適用が失敗したときに依存関係についてトラブルシューティングするのにかかる時間を減らすことができます。

「デプロイメント AIX 状態チェック」ダッシュボードの概要
暫定フィックスのサポート BigFix は、セキュリティー・アドバイザリー (SA) および「重大な影響/広範囲に浸透」フィックス (HIPER) 暫定フィックス用の Fixlet を提供します。これらの Fixlet を使用して、BigFix コンソールから AIX エンドポイントに暫定フィックスをインストールします。

暫定フィックスのサポート

暫定フィックスの適用

AIX 7.2 のサポート AIX 7.2 推奨 Service Pack (7200-00-01) のアップグレード Fixlet がリリースされました。最後のメンテナンス・レベル・パッケージの更新以降にリリースされた AIX のセキュリティー・アドバイザリー、重要なフィックス、「重大な影響/広範囲に浸透」フィックス、およびプログラム一時修正 (PTF) 用のインベントリー専用の (監査) Fixlet も使用可能になりました。 サポートされるプラットフォームおよび更新
AIX ダウンロード・プラグインの更新

Electronic Customer Care (ECC) サービスを使用して AIX 更新を取得するために AIX ダウンロード・プラグインが更新されました。

fixget ツールの代わりに ECC を使用すると、さまざまな IBM システムのコード更新にアクセスするための一元的なアクセス・ポイントが提供されます。これは、サーバー通信およびパッチのダウンロードに使用する、サポートされるプロトコルに大きな影響を及ぼします。

ダウンロード・プラグインの使用
NFS サポート ファイル・セットの更新およびプログラム一時修正 (PTF) をネットワーク・ファイル・システム (NFS) 共有から適用できるようになりました。「AIX 適用ウィザード」はこれらの更新のソース・ロケーションとして NFS パスを認識するため、リモート側でこれらのファイルにアクセスできます。NFS 共有から更新を適用することにより、インストール時間の短縮、帯域幅使用量の減少、およびストレージ・コストの削減を図ることができます。

AIX ファイル・セットの更新用の Fixlet の作成

ネットワーク・ファイル・システムのサポート

ミラー管理 「AIX 拡張適用ウィザード」から代替ディスク・クローンを作成する前に、両方向ミラーを中断することができます。パッチ適用前のミラーの中断は、フェイルバック計画で通常使用される一般的な手法です。パッチ・インストールまたはアップグレードが検証されたら、「rootvg へのディスクの再ミラー (Re-mirror disk back to rootvg)」タスク (ID #83) を使用して、ディスク・ミラーを再開できます。 ミラー管理
既存の rootvg クローンでのテクノロジー・レベルおよび Service Pack の適用 「AIX 拡張適用ウィザード」のオプションを使用して、テクノロジー・レベルおよび Service Pack の更新を既存の rootvg クローンに適用するためのカスタム・コンテンツを作成することができます。 新規または既存の代替ディスク・クローンへのテクノロジー・レベルおよびサービス・パックの適用
代替ディスク・クローンの作成 「AIX 拡張適用ウィザード」のオプションを使用して、ターゲットの AIX システム上で、クローンに更新を適用せずに現在の rootvg の代替ディスク・クローンを作成することができます。 新規代替ディスク・クローンの作成
デプロイメントのプレビュー 「AIX 拡張適用ウィザード」のオプションを使用して、選択したフィックス・パック用のテクノロジー・レベルまたは Service Pack のパッチのインストール・プレビューを実行するための Fixlet を作成できます。プレビューの実行により、使用されているインストール・コマンドを特定し、欠落したファイル・セットがないかどうか確認することができます。 インストール前の検証チェックの作成
ファイル・セットの拒否 ロールバック機能として、「AIX 拡張適用ウィザード」を使用して適用状態のファイル・セットを拒否し、前のバージョンの更新を復元することができます。各ファイル・セットは個々に拒否することも、フィックス・パックごとに拒否することもできます。また、ファイル・セットを実際に拒否する前に、ファイル・セットの拒否プロセスをプレビューすることもできます。 適用済みファイル・セットの拒否
AIX デプロイメント状態チェック・ダッシュボード

AIX デプロイメント状態チェック・ダッシュボードを使用して、エンドポイントにインストールされているすべてのファイル・セットのリスト、および実行中のデプロイメントのプレビューの結果を表示できます。

「デプロイメント AIX 状態チェック」ダッシュボードの概要
AIX 拡張適用ウィザード 「AIX 拡張適用ウィザード」は既存のパッチ管理コンテンツを補足します。このウィザードには、代替ディスク操作などの追加の機能が用意されています。 AIX 拡張適用ウィザードの概要
インストール・アクションの機能拡張 既存のテクノロジー・レベルおよび Service Pack の Fixlet によって使用される インストール・アクションに対する更新。
ネットワーク・インストール管理 (NIM) の統合 ネットワーク・インストール管理 (NIM) で提供するパッチ管理機能に焦点を当てた NIM 統合。以下のダッシュボードが、Endpoint Manager 環境での NIM 関連タスクの 実行に役立てるために使用できます。
  • NIM インストールおよびセットアップのダッシュボード
  • NIM 管理ダッシュボード
ネットワーク・インストール管理 (NIM) の統合