トラブルシューティング

AIX エンドポイントへのパッチ適用時に問題が発生した場合は、ログ・ファイルを確認して、発生した問題およびエラーの修正方法を判断します。

ログ・ファイル

トラブルシューティングの精度を上げるために、エラー報告とエラー処理をより明確に示すことで、ロギングを強化しています。
ダウンロード・プラグイン
AIXPlugin.log ファイルは、AIX ダウンロード・プラグインの実行に関連するダウンロードの結果をリストします。
このログの場所は以下のとおりです。
  • Windows システムの場合: %PROGRAM FILES%\BigFix Enterprise\BES Server\DownloadPlugins\AIXProtocol\logs
  • Linux システムの場合: /var/opt/BESServer/DownloadPlugins/AIXProtocol/logs
AIXPluginR2.log ファイルは、サードパーティー・アプリケーション用 AIX ダウンロード・プラグイン R2 の実行に関連するダウンロードの結果をリストします。情報量はロギング・レベルによって異なります。
このログの場所は以下のとおりです。
  • Windows システムの場合: %PROGRAM FILES%\BigFix Enterprise\BES Server\DownloadPlugins\AIXPluginR2Protocol\logs
  • Linux システムの場合: /var/opt/BESServer/DownloadPlugins/AIXPluginR2Protocol/logs

以下の機能のログ・ファイルは、次のとおりです。

NIM 操作
これは、実行されたすべての NIM 操作のログです。ログには <Path to BigFix Data Directory>__NIM_Logs/NIM_Operations_<yyyymmdd>.log からアクセスできます。たとえば、/var/opt/BESClient/__BESData/__NIM_Logs/NIM_Operations_20130520.log です。
インストール・ログ (テクノロジー・レベル/サービス・パック)
テクノロジー・レベルおよびサービス・パックのインストール・ログをすべてリストします。
ログは /var/adm/ras/install_all_updates.log にあります。また、/var/adm/ras/install_all_updates_<os_level>-<technology_level>-<service_pack>.log の特定のテクノロジー・レベル/サービス・パックのログを見つけることもできます。
インストール・ログ (暫定フィックス)
暫定フィックスのインストール・ログをリストします。
ログは /var/opt/BESClient/__BESData/__iFixInstall/<ifix_number>.epkg.Z_result.log にあります。
AIX Download Cacher
ターゲット・システム上の BigFix クライアントのデフォルト・ログ・ディレクトリー。
デプロイメントのプレビュー
AIX 拡張適用ウィザードのプレビュー・デプロイメント機能のログです。
ログは /var/opt/BESClient/__BESData/__MLPkgInstall/PreviewLog/preview_<os_level>-<technology_level>-<service_pack>-<build_date> にあります。
ファイル・セット・インベントリー
ファイル・セット・インベントリーのログ結果は、/var/opt/BESClient/__BESData/__AIXInventory にあります。
ミラーの中断
中断したミラーのログ結果は /var/adm/ras/altDiskNewDeploy.log にあります。
ミラーの再ミラー化
ミラーの再ミラー化のログ結果は /var/adm/ras/reMirror.log にあります。
再起動
代替ディスク環境のオペレーティング・システムに対するリブート・コマンドの結果を示すログです。
ログは /var/adm/ras/KZCopyAltDiskBESDATA.log および /var/adm/ras/SZCopyAltDiskBESDATA.log にあります。
multibos
multibos タスクのログ・ファイル (/var/adm/ras/Multibos*.log) は以下のとおりです。
  • MultibosExpress.log: multibos Express タスクの結果をリストします。
  • MultibosCreateClone.log: スタンバイ BOS 作成タスクの結果をリストします。
  • MultibosFixPackDeploy.log: スタンバイ BOS 更新タスクの結果をリストします。
  • MultibosExpress_emgr.log およびMultibosFixPackDeploy_emgr.log: 更新をインストールする前に、スタンバイ BOS への暫定フィックスの削除結果をリストします。
  • MultibosDeleteClone.log: スタンバイ BOS 削除アクションの結果をリストします。

ダウンロード・プラグインのロギング・レベル

ロギング・レベルは、AIX ダウンロード・プラグイン R2 がログ・ファイルに書き込む詳細情報の量を決定します。%PROGRAM FILES%\BigFix Enterprise\BES Server\DownloadPlugins\AIXPluginR2Protocol\plugin.ini ファイルでロギング・レベルを設定します。

注: ロギング・レベルの値では、大/小文字が区別されます。

以下のロギング・レベルは、ログに記録される情報量が少ない順にリストされています。

INFO
ダウンロードの進行状況とダウンロードの成功に関する一般情報が、最小限のトレース情報とともに出力されます。
DEBUG
問題のトラブルシューティングに使用される詳細情報が出力されます。これは、使用可能なレベルの中で最も詳細なレベルです。
注: ロギング・レベルを DEBUG に設定すると、ログに記録する情報の量が増えるため、パフォーマンスに影響が及ぶ可能性があります。ロギング・レベルを DEBUG に上げるのは、問題を調査するときだけにとどめる必要があります。

プロキシー情報

AIX ダウンロード・プラグインおよびダウンロード・キャッシャー・ツールが、Fix Central からフィックス・パックまたはパッチをダウンロードできるようにするには、プロキシー・アプリケーションでこのサポート技術情報の記事にリストされているサイトをバイパスし、それらをファイアウォールの例外に含めます。

BigFix Patch ダウンロード・プラグインの構成時に Null エラーが発生する

Null エラーを回避するために、BigFix サーバーと BigFix サーバー上の BigFix クライアントは必ず同じバージョンにしてください。このエラーが発生するのは、BigFix サーバー 8. x バージョンと 9.x バージョンが異なる方法で暗号化を処理するためです。Bigfix サーバー上のクライアントのバージョンを使用して BigFix サーバーのバージョンが判別され、Bigfix サーバーと BigFix サーバー上のクライアントのバージョンが同じであると想定されます。

BigFix サーバーと BigFix サーバー上の BigFix クライアントのバージョンが一致することを確認して、ダウンロード・プラグインの構成時に Null エラーが発生しないようにしてください。少なくとも、バージョンは、同じメジャー・バージョン・レベル (たとえば、8. x または 9. x) でなければなりません。

ActivePerl 5.18 ライブラリー・エラー

BigFix サーバー上の /tmp ディレクトリーに実行権限が付与されていない場合、以下のエラーが発生することがあります。
Panic: ‘/usr/lib64/perl5/CORE/libperl.so’ is not an ActivePerl 5.18 library

そのため、 /tmp ディレクトリーに適切な権限を設定するようにしてください。

AIX での PeerNext 機能

AIX 上の PeerNest 機能を使用すると、非パッシブ PeerNest ピアのディスク・ストレージ・スペースを増やすことができます。詳しくは、次の「ピア・ツー・ピア・モード」を参照してください。 https://help.hcltechsw.com/bigfix/9.5/platform/Platform/Config/c_P2P.html