ネットワーク・ファイル・システムのサポート
ネットワーク・ファイルシステム (NFS) は、ネットワーク上でファイルを格納する機構です。これは分散ファイル・システムの 1 つです。このファイル・システムにより、ユーザーはリモート・コンピューター上のファイルやディレクトリーにアクセスし、それらのファイルやディレクトリーをローカル・ファイルやローカル・ディレクトリーと同様に扱うことができます。
テクノロジー・レベルおよびサービス・パックの使用可能なすべての Fixlet (「AIX 向けパッチ」サイトにあります) には、アクセス可能な NFS 共有からパッケージをインストールするためのオプションが用意されています。これらのパッチはサイズが大きいことがあるため、ダウンロードしてエンドポイントに直接解凍すると時間がかかる場合があります。NFS 共有からパッチを適用すると、インストール時間が短縮され、帯域幅使用量が減少し、保管コストが削減されます。
この機能を使用するには、以下のステップを実行する必要があります。
- NFS アクセス可能ロケーションにリポジトリーを作成します。
リポジトリーが既に存在する場合は、既存のリポジトリー (NIM lpp_source リソースなど) を使用できます。リポジトリーが存在しない場合は、「AIX 拡張適用ウィザード」の NFS リポジトリー管理機能を使用します。詳しくは、『NFS リポジトリー管理の概要』を参照してください。
AIX Download Cacher を
--repoパラメーターとともに使用して、AIX ファイル・セットのリポジトリーを作成することもできます。ツールを手動で実行する方法に関する詳しい説明は、『AIX Download Cacher の使用』を参照してください。基本 NFS 構成を実行するために、以下のタスクを同じサイトで使用できます。- AIX: NFS サポートの有効化
- このタスクを使用して、ターゲットの AIX エンドポイントで NFS サービスを有効にします。
- AIX: NFS サポートの無効化
- このタスクを使用して、ターゲットの AIX エンドポイントで NFS サービスを無効にします。
- AIX: NFS 共有の追加
- このタスクは、新規ディレクトリーを NFS クライアントにエクスポートして、ネットワーク全体でそのディレクトリーに他のシステムがアクセスできるようにする場合に使用します。ユーザーは、インストールする更新を格納する NFS リポジトリーの場所を指定することができます。このタスクでは、特定のアクセス・レベルでの永続的または非永続的な NFS 共有を追加するオプションを選択できます。
- AIX: NFS 共有の削除
- このタスクは、NFS クライアントからディレクトリーを削除して、そのディレクトリーをネットワーク全体の他のシステムと共有しないようにする場合に使用します。現在のセッションのみから NFS 共有を削除することも、後続セッションを含めることもできます。
- AIX NFS サービス情報 (AIX NFS Service Information)
- この分析を使用して、NFS デーモンの状況、および AIX エンドポイント上の共有のリストを表示します。
- Download Cacher を使用した場合は、「ファイル・セット・リポジトリー TOC ファイルの生成」タスク (ID #55) を使用して、現在の目次 (
.toc) ファイルを生成します。新しいファイル・セットをリポジトリーに追加したときは常に、このタスクを実行します。 - 選択した Fixlet の NFS 共有オプションを選択して、テクノロジー・レベルまたは Service Pack の更新を適用します。詳しくは、『テクノロジー・レベルとサービス・パックの適用』を参照してください。