設定データベースでクラスター文書を作成する
Sametime クラスター文書により、クラスター内のサーバーは、クラスターの一部として機能するようになります。クラスターに属さず、コミュニティーには属するサーバーについては、クラスターと通信できるようになります。
このタスクについて
Sametime 管理者は、コミュニティーサービスクラスタの Sametime サーバー上にある Sametime 設定データベース (stconfig.nsf) に、手動でクラスタ文書を作成する必要があります。クラスタ文書は、コミュニティーサービスクラスタを定義します。
クラスタ文書には、次の情報が保存されます。
- コミュニティーサービスクラスタ名
- ロード・バランシング操作を実行するネットワーク・デバイスに割り当てられる DNS 名。
- コミュニティーサービスクラスタ内のすべてのサーバーのリスト
手順
- Notes クライアントを使用して、Sametime 設定データベース (stconfig.nsf) を開きます。
- 「作成」> 「クラスター情報」をクリックします。
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[Cluster Name] フィールドに、クラスタ名を入力します。
クラスタには任意の名前を付けます。クラスタ内の 1 台のサーバー名をクラスタ名にすることもできますが、強制ではありません。クラスタ内のいずれかのサーバーを引用してクラスタ名を付ける場合は、以下の点に留意してください。
- クライアント接続の設定の際に、各ユーザーのユーザー文書の [Sametime サーバー] フィールドにクラスタ名を追加すると、時間を節約できることがあります。ユーザーによっては、そのサーバー名を、既に自分のユーザー文書 (または LDAP ディレクトリのユーザーエントリ) にリストしている場合があるためです。
- サーバーの完全な Domino 正規名 (cn=servername/ou=organizational unit/o=organization など) を使用できますが、必須ではありません。
- サーバーの DNS 名を使用することもできますが、これも必須ではありません。
- クラスタ名でコンマやスペースを使用することはできません。
- [DNS Name] フィールドに、クラスタの完全修飾 DNS 名を入力します。これには、クラスター内のコミュニティー・サービスの負荷分散処理を行う DNS 名を指定します。
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[List of Servers in Cluster] フィールドに、クラスタに含まれるすべてのサーバー名を入力します。必ず Domino の完全な正規名の形式で入力してください。このフィールドには、完全修飾 DNS を使用しないでください。サーバー名は、次のようにセミコロンとスペースで区切ります。cn=sametimeserver1/ou=west/o=example; cn=sametimeserver2/ou=west/o=example
注: サーバーの正確な名前を特定する最も確実な方法は、sametime.ini ファイルを開き、SametimeCluster フィールドからサーバー名をコピーすることです。
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クラスタ文書を保存して閉じます。
設定データベースは開いたままにします。次の手順では、Sametime コミュニティー内の他のすべての Sametime サーバーに新しいクラスタ情報文書をコピーします (stconfig.nsf データベースは複製されないため)。