Dircat タスクを実行する
まず Dircat タスクを実行して、ディレクトリカタログを構築します。その後、Dircat タスクを定期的に実行します。これは、ディレクトリカタログの内容をソース Domino® ディレクトリの内容に同期するためと、ディレクトリカタログをディレクトリカタログの設定内容と同期するためです。Dircat タスクの実行対象とするサーバーは、特定のディレクトリカタログの構築と更新について必ず 1 つのみとします。複数のサーバーで同じディレクトリカタログに対して Dircat タスクを実行すると、複製の競合が発生します。ディレクトリカタログ設定文書の [集約を制限するサーバー] フィールドを使用して、特定のディレクトリカタログに対する Dircat タスクの処理が必ず 1 つのサーバーのみで行われるように設定します。
スケジュールに従って Dircat タスクを実行する
このタスクについて
Dircat タスクが Dircat サーバーで定期的に実行されるようにスケジュールするには、以下の手順に従います。
手順
- 正しく設定した設定文書を含む [ディレクトリカタログ] データベースがあることを確認します。
- Domino® Administrator で、[設定] タブをクリックします。
- [設定] を選択します。 を展開して
- タブをクリックします。
- 以下のフィールドに入力し、[保存して閉じる] をクリックします。
表 1. [Directory Cataloger] タブのフィールド フィールド
Enter
ディレクトリカタログファイル名
Dircat タスクが処理するディレクトリカタログのファイル名。複数のファイル名を指定する場合は、カンマ (,) で区切ります。
スケジュール
[有効] を選択します。
Directory Cataloger タスクの実行時間
参照元ディレクトリカタログを更新する時間の範囲または時刻。複数の時刻を指定する場合は、カンマ (,) で区切ります。デフォルトでは、08:00 AM から 10:00 PM の範囲が設定されています。
繰り返し間隔
指定した時間範囲の中でスケジュールされた更新の間隔 (分)。デフォルトは 360 分 (6 時間ごと) です。この間隔を短くして、Dircat タスクを 60 分ごと、または 120 分ごとに実行することをお勧めします。
実行日
Dircat タスクを実行する曜日。デフォルトは毎日です。
Dircat タスクを手動で実行する
このタスクについて
Dircat タスクを Dircat サーバーで手動で実行するには、次のサーバーコマンドを発行します。
load dircat dc.nsf
dc.nsf は、サーバーにあるローカルのディレクトリカタログのファイル名です。
ディレクトリカタログの全面的な再構築が実行できます。全面的な再構築を実行すると、すべての集約文書が削除され、作成し直されることに注意してください。その結果、この再構築の後の最初の複製作業では、すべてのデータベースを複製する必要があります。
ディレクトリカタログを全面的に再構築するには、そのディレクトリカタログに対して Dircat タスクを -r スイッチ付きで実行します。これには、たとえば次のコマンドを実行します。
load dircat dc.nsf -r
または、そのディレクトリカタログの構成文書の [詳細] タブにある [履歴を削除] ボタンをクリックしても、全面的な再構築を実行できます。
Dircat タスクを一時停止する
このタスクについて
Dircat 処理中のサーバーをシャットダウンする場合は、まず Dircat タスクを一時停止します。Dircat タスクを一時停止すると、Dircat タスクは、実行中のディレクトリカタログの集約を終了し、アイドル状態になります。Dircat タスクを一時停止せずにサーバーをシャットダウンした場合、Dircat タスクは、シャットダウン時点で処理中だったディレクトリカタログを最初から集約しなおす必要があります。
Dircat タスクを一時停止するには、次のサーバーコマンドを入力します。
Tell Dircat Pause
これで、サーバーをシャットダウンできます。Dircat 処理を再開するには、次のサーバーコマンドを入力します。
Tell Dircat Resume