1 次キャラクタセットと 2 次キャラクタセットグループを設定する
Domino® で、MIME メッセージのテキスト部分の US-ASCII や EUC-KR (Korean) などのキャラクタセットタグで、テキストデータの解釈方法と認識可能な文字として表示する方法を指定します。1 つのキャラクタセットの文字を表す値が、別のキャラクタセットでは異なる文字を表すことがあります。
このタスクについて
MIME メッセージを Notes® リッチテキストに変換する場合、Domino はキャラクタセットタグの情報を使用してメッセージテキストを表すための適切な文字が判別されます。同様に、Domino で Notes リッチテキストメッセージを MIME に変換する場合、どの MIME キャラクタセットタグを適用するかを判別する必要があります。
サーバー設定文書の [MIME] - [基本] タブで、1 次キャラクタセットグループと 1 つ以上の 2 次キャラクタセットグループを定義できます。これらの 1 次と 2 次の選択は、特に、インバウンド MIME メッセージを Notes リッチテキストに、アウトバウンド Notes リッチテキストメッセージを MIME に変換するときに、Domino によるメッセージのあいまいなテキストデータを適切に識別するためのキャラクタセットの検出方法を制御します。
Domino では、キャラクタシステムをエンコードするための Unicode 標準を含めて 16 個の異なるキャラクタセットグループ (言語グループとも呼ぶ) で表されたテキストを解釈できます。言語グループは、1 つの言語 (たとえば日本語) に対応させたり、または複数の言語である程度同じ文字が使用される地域 (たとえば、中央ヨーロッパ) に対応させることができます。言語グループは、複数のキャラクタセットをサポートできます。
サポートされるキャラクタセットグループとそれらに関連付けられた言語コードの一覧の詳細については、関連リンクを参照してください。
組織で受信する MIME メッセージに常に適切なキャラクタセット情報が含まれている場合、デフォルトの設定を変更する必要はありません。ただし、メールシステムの中にはメールの送信時にキャラクタセット情報を提供しないものがあります。たとえば、古いメールシステムは MIME をサポートしていないことがあります。また、いくつかの Web ベースのシステムではユーザーは特定の言語でメッセージを作成できますが、メッセージを送信するときに MIME キャラクタセット情報を適切に生成できません。そのため、Web ベースのメールシステムからメールを送信するユーザーは、中国語でメッセージを作成して送信できても、送信されたメッセージでは US-ASCII タグがメッセージテキストに誤って適用されることがあります。使用する SMTP サーバーがデフォルトのキャラクタセットグループを使用するように設定されている場合、このメッセージを正しく変換できません。
このような場合、Domino は受信メッセージを調べて、使用されているバイト範囲を判別し、固有の制御コードを識別します。その後、受信メッセージのパターンを可能性のあるキャラクタセットと比較します。このプロセスは、特定のキャラクタセットの中で識別する場合にのみ有効です。たとえば、CJKT 言語 (中国語 (簡体字)、日本語、韓国語、中国語 (繁体字)) のメッセージは相互に、また英語のメッセージから適切に区別できますが、同じバイトまたはバイト範囲を使用する傾向がある英語とその他の西ヨーロッパ言語のメッセージは区別できません。
CJKT 言語のキャラクタセットを正確に検出するために、1 次と 2 次のキャラクタセットを指定して言語間の優先度を設定します。たとえば、MIME メッセージが EUC-KR (韓国キャラクタセット) を使用しているか GB2312 (中国語 (簡体字) キャラクタセット) を使用しているかを判断できない場合、Domino では 1 次キャラクタセットグループと 2 次キャラクタセットグループに割り当てられた優先度を使用して、メッセージを Notes リッチテキストに変換する際に使用されるキャラクタセットが判別されます。Domino では、最初に 1 次キャラクタセット、次に 2 次キャラクタセット (未定義の順序。複数の 2 次の選択順序は重要ではありません)、その後でオペレーティングシステムグループ (ロケールを照会することができるオペレーティングシステムの場合) が選択されます。
アウトバウンドメッセージを MIME 形式に変換すると、Domino ではメッセージのテキストに基づいて MIME キャラクタセットが選択されます。アウトバウンドメッセージは、ルーターによって調べられ、そのメッセージに適切なキャラクタセットが選択されます。
手順
- 設定するサーバーのサーバー設定文書が既に存在することを確認します。
- Domino Administrator で、[設定] タブをクリックし、[メッセージング] セクションを展開します。
- [設定] をクリックします。
- 管理するメールサーバーのサーバー設定文書を選択し、[サーバー設定の編集] をクリックします。
- [基本] タブをクリックし、[この文書の MIME 言語設定] フィールドで [有効] を選択します。
- タブをクリックします。
- [1 次文字セットグループ] フィールドで、このドメインの 1 次言語のキャラクタセットグループを選択します。デフォルト値は [英語] です。たとえば、[中国語 (簡体字)] など組織に適した言語または地域を選択します。
- [1 次文字セットグループ] フィールドに、このドメインで一般的に使用される他の言語のキャラクタセットグループを選択します。デフォルトでは、2 次キャラクタセットグループは設定されていません。たとえば、西ヨーロッパ諸国語など、組織に適した言語や地域を選択します。2 次キャラクタセットグループは複数指定できます。
- [保存して閉じる] をクリックします。
- 変更内容が有効になるのは、次にルーターの設定を更新した後です。新しい設定を直ちに有効にするには、配信設定を再ロードします。