ローミングユーザーに関する考慮事項

Notes® ローミングユーザーを設定する際には、ここに示す考慮事項と制限のリストに注意してください。

  • 接続性の悪い環境における実行時のローミングユーザー状況の有効化および再有効化

    低速のインターネット接続環境で作業を行っているユーザーは、一時的にローミングステータスを無効にすることにより、対象の Notes アプリケーション、ビュー、文書に、(メール受信ボックス内も含め) より素早くアクセスできるようになります。Notes を次回起動したときにローミングユーザー状況を無効のままにしておくか、再有効化するように設定することもできます。

  • Notes クライアント Basic 版でファイルサーバーローミングがサポートされない

    Notes クライアント Basic 版または Notes クライアントの Basic 版と Standard 版の両方を含む構成では、ファイルサーバーローミング機能はサポートされていません。Notes Basic 版クライアントと Notes standard 版のクライアントが混在する構成で使用できるのは、Domino® サーバーローミングだけです。ファイルサーバーローミングは、Notes クライアント Standard 版のみでサポートされます。

  • 別のクライアントでローミングユーザーからのダウングレードを行うと、ローミングユーザー状態を更新する要求が生成される

    ローミングポリシーを適用することにより、ユーザーが複数のコンピュータ上でファイルサーバーローミングにアップグレードされている場合に、ローミングユーザーからのダウングレードが行われると、すべてのローミング対象コンピュータのユーザー文書でローミングユーザー状態を更新するように要求するシステム管理プロセス要求が生成されます。最初の要求が処理された後で (つまり、ユーザー文書のローミング状態が更新された後で)、ユーザー文書が再度更新されることはありません。

  • ローミングロールアウトの提案
    ロールアウトのベストプラクティスを次に示します。
    • ユーザーを段階的にロールアウトします
    • ローミングを有効にするとサーバーに即時に負荷がかかる可能性があることを理解しておきます。数多くのユーザーやグループを 1 つのローミングポリシーにまとめて割り当てると、ローミングサーバーに一気に負荷がかかる場合があります。
    • ユーザーのすべてのコンピュータ上でローミングを無効にした後でローミングを再度有効にします
    • ファイルサーバーローミングの場合は、すべてのユーザーコンピュータが正しい資格情報を使用するか、ファイアウォールを経由して、対象のファイルサーバーにアクセスできることを確認します
  • ローミングサーバー名とホームサーバー名は、Domino サーバー名に一致している必要があります。

    ローミングシステムでは、ローミングサーバーとユーザーのホームサーバーのコンピュータ名 (ネットワーク名) が Domino サーバーの名前と同じであることが求められます。このように設定しないと、ローミングユーザーが別のコンピュータでローミングを有効にしようとしたときにエラーメッセージが表示されます。