Connections ファイルの iNotes との統合

iNotes®HCL Connections™ ファイルに統合し、ネットワークリソースの節約と効率改善を実現するメールポリシー設定を指定することにより、HCLiNotes ユーザーがファイルをより簡単に共有できるようにすることができます。ユーザーは、添付ファイルを送信する代わりに、Connections にアップロードされたファイルへのリンクを挿入できます。可能な場合は、リンクされているファイルが送信時に受信者に共有されます。ユーザーは、受信した添付ファイルを Connections ファイルにアップロードし、その添付ファイルをメールから削除して、新規にアップロードしたファイルへのリンクで置き換えることにより、メールファイルのスペースを節約することができます。iNotes との統合がサポートされているのは、Connections 3.6 以降のバージョンです。

始める前に

  1. Connections をお使いの環境に合わせて構成します。
  2. Connections サーバーと HCLDomino® サーバーの間に SSO をセットアップします。SSO は必須ではありませんが、この機能を使用すると、1 回のログオン操作で iNotesConnections にログインすることができます。
  3. メールアドレスを表示するように Connections サーバーを構成します。

このタスクについて

メールポリシー設定文書での設定 ([Connections ファイルの統合] セクション) に対応する notes.ini ファイル設定を指定した場合は、メールポリシー設定が対応する notes.ini ファイル設定によって上書きされます。

手順

  1. メールポリシー設定文書から [HCL iNotes] をクリックし、[設定] をクリックします。
  2. [Connections ファイルの統合] セクションの [ファイル統合を許可] フィールドで、デフォルト設定の [有効] をそのまま使用します。
  3. [Connections ファイルサービスへの URL] フィールドに、URL for the Connection Files service を入力します。
    注: この URL は、Connections のインストール済み環境全体ではなく、ファイルサービスのみの URL を指している必要があります。

    例えば、http://mycompany.com/connections/files と入力します。

    注: 必要な場合に限り、ステップ 4 から 6 でデフォルトの設定を変更します。
  4. [メール内でのリンクファイルの共有を有効にする] フィールドで、デフォルトの [はい] をそのまま使用します。リンクされたファイルは、メールの受信者と自動的に共有されます。この設定を [いいえ] にすると、送信者は Connections 内のリンクされたファイルを手動で受信者に共有する必要があります。ただし、一部の受信者がこのファイルへのアクセスを必要としない場合は、この設定によって Connections サーバーの負荷が軽減されます。
  5. [リンクされたファイルを共有するグループの最大サイズ] フィールドで、maximum group size for sharing linked files を入力します。
    デフォルトでは、リンクされたファイルが共有されるのは、メンバーが 100 人以下のグループだけです。リンクされたファイルを大規模な受信者グループに共有することは効率的ではありません。大規模グループの場合は、ファイルをコミュニティ内に配置するか、共有アクセス権のあるフォルダに格納することをお勧めします。
    注: 送信オプションが [個人グループを展開しない] に設定されていて、そのグループがセッション内で事前に展開されていない場合に限り、この制限が個人グループに対して適用されます。
  6. [ファイルへのリンクを含むメールに返信するときに、スレッドの新規追加部分でリンクされたファイルのみを共有する] フィールドで、デフォルト値の [いいえ] をそのまま使用します。この設定を [はい] に変更すると、メールスレッドが長い場合に Connections サーバーの負荷が軽減されます。ただし、ユーザーが Connections のファイルアプリケーション内のファイルへのリンクが存在するスレッドに返信し、新しい受信者をこのスレッドに追加した場合、この新しい受信者にはファイルへのアクセス権が付与されません。この設定は、転送されるメールでなく返信されるメールにのみ適用されます。これは、このファイルが以前にこのスレッドで受信者に共有されている可能性が高いためです。転送されるメールには、このファイルへのアクセス権を持っている可能性が低い新しい受信者が存在します。
  7. 以下のステップを実行して、セキュリティポリシー設定文書でプロキシ設定を指定します。
    1. セキュリティポリシー設定文書から [プロキシ] をクリックします。[プロキシのサーブレットにホワイトリストルールを追加します] フィールドで [リストの編集] をクリックします。[追加または修正のホワイトリストルール] フィールドが表示されます。
    2. [コンテキスト] フィールドに、/xsp/proxy/LcFilesProxy/ と入力します。
    3. [アクション] フィールドで、HEAD、GET、POST、PUT を入力します。
      注: Domino サーバーでは、デフォルトで PUT が無効になっています。インターネット設定を [サーバー] または [インターネットサイト] の文書から読み込む場合は、インターネットサイト文書の [設定] タブにある [メソッドを許可します] セクションで PUT を有効にしてください。インターネットサイトの文書を使用しない場合は、次の NOTES.INI ファイル設定を入力します:HTTPEnableMethods=PUT
    4. [ヘッダー] フィールドに * (アスタリスク) を入力します。
    5. [MIME タイプ] フィールドに * (アスタリスク) を入力します。
    6. SSO を使用する場合は、[Cookie] フィールドに LtpaToken または LtpaToken2 を必ず入力します。SSO を使用しない場合は、何も入力しないでください。
    7. [値の追加/修正] をクリックします。コンテキストと URL の値が、[プロキシのサーブレットにこれらのホワイトリストルールを追加します] フィールドに追加されます。[OK] をクリックします。
    8. SSO を使用しない場合は、ステップ 7.b から 7.h を繰り返します。その際、同じ Connections URL を使用しますが、Connections のログインダイアログ用に http ではなく https を指定してください。これらのステップを繰り返す場合は、[値の追加/修正] をクリックし、追加した URL を変更する方法が最も簡単です。URL を変更すると新規ルールが作成されますが、既存のルールが変更されることはありません。
    9. [保存して閉じる] をクリックします。
  8. ステップ 7 で指定した URL のうち、自己署名証明書による SSL を使用している URL がある場合は、その URL を信頼された URL にするために、Domino ディレクトリにインポートして相互認証します。