iNotes 用のサーバー設定文書の編集
サーバー設定文書を使用して有効にする機能の多くは、ポリシーを使用して設定することもできます。
このタスクについて
手順
- Domino Administrator で [設定] タブをクリックして [サーバー] または [メッセージング] セクションを展開します。
- [設定] をクリックします。
- HCLiNotes® メールサーバーのサーバー設定文書を選択し、[サーバー設定の編集] をクリックします。
- [HCL iNotes] タブを選択します。
-
以下の表に示されているサーバー設定を変更します。
表 1. iNotes タブの設定 設定
アクション
デフォルトホームページ
ホームページの設定を構成するには、[表示/修正] をクリックします。
- [デフォルト] - ホームページのカスタマイズをユーザーに対して許可します。
- [選択した Web ページ (Selected Web Page)] - 特定の Web ページをホームページとして使用するように強制します。URL とタイトルを入力します。
- [カスタムレイアウト] - 6 つのカスタムレイアウトから選択して、新規メール、カレンダースケジュール、Web リンク、その他のオプションをレイアウトに表示するように指定します。
ユーザーにホームページの編集を許可する
これを有効 (デフォルト) にすると、ユーザーは、カスタムのホームページを作成してサーバー上の設定を上書きすることができます。
無効にすると、ユーザーは、管理者が事前に指定したホームページを変更することはできません。
アラーム
これを有効 (デフォルト) にすると、ユーザーは、予定、会議、イベント、タスクの期限に対してアラームを設定することができます。
無効にすると、ユーザーは、アラームを設定することはできません (アラームを使用すると、サーバーのパフォーマンスが低下する可能性があります)。
アラームチェック間隔
iNotes クライアントがサーバーでアラームをチェックする頻度を指定する数値 (分単位) を入力します。デフォルトは 5 分です。この数字を増やすことで、サービスのパフォーマンスを向上させることができます。
メールチェック間隔
iNotes クライアントがサーバーで新規メールをチェックする頻度を指定する数値 (分単位) を入力します。デフォルトは 5 分です。この数字を増やすことで、サービスのパフォーマンスを向上させることができます。
メール送信時の形式を設定:
送信メールを制限するかどうかを選択します。
- [プレーンテキスト] - 送信メールをプレーンテキストのみに制限します。プレーンテキストメッセージは、従来のほとんどのメールアプリケーションで読むことができます。
- [ユーザーが選択] - ユーザーは、送信メールメッセージごとに形式を選択することができます。
ユーザー名の名前解決
これを有効にすると、HCLNotes® の入力補完機能に類似した別名検索機能を使用することができます。ユーザーは、連絡先リストまたは Domino ディレクトリで名前を調べることにより、あいまいな名前を解決して、別名を使用することができます。
注: iNotes のメール暗号化機能を使用するには、この設定を有効にする必要があります。添付ファイルの最大サイズ (KB)
添付ファイルの最大サイズをキロバイト単位で設定します。デフォルトは 50,000 KB (50 MB) です。
サーバー文書 (または Web サイト文書) の 2 つのフィールドに、添付ファイルの最大サイズよりも大きい値を指定する必要があります。このように指定しないと、添付ファイルが 10 MB を超える場合にサーバーエラーが発生します。
- [インターネットプロトコル] > [HTTP] タブで、[最大要求内容サイズ] を設定します。
- [インターネットプロトコル] > [Domino Web Engine] タブで、[最大投稿データサイズ] を設定します。
ディスカッション形式
これを有効 (デフォルト) にすると、ユーザーは、ディスカッション形式を表示するように iNotes のユーザープリファレンスを設定することができます。
暗号化メールのサポート
これを有効 (デフォルト) にすると、ユーザーは、格納された Notes ID を使用して暗号化メールを読むことができます。ユーザーの ID は、メールデータベースに格納する必要があります。
ユーザーにメールデータベースから Notes ID の削除を許可
これを有効にすると、ユーザーは、メールデータベースから自分の Notes ID を削除することができます。デフォルトでは、この設定は無効になっています。
ユーザーに Notes ID の書き出しを許可
これを有効にすると、ユーザーは、自分の ID を別のファイルにエクスポートして保存することができます。デフォルトでは、この設定は無効になっています。
暗号化メールを読むときに SSL を使用 (Require SSL when reading encrypted mail)
以下のいずれかを選択して SSL の要件を設定します。
- [なし] - 暗号化されたメールを暗号化されていないメールと同じように処理します。
- [クライアント] (デフォルト) - ブラウザクライアントでは SSL を使用する必要がありますが、サーバーでは使用する必要はありません。
- [両方] - ブラウザクライアントとサーバーの両方で SSL を使用する必要があります。
SSL リダイレクション要求に JavaScript™ を使用
これを有効 (デフォルト) にすると、JavaScript を使用して SSL をリダイレクトできます。
注: 一部のリバースプロキシサーバーには、302 リダイレクトを適切に修復しないものがあります。その場合は、このオプションを有効にすると役立つことがあります。このオプションは、必要でない限り有効にしないでください。S/MIME 暗号化の使用により、信頼できないインターネット証明書を許可
これを有効にすると、ユーザーは、信頼できないインターネット証明書を S/MIME 暗号化で使用することができます。デフォルトでは、この設定は無効になっています。
インスタントメッセージ機能
これを有効 (デフォルト) にすると、シークレットとトークンまたは Lightweight Third Party Authentication (LTPA) トークンを持ち、HCLSametime® サーバーが割り当てられているユーザーに対して、インスタントメッセージと表示名在席状況が有効になります。
オンライン在席状況
これを有効 (デフォルト) にすると、ユーザープリファレンスで在席状況確認が有効になっているユーザーに対して、表示名が有効になります。
認証シークレット/トークンを許可
- [有効] (デフォルト) -- 認証シークレット/トークンを優先的に使用します (使用可能な場合)。
- [無効] -- LTPA トークンが存在する場合は、このフィールドを無効にして LTPA トークンを代わりに使用してください。
すべての IBM iNotes ユーザー用に Sametime サーバーのホスト名を設定 (クラスタ構成に有用)
すべての iNotes ユーザーについて、Sametime サーバーの名前を入力してインスタントメッセージのホスト名 (messaging.ibm.com など) を設定します。これにより、すべてのユーザーのユーザー文書に Sametime サーバーのフィールド値を入力する必要がなくなります。
IBM iNotes 8 の連絡先リストを優先
- [有効] (デフォルト) -- Domino Web Access チャットクライアントを使用します。
- [無効] -- Sametime Connect をブラウザのチャットクライアントで使用します。IBM Domino 8x サーバーでの Domino Web Access 7 クライアントとの下位互換性用にのみサポートされます。
注: IBM iNotes は、バージョン 7 と 8 についてはこれまで Domino Web Access と呼ばれていました。ブラウザ用 Sametime Connect を優先 (DWA 7 のみ)
- [有効] (デフォルト) -- チャットクライアントとして、Sametime Connect (6.5.1 以降) をブラウザ用にロードします。
- [無効] -- Domino Web Access チャットクライアントを使用します。
注: IBM iNotes は、バージョン 7 と 8 についてはこれまで Domino Web Access と呼ばれていました。組織名を渡す (IBM Domino が xSP 用に設定された場合に共有)
xSPs のみです。デフォルトでは無効になっています。
これを有効にすると、ユーザーの組織が名前形式の一部として組み込まれます。例:
CN=John Doe/O=Renovations
Sametime サーバーが使うディレクトリ形式
- [Domino ディレクトリ] (または空白のまま) -- Sametime サーバー と iNotes サーバーの両方が Domino ディレクトリを使用する場合。
- [Domino LDAP] -- Sametime サーバーが Domino LDAP ディレクトリを使用し、iNotes サーバーが Domino ディレクトリを使用する場合。
- [Domino LDAP (xSP)] -- (xSP サーバーのみ) iNotes xSP サーバーが Domino ディレクトリを使用し、Sametime サーバーが Domino LDAP ディレクトリを使用する場合。
- [Domino LDAP 以外] -- Sametime サーバーと iNotes サーバーの両方が Domino LDAP 以外の LDAP ディレクトリを使用する場合。
注: notes.ini ファイル設定のiNotes_WA_SametimeNameFormat
を使用して、ログインと在席状況用に名前形式を Sametime サーバーに渡す方法をさらに詳細に設定することができます (これにより、このサーバー設定は上書きされます)。メールに特記事項を追加
以下のいずれかを選択します。
- [無効] - 特記事項は表示されません。
- [先頭] - iNotes メールメッセージの先頭に特記事項を表示します。
- [末尾] - (デフォルト) iNotes メールメッセージの末尾に特記事項を表示します。
特記事項または HTML
すべての iNotes メールメッセージに (HTML 形式で) 表示する特記事項のテキストを入力します。
オフラインメールデータベースを暗号化
これを有効にすると、ユーザーは、セキュリティのためにオフラインメールデータベースを暗号化することができます。暗号化を有効にした場合は、次の 2 つのフィールドを指定して暗号化レベルを設定します。デフォルトの設定では無効です。
暗号化レベル
新しく作成したグループのオプションとして、
- [軽] - 偶発的なのぞき見から保護します。
- [中] - セキュリティ、強度、高速なデータベースアクセスについて、正確なバランスを取ります。大部分のユーザーに当てはまる選択肢です。
- [強] -- データベースのアクセス速度がある程度低下しても、セキュリティ要件を最優先する場合に使用します。
ユーザーにオフライン暗号化レベルの設定を許可
この設定を有効にすると、管理者が指定した暗号化レベルが上書きされ、ユーザーが独自の暗号化レベルを選択できるようになります。
ユーザーにオフラインを許可
これを有効 (デフォルト) にすると、iNotes クライアントのオフライン作業機能が有効になります。このオプションを無効にすると、ネットワークから切断されたユーザーは、iNotes をオフラインで使用できなくなります。
この x 日間に変更された文書のみを同期する
特定の日数分の文書を複製するように設定する場合は、この設定を有効にして日数を入力します (デフォルトは 90)。指定した値より古い文書はローカルレプリカから削除されます。ユーザーは、Domino Sync Manager を使用して、オフライン購読ファイルごとにこの設定を変更することができます。デフォルトでは無効になっています。
同期される添付ファイルを制限する
この設定を有効にすると、同期される添付ファイルのサイズが制限されます。これを設定した場合は、100 KB を超える添付ファイルが複製中に切り捨てられます (文書から除去されます)。デフォルトでは無効になっています。
セキュリティ設定
この設定を有効にすると、ユーザーのオフラインインターネットパスワードとオンラインインターネットパスワードの同期が保たれます。この設定は、[オンライン設定] 文書の [セキュリティ設定] フィールドで [インターネットパスワードの同期を保つ] が有効の時にのみ機能します。
ユーザー名の別名表示
これを有効 (デフォルト) にすると、iNotes ユーザーは、母国語で別名を表示することができます。
無効にすると、iNotes でユーザーの別名が母国語で表示されなくなります。無効にした場合、別名は英語でのみ表示されます。
別名に使用する言語
この設定は、ユーザープリファレンスでの別名用の言語を上書きします。
デフォルトの別名言語を選択するには、リストから選択します。デフォルトは [日本語] です。
ユーザー名の別名表示の設定を許可
これを有効にすると、ユーザーは別名用の優先言語を選択することができます。
無効 (デフォルト) にすると、ユーザーは別名表示を制御できません。
デフォルトアクティブビューの選択をユーザーに許可する
これを有効 (デフォルト) にすると、ユーザーは、デフォルトのアクティブビューを選択することができます。
Domino Web Access を開いたときに開くビュー
ユーザーが iNotes にログオンしたときに表示されるビューを選択します。
ブラウザキャッシュ管理
これを有効 (デフォルト) にするとブラウザキャッシュ管理がインストールされます。
ブラウザキャッシュ管理の自動インストール
これを有効にすると、ブラウザキャッシュ管理がインストールされていないコンピュータからユーザーが初めて iNotesにアクセスしたときに、ブラウザキャッシュ管理が自動的にインストールされます。これを有効に設定しなかった場合でも、ユーザーはユーザープリファレンスから自分でブラウザキャッシュ管理をインストールできますが、ブラウザキャッシュ管理のインストールは必須ではありません。デフォルトでは無効になっています。
デフォルトのキャッシュ削除レベル
iNotes サーバーの自動キャッシュ削除のレベルを設定します。1-5 の数字を入力します。
0 - メールデータベースに関連する個人情報を含むキャッシュを削除します。
1 - メールファイルのパスで始まるすべての URL を削除します。
2 - サーバーホスト名に基づくすべての URL をキャッシュ内で削除します。ただし、現在のフォームファイルである /iNotes/FORMS85.NSF (または /iNotes/FORMS8.NSF、/iNotes/Forms7.nsf、iNotes/Forms6.nsf) を含む URL は除きます。
3 - サーバーホスト名に基づくすべての URL をキャッシュ内で削除します。
4 - すべての URL をキャッシュ内で削除します。ただし、現在のフォームファイルである /iNotes/FORMS85.NSF (または /iNotes/FORMS8.NSF、/iNotes/Forms7.nsf、iNotes/Forms6.nsf) を含む URL は除きます。
5 - キャッシュ内の URL をすべて削除します。
ブラウザウィンドウを閉じるときに履歴を消去
これを有効にすると、ウィンドウを閉じるときにブラウザの履歴が消去されます。これにより、権限のないユーザーは、以前に表示されたページにアクセスできなくなります。デフォルトでは無効になっています。
インストール済みでないときは添付ファイルを含めない
これを有効にすると、ブラウザキャッシュ管理がインストールされていない場合に、ユーザーは、電子メールの添付ファイルの追加とアクセスを実行できなくなります。デフォルトでは無効になっています。
この設定を使用すると、ブラウザキャッシュ管理をインストールしていないユーザーは、セキュリティで保護されていないワークステーションで、添付ファイル内の重要な情報へのアクセスやコピーを行うことができなくなります。
セッション間でスタティックコードアーカイブを保持
有効 (デフォルト) にすると、ブラウザの再起動時に静的な iNotes 設計エントリをブラウザキャッシュに復元できるように、キャッシュからマシンのローカルフォルダにこれらのエントリが移動されます。
サーバー上でのアーカイブ
これを有効 (デフォルト) にすると、ユーザーは、サーバー上に自分のメールファイルのアーカイブを作成することができます。
無効にすると、メールアーカイブを作成できなくなるため、サーバーのディスク容量を節約できます。
全文索引
これを有効 (デフォルト) にすると、ユーザーは、サーバー上に自分のメール、カレンダー、タスクエントリの全文索引を作成することができます。
無効にすると、全文索引を作成できなくなるため、サーバーのディスク容量が節約され、パフォーマンスが向上します。
インターネットパスワードの変更
これを有効 (デフォルト) にすると、ユーザーは、自分のインターネットパスワードを変更することができます。
カレンダー印刷
これを有効 (デフォルト) にすると、ユーザーは、各種のカレンダー形式 (DayRunner、Franklin Planner、Trifold など) を印刷することができます。カレンダーの印刷には、Adobe™ Acrobat の PDF 形式が使用されます。
無効にすると、ユーザーは、PDF を使用したカレンダー形式を印刷することはできません。
iNotes ActiveX ファイル添付ユーティリティ
これを有効 (デフォルト) にすると、ユーザーは、カスタムファイルアップロードユーティリティを使用して添付ファイルをドラッグアンドドロップすることができます。また、ファイルを簡単に選択したり、複数のファイルビューを使用することもできます。
無効にすると、ユーザーは、標準のブラウザファイルアップロードユーティリティを使用できます。
HTTP 応答データを圧縮
これを有効 (デフォルト) にすると、GZIP 圧縮が有効になります。
使用しているブラウザが GZIP 圧縮をサポートしない場合は、無効にしてください。
会議室とリソース
これを有効 (デフォルト) にすると、会議をスケジュールするときに、会議室とリソースデータベースにアクセスすることができます。
子の再使用 Windows™
これを有効にすると、この機能がすべてのユーザーに対してグローバルに適用されます。無効 (デフォルト) にすると、ユーザーは、この機能をユーザープリファレンスから有効にすることができます。
ローカルアーカイブ
これを有効にすると、ユーザーは、自分のシステムでローカルにアーカイブすることができます。
注: サーバー設定文書の [iNotes] タブにある [インスタントメッセージ] 設定と [ローカルアーカイブ] 設定 ([その他の設定] の下) は、「メール (R8)」メールテンプレート (MAIL8.NTF) 以降に基づくメールファイルを使用するユーザーに適用されます。混在環境では、iNotes 6 に基づくメールファイルを使用するユーザーについては、対応する notes.ini ファイル設定を使用してください。 - 文書を保存して Domino サーバーを再開します。