LDAP 別名言語検索を有効にする

LDAP 別名言語検索を有効にするには、LDAP サービスが LDAP 別名言語検索を許可し、言語タグをエントリに付加するように設定します。ユーザー文書に言語タグを追加するには、Domino® ディレクトリにある別名言語情報文書を使用します。その他の種類のエントリに言語タグを付加するには、LDAP 追加および LDAP 変更の処理を使用します。

RFC 2596 で定義されている言語タグを属性に付加することにより、その属性に別名言語の値を定義できます。たとえば、givenName;lang-fr=Etienne は、Etienne を givenName 属性のフランス語の値として定義します。LDAP サービスは、言語タグをサポートしています。

多くの LDAP クライアントは、検索照会で言語タグをサポートしていません。そのような LDAP クライアントで、たとえば、givenName=Etienne を指定すると、givenName;lang-fr=Etienne が定義されているエントリを検索できます。

別名言語情報文書は、Domino ディレクトリにあるユーザー文書を検索するときに LDAP クライアントが別名言語を利用できるようにします。LDAP クライアントが別名言語で検索を実行できるようにするには、ユーザー文書を別名言語情報文書と関連付けておきます。別名言語情報文書を作成するとき、LDAP サービスは、別名言語の中で対応する値を使用しユーザー文書の属性にタグ付けします。たとえば、ユーザー文書の中の FirstName フィールドが Steven だった場合には、フランス語の値として Etienne を使用した別名言語情報文書を作成できます。

LDAP 別名言語検索を許可するように LDAP サービスを設定する

ドメインで LDAP サービスを実行しているすべてのサーバーで LDAP 別名言語検索を処理できるように設定するには、次の操作を実行します。

  1. ディレクトリプロフィールで、次のように、LDAP 別名言語検索のサポートを有効にします。
    1. Domino Administrator で、LDAP サービスを実行しているサーバーの 1 次 Domino ディレクトリを開きます。
    2. [アクション] > [ディレクトリプロフィールの編集] を選択します。
    3. [ユーザー名の別名言語情報文書の作成を許可] フィールドで [はい] を選択します。
    4. 文書を保存して閉じます。
  2. ドメイン設定文書で、次のように LDAP 別名言語検索のサポートを有効にします。
    1. Domino Administrator で、LDAP サービスを実行しているサーバー、または LDAP サービスを実行しているサーバーと同じドメインに属しているサーバーを開きます。
    2. [設定] タブをクリックします。
    3. ナビゲーションペインで [ディレクトリ][LDAP] の順に展開し、[設定] を選択します。
    4. 以下のいずれかを実行します。

      このドメインのサーバー設定文書が見つかりません。すぐに作成しますか?」というメッセージが表示されたら [はい] をクリックした後、文書の [LDAP] タブをクリックします。

      このプロンプトが表示されない場合は、[LDAP 設定の編集] をクリックします。

    5. [ユーザー名の別名言語情報の作成を許可] フィールドで [はい] を選択します。
    6. 文書を保存して閉じます。

別名言語情報文書を使用してユーザー文書の言語 2 次属性を定義する

特定の言語の LDAP 言語タグをユーザー文書 (dominoPerson エントリ) に追加するには、そのユーザー文書に関連付けた別名言語情報文書を作成します。この別名言語情報文書には、別名言語による値の割り当て先となるユーザー文書のフィールドのサブセットが含まれます。1 つのユーザー文書に対して、複数の別名言語情報文書を作成できます。別名言語情報文書は、LDAP サービスの対象となっている Domino ディレクトリであれば、どのディレクトリにも作成できます。

特定言語の LDAP 言語タグを Domino のユーザー文書に付加するには:

  1. Domino Administrator で、ユーザー文書が含まれる Domino ディレクトリを開きます。
  2. [ユーザーとグループ] タブをクリックします。
  3. [ユーザー] を選択し、言語タグを付加するユーザー文書を開きます。
  4. [アクション] > [ユーザー名の別名言語の情報の追加] を選択します。
  5. [基本] タブをクリックし、以下の操作を実行します。
    1. [ユーザー名の別名言語] フィールドで、使用する言語を選択します。
    2. [基本] タブのその他のフィールドに、選択した言語で値を入力します。
      注: [ユーザー名] (FullName) フィールドは、ユーザー文書から引き継がれます。LDAP では、このフィールドは、ユーザーを特定する識別名として使用されます。この識別名の別名言語バージョンを作成することはできません。
  6. [仕事/自宅] タブをクリックし、[会社][自宅][組織] の各タブのすべてのフィールドに、選択した言語で値を入力します。
  7. 文書を保存して閉じます。

別名言語情報文書を表示する

ユーザー文書に関連付けた別名言語情報文書を表示するには:

  1. Domino Administrator で [ファイル] タブをクリックし、Domino ディレクトリを開きます。
  2. [ユーザー] ビューを展開し、[別名言語] ビューを選択します。