ICM を設定するには、サーバー文書の [Internet Cluster Manager] セクションにエントリを作成します。ICM 専用の IP アドレスを設定することもできます。設定の完了後 ICM を起動します。
このタスクについて
ICM を 1 台のサーバーで設定すると、複数の ICM からこの設定にアクセスできます。これにより、別々のサーバーにある ICM が同じ設定を共有できます。この場合、ICM を実行するサーバーだけでなく、クラスタにあるすべての Web サーバーに ICM 設定情報を登録する必要があります。これは、Web サーバーはそれぞれ独自のサーバー文書を使用して、ICM を参照する URL の作成方法を決定するためです。Web サーバーは、サーバー文書から ICM のホスト名を取得します。次に、Web サーバーはそのホスト名を使用して、ICM を参照する URL を作成します。
手順
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HCLDomino® Administrator または Web サーバー管理クライアントで、[設定] タブをクリックします。
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タスクペインで [サーバー] を展開し、[すべてのサーバー文書] をクリックします。
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以下のいずれかを実行します。
- Domino Administrator の場合は、[結果] ペインで、ICM を実行するサーバーのサーバー文書を選択します。次に [サーバーの編集] をクリックします。
- Web サーバー管理クライアントの場合は、結果ペインで、ICM を実行するサーバーのサーバー文書を開きます。次に [サーバーの編集] をクリックします。
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タブをクリックします。
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次の表の各フィールドに必要な情報を入力して、サーバー文書を保存します。
表 1. [基本] タブ
フィールド |
説明 |
クラスタ名 |
ICM がサービスを提供するクラスタの名前。このフィールドが空白の場合は (これがデフォルトです)、このサーバーがあるクラスタの名前が Domino によって使用されます。 |
ICM Notes® ポート |
ICM が HTTP クライアントとの通信に使用する Domino ポートの名前。このフィールドをデフォルトの空白のままにしておくと、ICM は、任意の Domino TCP/IP ポートを使用して HTTP クライアントと通信できます。ICM の通信を特定のポートに制限する場合のみポート名を入力します。 |
[ICM SSL キーファイル] |
HTTP クライアントとの通信時に ICM を識別するための認証が保存されている SSL キーファイルの名前。このフィールドを空白のままにしておくと、ICM は、サーバー文書の タブで指定したキーファイルを使用します。 |
[HTTP でクラスタデータベースへの参照を許可] |
HTTP クライアントで、クラスタにあるデータベースのリストを表示できるようにします。 このフィールドを有効にすると、アクセス先の URL として http://icmhostname/?OpenServer を入力できます。この URL を入力すると、icmhostname で指定した ICM に関連するクラスタのサーバーに登録されているデータベースのリストが表示されます。 |
表 2. [設定] タブ
フィールド |
説明 |
[設定の取得] |
設定情報の取得元である別のサーバー文書を指定できます。このフィールドを使用すると、複数の ICM で同じ設定を共有できます。 |
[ICM 設定] |
このフィールドは、[設定の取得] フィールドで [他のサーバー文書] を選択した場合に表示されます。使用する設定が保存されているサーバー文書を持つサーバーの名前を入力します。 |
[ICM ホスト名] |
クライアントが ICM との通信に使用するホストの完全修飾名。これは、DNS 登録名か IP アドレスを使用します。 Domino Web サーバーは、このフィールドを使用して ICM を参照する URL を作成します。このフィールドが空白の場合、Domino Web サーバーは、ICM を参照する URL を作成できません。 |
表 3. [ICM HTTP ポート] タブ
フィールド |
説明 |
TCP/IP ポート番号 |
ICM で使用するポート番号を入力します。 Web サーバーと同じサーバーで ICM を実行する場合は、アドレスとポートが競合しないようにする必要があります。ICM に専用の IP アドレスを割り当てない場合、ICM が使用するポート番号には、サーバーで使用している他のポート番号と異なる番号を指定してください。 |
TCP/IP ポートステータス |
HTTP が ICM と通信できるようにするには、[有効] を選択します。HTTP が ICM と通信しないようにするには、[無効] を選択します。 |
SSL ポート番号 |
SSL 用のポート番号を入力します。 ICM を Web サーバーと同じサーバーで実行し、ICM に専用の IP アドレスを割り当てない場合、SSL ポート番号には、サーバーで使用している他のポート番号と異なる番号を指定してください。 |
SSL ポートステータス |
HTTPS が ICM と通信できるようにするには、[有効] を選択します。HTTPS が ICM と通信しないようにするには、[無効] を選択します。 |
タスクの結果
起動した ICM は、自身が動作しているサーバーのサーバー文書を参照して、ICM のクラスタ名とネットワークアドレスを検索します。次に、このサーバー文書、または [ICM 設定] フィールドで指定されたサーバー文書からホスト名とポートの設定を取得します。
Domino Web サーバーと同じシステムで ICM を実行する場合は、IP アドレスやポート番号が競合しないようにする必要があります。このためには ICM に専用の IP アドレスを割り当てるのが最良の方法です。ICM に Web サーバーの他のプロトコルとは異なるポートを指定している場合は、ICM と Web サーバーで IP アドレスを共有することもできます。