シンメトリッククラスタを使用する

シンメトリッククラスタを使用すると、HCLNotes® データベースがクラスタ内のサーバー全体で同じ状態に維持されるようになります。修復サービスは、欠落または損傷しているデータベースをドナークラスタメンバーの適切なコピーに置き換えることによって修復します。

シンメトリッククラスタの要件については、トピック「シンメトリッククラスタを準備する」を参照してください。

欠落しているデータベースの検出と修復

サーバータスク AutoRepair は、シンメトリッククラスタの各サーバーで動作します。AutoRepair は、欠落しているデータベースがないか、サーバーの指定されたフォルダをスキャンします。AutoRepair は、クラスタデータベースディレクトリ (cldbdir.nsf) を参照して、モニター対象のフォルダにどのデータベースが含まれているかを判別します。AutoRepair は、欠落しているデータベースを検出して修復する際に、そのデータベースで参照される DAOS .nlo ファイルも修復します。

AutoRepair の以下の側面を設定するには、クラスタ設定文書を使用します。

• AutoRepair は欠落しているデータベースをログファイルにレポートするだけなのか、それとも修復サービスをトリガーして欠落しているデータベースを置き換えるのか。
• スキャンするフォルダ。サーバーデータディレクトリの下にあるフォルダにする必要があります。
• 欠落しているデータベースがないか、AutoRepair がスキャンする頻度。

損傷しているデータベースの検出と修復

損傷しているデータベースを検出して修復するには、クラスタ設定文書の [破損ファイルの修正] オプションを選択します。このオプションを選択し、Domino® サーバーがモニター対象のフォルダで損傷しているデータベースを検出すると、そのデータベースを修復しようとして Fixup が実行されます。Fixup が失敗した場合、サーバーは損傷しているデータベースのファイル拡張子を .pd_bad_<timedate> に変更して、そのデータベースを検疫します。修復サービスは、ドナークラスタメンバーから適切なバージョンをすぐに復旧します。サーバータスク RepairCleanup は、クラスタ設定文書に指定された日数後にデータベースの検疫バージョンを削除します。

修復サービス

欠落または損傷しているデータベースを置き換えるために、修復サービスは以下のことを行います。

• 適切なバージョンがあるドナーサーバーからデータベースのスナップショットをコピーします。
• フォルダ参照を更新します。
• 分岐点を反映するようにクラスタメンバーコピーの複製履歴を調整して、複製の影響を最小限に抑えます。
• コピーされたデータベースで全文索引が有効になっている場合には、全文索引を再構築します。
• データベースをスキャンして、参照している DAOS オブジェクトがこのサーバーに存在することを確認します。欠落しているものがあれば置き換えます。