パッチ適用方式

BigFix では、ネイティブ・ツールを使用することで、パッチ管理ソリューションの柔軟性を向上します。

すべての SUSE コンテンツ用の Fixlet では、SUSE Linux Enterprise のデフォルト・パッケージ・マネージャーである zypper を使用します。zypper を使用すると、パッチ適用における柔軟性と、SUSE Linux Enterprise ソリューションに適した結果を提供するという面での柔軟性が向上します。Zypper ではコマンド行インターフェースを使用して、ソフトウェア・パッケージのインストール、アンインストール、更新、および照会の処理を単純化します。Zypper は ZYpp (別名 libzypp) に基づいています。Zypper について詳しくは、http://www.suse.com にある文書を参照するか、または Novell サポート Web サイト (https://www.novell.com/support/) を参照してください。

Zypper により、依存関係の問題が削減され、パフォーマンスが向上し、セキュリティー・パッチをより確実にインストールできます。この方式では、パッチを適用するためにカスタム・リポジトリーを使用することもできます。カスタム・リポジトリーのサポートについて詳しくは、カスタム・リポジトリーの管理を参照してください。

この手法は、SUSE Linux Enterprise のパッチ管理で以前使用されていた EDR ユーティリティーに取って代わるために導入されました。使用できるネイティブ・ツールのサイトは、次のとおりです。
  • SLE15 向けパッチ
  • SLE 15 on System z 向けパッチ
  • SLE 15 PPC64LE 向けパッチ
  • SLE 12 ネイティブ・ツール向けパッチ
  • SLE 12 on System z 向けパッチ
  • SLE 12 PPC64LE 向けパッチ
  • SLE 11 ネイティブ・ツール向けパッチ
  • SLE 11 on System z ネイティブ・ツール向けパッチ (Patches for SLE 11 on System z Native Tools)
Zypper ユーティリティーの構成設定

ネイティブ・ツール・サイトでは、/etc/zypp/zypp.conf 内のすべての設定が使用されます。

以下の Zypper 構成設定は、別のファイル (Fixlet の実行時に動的に作成されるファイル) から取得される値に設定されます。
  • cachedir
  • configdir
  • metadatadir
  • packagesdir
  • reposdir
  • repo.add.probe
  • repo.refresh.delay
  • solvfilesdir
ネイティブ・ツールのコンテンツでのファイル関連度の識別

このネイティブ・ツールは、EDR と同じ方法でファイル関連度をキャプチャーします。どちらの方法でも、関連句 exist lower version of a package, but not exist higher version of it がチェックされます。同じ適用環境に両方のツールが適用される場合、関連度結果は同じです。