Oracle データベース機能の使用の検出

インフラストラクチャーで使用されている Oracle Database のエディション、オプション、および管理パックに関する詳細情報を取得するには、「Get Oracle Database Measurements」Fixlet を使用します。情報が BigFix Inventory にインポートされると、その情報は「Oracle Database」レポートに表示されます。

始める前に

データを収集する方法には、次の 2 つのオプションがあります。
  • Linux、AIX、および Solaris のエンドポイントの場合、「Get Oracle Database Measurements」Fixlet で正確な情報が提供されます。
  • Oracle レポート・スクリプトを関連するエンドポイントに配布し、「Get Oracle Database Measurements」Fixlet を実行します。

以降のセクションでは、「Get Oracle Database Measurements」機能について説明します。

このタスクについて

Oracle Database のエディション、オプション、および管理パックの検出は、使用状況に基づいて行われます

このタスクでは、Oracle データベース接続を Oracle インスタンス所有者として確立します。このユーザー名は「oracle」として設定されています。インスタンス所有者ユーザーの名前を確認するには、以下のコマンドを実行します。

ps -ef | grep ‘ora_pmon_’

このユーザーに Oracle の SYSDBA 特権が付与されていることを確認してください。

以下の例は、Oracle 機能の利用可能な使用状況を示しています。
  • Tuning Pack または Real Application Testing の潜在的な使用状況は、SQL チューニング・セットのデータに基づいてレポートされる場合があります。それらが結果に含まれている場合は、Tuning Pack または Real Application Testing のライセンスが必要です。
  • control_management_pack_access の値が DIAGNOSTIC または DIAGNOSTIC+TUNING の場合は、control_management_pack_access データに基づいて Diagnostic Pack の潜在的な使用状況がレポートされることがあります。

手順

  1. 使用されている Oracle データベースの機能に関する情報を取得するには、BigFix コンソールにログインし、「サイト」 > 「外部サイト」 > BigFix Inventory > 「Fixlet とタスク」に移動します。次に、「Get Oracle Database Measurements」をクリックします。
  2. オプション: 監査レポートの作成を有効にするには、「Oracle Audit preparation」を有効にします。これにより、収集されたデータの大部分をアップロードして、サーバー側でさらに処理することができます。ネットワークとサーバーのパフォーマンスに影響を与える可能性があるため、完全な監査レポートが必要な場合にのみ有効にすることをお勧めします。
  3. オプション: デバッグ・ロギングを有効にするには、「デバッグ・モード」を選択します。
    情報は script_trace.txt ファイルに記録されます。デフォルトで、ファイルは以下の場所にあります。
    • Unix /var/opt/BESClient/LMT/ORACLE
    • Windows C:\Program Files (x86)\BigFix Enterprise\BES Client\LMT\ORACLE
  4. オプション: Unix エンドポイントでは、Fixlet で使用される一時スクリプトが作成されるフォルダーを変更できます。デフォルトは、Oracle インスタンス所有者のデフォルト・フォルダーです。実行可能なスクリプトをこのフォルダーに保存することを禁止するセキュリティー・ポリシーが設定されている場合は、/tmp フォルダーのサブフォルダーを選択できます。
  5. 「アクションの実行」をクリックして、タスクを実行します。「対象」タブで、情報の取得元とするコンピューターを選択し、「OK」をクリックします。
  6. ソフトウェア識別タグのスキャンとその結果のアップロードがスケジュールされていることを確認してください。詳しくは、こちらを参照してください: ソフトウェア・スキャンの開始 さらにソフトウェア・スキャン結果のアップロードも参照してください。
  7. データを BigFix Inventory で使用できるようにするには、スケジュールされたデータ・インポートの実行を待つか、手動でデータ・インポートを実行します。

タスクの結果

使用される機能に関する情報は、「Oracle Database」レポートで入手できます。これは Software Installations レポートにも含まれています。

また、スクリプトの未加工出力は、BigFix サーバーに送信されます。これは次のディレクトリーにあります。<BigFix Enterprise>\BES Server\UploadManagerData\BufferDir\sha1\<last_2digits_of_computer_ID>\<computer_ID>\oracleresults_0_<computer_ID>(.zip/.tar.gz)

10.0.11 バージョン 10.0.11 以降では、プラグイン可能なデータベース (CDB/PDB) を識別できます。次の図は、検出されたライセンス可能なオプションを、検出されたデータベースごとにグループ化したものを示しています。イメージには、CDB$ROOT という名前の CDB ルートおよび THETAPDB というプラグイン可能なデータベースを持つシータ・データベース・インスタンスも表示されます。マルチテナンシーを持たないデータベースは、ベータ・データベースなどの名前に変更されません。バージョン 12 より前のデータベースは、インスタンス名にちなんで名前が付けられます。

注: 「バージョン」列は「リリース」に名称変更されました。パッチ・レベルの情報とともにバージョンの詳細を表示する新しい「詳細バージョン」列が使用可能になりました。

Oracle Database レポート