分離したネットワークでのサーバーの構成

BigFix サーバーおよび BigFix Inventory サーバーが、分離したネットワークにインストールされている場合、両サーバーの IP アドレスの自動検索が正しく機能しない場合があります。これは、例えば、ネットワーク・アドレス変換 (NAT) を使用するネットワークで発生することがあります。サーバーの IP アドレスが正しく取得され、サーバー間の通信が動作するようにするには、デフォルト設定を変更し、サーバーの IP アドレスまたはドメイン名を手動で入力します。

このタスクについて

デフォルトでは、BigFix サーバーのアドレスは、データベースから自動的に取得されます。分離したネットワークの場合、ネットワーク外部では認識できない、サーバーのローカル・アドレスがそのアドレスに含まれていることがあります。BigFix サーバーの IP アドレスを指定した後、BigFix Inventory サーバーの正しいアドレスも指定して、BigFix サーバーがソフトウェア・カタログにアクセスできるようにする必要があります。

手順

  1. BigFix Inventory の初期構成時に BigFix サーバーの接続の詳細を指定するときに、「自動アドレス検索を無効にする」を選択し、BigFix サーバーのホスト名を入力します。アドレスは常に、指定されたホスト名およびポート番号に基づいて作成されます。
    注: インストール後に、このパネルにアクセスするには、BigFix Inventory にログインし、「管理」 > 「データ・ソース」をクリックします。


    ヒント: BigFix ホストが正しいかどうかを確認するには、 ネットワークから以下の URL にアクセスします。http://hostname:port/UploadReplication。予期されるメッセージ: Error: no query parameters specified
  2. BigFix Inventory サーバーがインストールされているコンピューターで、環境変数を追加して、BigFix サーバーがソフトウェア・カタログにアクセスするために使用する新規アドレスを指定します。
    1. 以下のいずれかのディレクトリーに移動し、server.env ファイルを作成します。
      • Linux install_dir/wlp/usr/servers/server1
      • Windows install_dir\wlp\usr\servers\server1
    2. 1 つ以上の環境変数をファイルに追加します。
      • BigFix Inventory サーバー 10.0.13 以前
        SERVER_URL_CATALOG=https://DNS/IP address:port
        BigFix サーバーがソフトウェア・カタログを取得してクライアントに配信するために使用する BigFix Inventory サーバーの DNS または IP アドレスを定義する単一の環境変数。その後、このカタログは、カタログ・ベースのソフトウェア・スキャンを行う際に使用されます。
        BigFix プラットフォーム・バージョン 10.0.8 以降を使用する場合は、指定された DNS/IP アドレスが SSL 証明書で指定されたサーバーの DNS 名と一致する必要があります。そうでない場合、この接続は拒否されます。証明書で指定された DNS 名が一致しない場合、接続は拒否されます。
      • BigFix Inventory サーバー 10.0.14 以降
        BIGFIX_SERVER_URL_FOR_DATASOURCE_ID_datasource_id=http://DNS/IP address:port
        例: BIGFIX_SERVER_URL_FOR_DATASOURCE_ID_3=http://correctbigfix.acme.org:52311
        ソフトウェア・カタログを取得してクライアントに配信するために使用される BigFix サーバーの DNS または IP アドレスを定義する 1 つ以上の環境変数。その後、このカタログは、カタログ・ベースのソフトウェア・スキャンを行う際に使用されます。
        datasource_id は、カタログ・ダウンロード・アクションにおいて、BigFix サーバーの DNS または IP アドレスを、指定された環境変数の値でマスクする必要のあるデータソースの ID です。
        datasource_id の適切な値は、「管理」 > 「データ・ソース」パネルの 1 列目に表示されます。
  3. BigFix Inventoryサーバーを再始動します。