YUM ユーティリティーを使用したパッチ適用
Red Hat Enterprise Linux のデフォルトのパッチ・マネージャーである Yellow dog Updater Modified (YUM) が、Patch for Red Hat Enterprise Linux が以前に使用していた Endpoint Dependency Resolver (EDR) ユーティリティーの代わりとなります。YUM を使用する Patch for Red Hat Enterprise Linux は、Red Hat Linux Enterprise バージョン 6 以降に適用されます。
以前は、Patch for Red Hat Enterprise Linux サイトでは Endpoint Dependency Resolver と呼ばれるユーティリティーのセットを使用して、エンドポイント上のパッケージ依存関係を処理していました。YUM はこれらの EDR ユーティリティーを置き換え、より柔軟なパッチの適用を可能にし、Red Hat ソリューションと歩調を合わせた結果をもたらします。
YUM は、Red Hat Package Manager (RPM) パッケージを更新、インストール、および削除するパッケージ管理ツールです。YUM ではコマンド・ライン・インターフェースを使用して、パッケージのインストール、アンインストール、および更新の処理を単純化します。これらの処理では YUM リポジトリーへのアクセス権限が必要です。
YUM により依存関係の問題が削減され、パフォーマンスが向上するため、RHEL ネイティブ・ツール・サイトの使用を開始することを強く推奨します。パッチの適用時に EDR サイトと YUM ネイティブ・ツール・サイトがどのように使用されるかに大きな違いはありません。YUM を使用するには、ユーザーは RHEL ネイティブ・ツール用パッチ・サイトをサブスクライブする必要があります。RHEL ネイティブ・ツール用パッチ・サイトのサブスクライブの説明については、RHEL 用パッチ・サイトのサブスクライブを参照してください。
YUM ユーティリティーの設定
YUM ユーティリティーを適用する 「Patch Management for Red Hat」サイトでは、/etc/yum.conf. 内の Fixlet 設定を使用します。ただし、以下の YUM 設定は除きます。cachedirkeepcachepluginsreposdirpluginpathpluginconfpathmetadata_expireinstallonlypkgs
ネイティブ・ツールのコンテンツでのファイル関連度の識別
ネイティブ・ツールのコンテンツがファイル関連度を収集する方法は EDR とは異なります。EDR では、特定のバージョンよりも前のパッケージをチェックするために、関連度 clause not exist lower version of file を使用します。ネイティブ・ツールのコンテンツはこれよりも制限が厳しく、特定のバージョンよりも前のバージョンのパッケージに加えて、特定のバージョンよりも後のものでないこともチェックします。ネイティブ・ツール・コンテンツは、exist lower version of file, but not exist higher version of file の関連句のチェックを使用します。
同じ適用に両方のツールが使用された場合、EDR とネイティブ・ツールの方式の違いにより、関連度結果に差異が生じることがあります。ネイティブ・ツール・サイトを使用することが強く推奨されます。