論理区画 (LPAR) の作成

「PowerVM 論理区画 (LPAR) の作成」タスクを使用すると、PowerVM® 管理対象システム上に新規論理区画 (LPAR) を作成できます。

始める前に

BigFix サーバーに PowerVM® の Management Extender をデプロイして構成する必要があります。詳しくは、『PowerVM Management Extender のデプロイ』および『PowerVM Management Extenderの構成』を参照してください。

以下の分析をアクティブ化する必要があります。
  • PowerVM®HMC の概要
  • PowerVM®LPAR の概要
  • PowerVM® 管理対象システムの概要
  • PowerVM®VIOS の概要
分析をアクティブ化するには、サーバー自動化ドメインのドメイン・パネルに移動し、 「仮想化 > Powervm > セットアップと保守」 を選択して、 「PowerVM HMC の概要」を選択します。「分析: PowerVM HMC の概要ペインで、「アクティブ化」を選択します。PowerVM® 管理対象システムの概要、 PowerVM® LPAR の概要、および PowerVM® VIOSの概要分析に対して、このアクションを繰り返します。

タスク内の特定のパラメーターの検証を無効にする方法については、「タスクでの検証の無効化」を参照してください 。

手順

  1. サーバー自動化ドメインを開きます。
  2. 「Server Automation」ドメインのナビゲーション・ツリーから、 「仮想化」 > 「PowerVM」 > 「管理対象システム操作」 > 「管理構成」 をクリックし、 「PowerVM 論理区画 (LPAR) の作成 」を選択します。
  3. 「区画」セクションで、新規 LPAR の名前、ID、およびプロファイルの詳細を追加します。
    HMC
    LPAR を作成するハードウェア管理コンソールを選択します。
    管理対象システム
    LPAR を作成する PowerVM® 管理対象システムを選択します。
    パーティション名
    新規 LPAR の名前を入力します。入力する名前が、選択した管理対象システム上で固有であることを確認してください。パラメーターに与えられた検証をオーバーライドするには、パラメーターの 「検証」列で 「オフ」を選択します。詳しくは、『タスクでの検証の無効化』を参照してください。
    パーティション ID
    新規 LPAR の ID を入力します。入力した ID が、選択した管理対象システム上で固有であることを確認してください。パラメーターに与えられた検証をオーバーライドするには、パラメーターの「検証」列で 「オフ」を選択します。詳しくは、『タスクでの検証の無効化』を参照してください。
    プロファイル名
    新規 LPAR のプロファイル名を入力します。パラメーターに与えられた検証をオーバーライドするには、パラメーターの 「検証」列で 「オフ」を選択します。詳しくは、『タスクでの検証の無効化』を参照してください。
  4. 「処理モード」リストから、共有プロセッサーまたは専用プロセッサーのどちらを新規 LPAR に追加するかを選択します。「共有」を選択すると、管理対象システムは、共有プロセッサー・プールから新規 LPAR に部分プロセッサー・ユニットを割り当てます。「専用」を選択すると、管理対象システムは、新規 LPAR によってのみ使用できる物理プロセッサー全体を確保します。
  5. 「処理設定」セクションで、新規 LPAR の処理設定を構成できます。「処理モード」リストから「共有」を選択すると、タスクに以下のパラメーターが表示されます。最小処理単位必要な処理単位、および最大処理単位「専用」を選択すると、タスクはこれらのパラメーターを削除します。「使用可能なプロセッサーの合計」フィールドを使用して、選択した管理対象システムで使用可能なプロセッサーの数を表示します。
    最小処理単位
    新規 LPAR の仮想プロセッサーを作成するために使用する、処理単位の最小数を入力します。各処理単位は、1 つのプロセッサーの処理能力と同等です。整数または 10 進数を入力できます。例えば、2 または 2.5 プロセッサー・ユニットをパーティションに割り当てることができます。
    必要な処理単位
    新規 LPAR の仮想プロセッサーを作成するために使用する、処理単位の数を入力します。各処理単位は、1 つのプロセッサーの処理能力と同等です。整数または 10 進数を入力できます。例えば、2 または 2.5 プロセッサー・ユニットをパーティションに割り当てることができます。
    最大処理単位
    新規 LPAR の仮想プロセッサーを作成するために使用する、物理プロセッサーの最大数を入力します。各処理単位は、1 つのプロセッサーの処理能力と同等です。整数または 10 進数を入力できます。例えば、2 または 2.5 プロセッサー・ユニットをパーティションに割り当てることができます。
    必要な最小処理単位
    最小処理単位を表示して「最小プロセッサー」 フィールドに有効な値を入力するようにします。
    最小プロセッサー数
    新規 LPAR に割り当てるプロセッサーの最小数を入力します。最小処理単位より大きい値を入力します。「共有」を選択した場合、これらは仮想プロセッサーです。「専用」を選択した場合、これらは物理プロセッサーです。
    必要なプロセッサー数
    新規 LPAR に割り当てる仮想プロセッサーの数を入力します。「共有」を選択した場合、これらは仮想プロセッサーです。「専用」を選択した場合、これらは物理プロセッサーです。
    最大プロセッサー数
    新規 LPAR に割り当てる仮想プロセッサーの最大数を入力します。「共有」を選択した場合、これらは仮想プロセッサーです。「専用」を選択した場合、これらは物理プロセッサーです。
  6. 「メモリー設定」セクションで、新規 LPAR のメモリー値を入力します。「インストール済みメモリー」 フィールドと「現在の使用可能メモリー」フィールドを使用して、割り当てることができるメモリーの量を決定します。
    最小メモリー
    選択した LPAR に設定する最小メモリー・サイズを選択します。
    必要なメモリー
    選択した LPAR に設定するメモリー・サイズを選択します。
    最大メモリー
    選択した LPAR に設定する最大メモリー・サイズを選択します。
  7. 「一般仮想アダプター設定」 セクションで、新しい LPAR の仮想アダプターの最大値を入力します。
    最大仮想アダプター数
    新規 LPAR に接続する仮想アダプターの最大数を入力します。
  8. 「仮想イーサネット設定」セクションで、イーサネット・パラメーターの値を入力します。
    仮想イーサネット・アダプター ID
    仮想イーサネット・アダプター ID を入力します。
    VLAN
    イーサネット・アダプターを使用して構成する VLAN (仮想ローカル・エリア・ネットワーク) の ID を入力します。パラメーターに与えられた検証をオーバーライドするには、パラメーターの 「検証」列で 「オフ」を選択します。詳しくは、『タスクでの検証の無効化』を参照してください。
  9. 「ストレージ設定」セクションで、新しい LPAR のストレージ値を入力します。「ストレージ・タイプ」リストから、新規 LPAR に対して、仮想小規模コンピューター・システム・インターフェース (vSCSI) またはノード・ポート ID の仮想化 (NPIV) ストレージ・タイプのどちらを使用するかを選択します。
    1. 「vSCSI」を選択した場合は、以下のパラメーターを入力します。

      vSCSI タイプ
      新規 LPAR のルート・ディスクとしてハード・ディスクまたは論理ボリュームのどちらのストレージを追加するか選択します。選択内容に応じて、タスクによって異なるパラメーターが表示されます。「ハード・ディスク」を選択した場合は、以下のパラメーターの値を入力する必要があります。冗長入出力の設定 ハード・ディスクパラメーター。「論理ボリューム」を選択した場合は、以下のパラメーターの値を入力する必要があります。論理ボリューム・グループ論理ボリューム・サイズ (GB)、および論理ボリューム名
      クライアント・アダプター ID
      新規 LPAR のルート・ディスクに使用する LPAR クライアント・アダプターの ID を入力します。
      VIO サーバー・パーティション
      新規 LPAR のディスクにつながるアダプターを追加する先となる仮想入出力サーバー (VIOS) の名前を選択します。
      VIO サーバー・アダプター ID
      新規 LPAR のディスクの VIOS で使用する、 VIOS のアダプター ID を入力します。パラメーターに与えられた検証をオーバーライドするには、パラメーターの 「検証」列で 「オフ」を選択します。詳しくは、『タスクでの検証の無効化』を参照してください。
      冗長入出力の設定
      マルチパス入出力 (MPIO) の冗長性のために代替パスを構成するかどうかを選択します。「はい」を選択した場合は、以下のパラメーターの値を入力する必要があります。冗長クライアント・アダプター ID冗長サーバー・パーティション、および冗長サーバー・アダプター ID「ハード・ディスク」リストはフィルタリングされ、MPIO が設定されているハード・ディスクのみが表示されます。
      冗長クライアント・アダプター ID
      新規 LPAR のルート・ディスクに使用する冗長 LPAR クライアント・アダプターの ID を入力します。
      冗長サーバー・パーティション
      新規 LPAR のルート・ディスクのマルチパスを有効にするように構成する冗長 VIO サーバーを選択します。
      冗長サーバー・アダプター ID
      新規 LPAR のルート・ディスクの冗長 VIO サーバーで使用する冗長 VIO サーバー・アダプター ID を入力します。
      ハード・ディスク
      vSCSI アダプターに接続する物理ディスクを選択します。ボリューム・グループまたは LPAR に関連付けられているハード・ディスクはリストされていません。有効な物理ボリューム ID (PVID) のないハード・ディスクはリストされません。
      ディスク固有 ID
      選択したハード・ディスクの固有 ID を表示します。
      ディスク説明
      ハード・ディスクの説明を表示します。
      論理ボリューム・グループ
      新規 SCSI ディスクのストレージを作成する論理ボリューム・グループを選択します。
      論理ボリューム・サイズ (GB)
      新規 SCSI ディスクに割り当てるサイズをギガバイト単位で入力します。
      論理ボリューム名
      論理ボリュームの名前を入力します。
      デバイス名
      VIO サーバーがハード・ディスクに関連付ける仮想ターゲット名を入力します。
    2. 「NPIV」を選択した場合は、以下のパラメーターの値を入力します。
      「NPIV」が選択された「ストレージ設定」セクション。

      「NPIV」が選択され「冗長入出力の設定」が「はい」に設定された「ストレージ設定」セクション。
      クライアント・アダプター ID
      新規 LPAR のルート・ディスクに使用する LPAR クライアント・アダプターの ID を入力します。
      VIO サーバー・パーティション
      新規 LPAR のルート・ディスク用のアダプターを追加する (VIOS) の名前を選択します。
      VIO サーバー・アダプター ID
      新規 LPAR のルート・ディスクの VIOS で使用する、 VIO サーバーのアダプター ID を入力します。
      WWPN の自動生成
      クライアント・アダプターに対して、ワールドワイド・ポート・ネーム (WWPN) を自動的に生成するかどうかを選択します。デフォルト設定は 「はい」 です。「いいえ」を選択した場合は、 「WWPN 1」 および「WWPN 2」 フィールドにポート名を入力する必要があります。「いいえ」を選択して MPIO を構成する場合は、「冗長 WWPN 1」フィールドと「冗長 WWPN 2」フィールドも入力する必要があります。
      WWPN 1
      クライアント・アダプターの最初の WWPN を入力します。
      WWPN 2
      クライアント・アダプターの 2 番目の WWPN を入力します。
      1 次 FC ポート
      1 次ポートとして使用するファイバー・チャネル・ポートを選択します。
      冗長入出力の設定
      マルチパス入出力 (MPIO) 冗長性のための代替パスを設定するかどうかを選択します。「はい」を選択すると、以下のパラメーターが表示されます。冗長クライアント・アダプター ID冗長サーバー・パーティション冗長サーバー・アダプター ID冗長 WWPN 1冗長 WWPN 2、および 2 次 FC ポート
      冗長クライアント・アダプター ID
      使用する冗長 LPAR クライアント・アダプターの固有 ID を入力します。
      冗長サーバー・パーティション
      冗長クライアント・アダプター ID を追加する冗長サーバー名を選択します。
      冗長サーバー・アダプター ID
      使用する仮想入出力サーバーの冗長アダプター ID を入力します。
      冗長 WWPN 1
      クライアント・アダプターの最初の冗長 WWPN を入力します。
      冗長 WWPN 2
      クライアント・アダプターの 2 番目の冗長 WWPN を入力します。
      2 次 FC ポート
      2次ファイバー・チャネル・ポートを選択してください。
  10. すべての必須パラメーターを入力したら、「アクションの実行」をクリックします。
  11. 「アクションの実行」ダイアログ・ボックスで、新規 LPAR を作成する PowerVM® 管理対象システムを選択し、 「OK」をクリックします。

タスクの結果

「アクション: PowerVM 論理区画 (LPAR) の作成」 ウィンドウに、アクションの進行状況が表示されます。新規 LPAR が作成されると、「状況」「完了」に変わります。「すべてのコンテンツ」 ドメインの「コンピューター」リストに、新規 LPAR が表示されます。「コンピューター」リストの「デバイス・タイプ」列を使用すると、LPAR を他のコンピューターと区別できます。新規 LPAR の「デバイス・タイプ」「PowerVM LPAR」です。

次のタスク

新規 LPAR を取り扱うには、NIM サーバーで LPAR のクライアントを作成してから、LPAR をネットブートする必要があります。詳しくは、『NIM サーバーで LPAR の NIM クライアントを作成する』および『論理区画のネットブート』を参照してください。