本書の利用方法

Remote Control を稼働させるプロセスは、ご使用のネットワーク環境および達成する目標である管理の細分性によって異なります。インストール・ガイドでは、以下の 3 つのタイプのデプロイメントに焦点を合わせています。

P2P
最も単純なシナリオであるため、小規模デプロイメントに最適です。すべてのターゲットがコントローラーからネットワークを介して見えるようになっており、コントローラー・ポリシーを中央集中的に管理する必要はありません。
イントラネット管理対象
ファイアウォールをトラバースするためにゲートウェイのデプロイメントを必要とする複雑なネットワーク・インフラストラクチャー内の場合、または厳格なポリシー制御および中央集中監査が必要である場合に最適です。
管理対象
インターネットに接しているコンピューターに少なくとも 1 つのブローカーをインストールして、コントローラーからネットワークを介して見ることができないターゲットから見えるようにするインターネット・セッションのサポートを備えています。

読みやすさや一般性のために、インストール・ガイドでは以下の制限を前提としています。

  • Remote Control サーバーは、サポートされるデータベース・サーバーのいずれかにアクセスできなければなりません。データベースは、サーバー・コンピューター上にローカルに配置することも、リモート側の別個のサーバーに配置することもできます。サポート対象データベース・システムは、DB2、Oracle、および MS SQL です。インストーラーで提供される組み込み Derby データベースを使用してサーバーをインストールすることも可能です。ただし、この構成は実動デプロイメントに対してはサポートされません。
  • 管理対象環境で、各コントローラーは、Remote Control サーバーへの HTTP 接続または HTTPS 接続を作成できます。
  • 管理対象環境で、ネットワーク内の各 Remote Control ターゲット・コンピューターは、指定ポートでのサーバー、ゲートウェイ、またはブローカーへの HTTP 接続または HTTPS 接続を作成することが可能になっている必要があります。

ご使用のネットワーク構成が該当する章のどのシナリオにも一致しない場合は、追加オプションについてサポート技術員に連絡してください。

最小管理対象 Remote Control システム (サーバーといくつかのターゲット) の初期デプロイメントは、完了するまでに約 1 時間かかります。

Remote Control インストールのいくつかのステップは、前のステップの完了に依存しています。そのため、記載されている順序で説明に従うことをお勧めします。