スキャンおよびインポートの実行に適した方法

スキャンおよびインポートを実行する際には、ベスト・プラクティスを適用して、インフラストラクチャーが効率的に動作するようにしてください。

初期構成タスク

  • 初期インポートの実行

    スキャンをスケジュールして分析を活動化する前に、初期インポートを実行することをお勧めします。このインポートでは、ソフトウェア・カタログがインストールディレクトリから BigFix Inventory にアップロードされ、エンドポイントに関する基本データが BigFix サーバーから抽出されます。最初のスキャン・グループからのスキャン・データが BigFix サーバーで使用可能であることを確認してから、2 番目のインポートを実行してください。2 番目のスキャン・グループからのスキャン結果が BigFix サーバーで使用可能な場合は、次のデータのインポートを実行できます。

関連アクティビティーのスキャン

  • スキャン頻度の計画

    スキャン・グループの最適なサイズを見つけたら、ソフトウェア・スキャンの頻度を設定します。最も一般的な頻度は毎週で、各エンドポイントが 1 週間に 1 回スキャンされます。ご使用の環境に 100000 を超えるエンドポイントがある場合は、スキャンをより低い頻度で実行することを検討してください (例: 毎月)。スキャンが毎日実行されている場合は、システムの更新を考慮してください。多数のファイルが変更されると、次のデータのインポートの実行は長くなります。

  • 不要な場合はスキャンを行わない

    スキャン頻度は、エンドポイントでのソフトウェア変更の頻度とレポートの要件に応じて異なります。ソフトウェアが動的に変更されるエンドポイントを一緒にグループ化し、例えば週 1 回などのより高い頻度でスキャンします。より安定したソフトウェア・セットを含むエンドポイントを一緒にグループ化し、例えば 1 カ月に 1 回などのより低い頻度でスキャンします。

  • スキャン中に収集するコンピューター・プロパティーの数を制限する

    デフォルトでは、BigFix InventoryBigFix サーバーから次の 4 つのコンピューター・プロパティーを取得します: コンピューター名、DNS 名、IP アドレス、およびオペレーティング・システム。インポートのたびに BigFix からより多くのプロパティーを抽出すると、インポートの時間が長くなる可能性があります。コンピューター・プロパティーの数を 10 以下に制限することをお勧めします。

  • BigFix Inventory コンピューター・グループの数を制限する

    必要な数のコンピューター・グループのみを作成します。コンピューター・グループ数が増加すると、データのインポートの時間が長くなります。ご使用の環境のサイズで多数のコンピューター・グループを作成する必要がある場合は、拡張ソフトウェア集約の計算をスキップすることを検討してください。これらの計算をスキップすることにより、非常に大規模な環境でのデータ・インポートの時間を短縮することができます。詳しくは、こちらを参照してください:拡張ソフトウェア集計の計算の無効化

  • 少数のエンドポイント・グループのチェックサムの収集を有効化する

    暗号ハッシュ・コレクションの構成を変更するたびに (有効化、無効化、新規タイプの追加)、変更後の最初のデータ・インポートが大幅に長くなります。ファイル・システムに対して複数の変更が行われるため、新しい構成では、変更内容のみがインポートされる差分データのインポートではなく、完全なデータのインポートがトリガーされます。この最初のデータ・インポートには、最大で 3 倍の時間がかかる可能性があります。それ以降のデータ・インポートは、ファイル・ハッシュなしのデータ・インポートよりも約 10% 長くかかります。後続のデータ・インポートの影響は、中程度と見なされます。ファイル・ハッシュの収集を有効にする前に、インポートしたデータの負荷を分散するために、環境をスキャン・グループに分割します。詳しくは、こちらを参照してください:チェックサムの収集の有効化

インポート関連アクティビティー

  • 頻繁なインポートの維持

    インストール後、インポートは 1 日 1 回実行されるようにスケジュールされます。この構成は変更しないでください。ただし、インポートの開始時間を変更することはできます。インポートが 24 時間を超える場合は、スキャン・グループ構成を改善することができます。または、BigFix Inventory が重複するインポートを処理するため、現在の構成を保持することもできます。インポートが実行中の場合、他のインポートは開始されません。

  • Web ユーザー・インターフェースの検討

    データ・インポートは計算集約的なタスクであるため、BigFix Inventory を使用しているときに、ユーザー・インターフェースの応答時間が遅くなることに備えます。例えば、アプリケーション WebUI を使用する可能性が低い別のタイミングで、インポートを行うようにスケジュールすることをお勧めします。

    大規模なデプロイメントで、レポートをロードするのにかなりの時間がかかる場合は、以下を参照してください。ユーザー・インターフェースの問題