クライアントのハードウェア要件

BigFix クライアントと、そこに組み込まれているソフトウェア・スキャンおよびキャパシティー・スキャンのハードウェア要件に関する重要情報を確認してください。

プロセッサーおよび RAM

1 つの BigFix クライアントは、エンドポイント上の 1 つのプロセッサー・コアの処理能力を最大で 2% 消費します。ただし、このクライアントは、エンドポイントから必要なソフトウェア情報とハードウェア情報を収集するソフトウェア・スキャンとキャパシティー・スキャンによって補完されます。キャパシティー・スキャンの CPU 使用量はごくわずかですが、ソフトウェア・スキャンは、スキャンの実行中にかなりの CPU リソースを消費する可能性があります。ソフトウェア・スキャンが実動システムに与える影響を減らすため、ソフトウェア・スキャンを週末や夜間に実行するようにスケジュール設定することができます。また、CPU リソースの消費量を制限する CPU しきい値オプションを設定して、ソフトウェア・スキャンを実行することもできます。

1. BigFix クライアントの CPU および RAM 使用量

この表は、4 つの列、1 つの見出し行、および 3 つの本文行で構成されています。

コンポーネント CPU RAM コメント
BigFix クライアント < 2 % < 20 MB 詳しくは、下記を参照してください。https://support.hcltechsw.com/csm?id=bigfix_support.
ソフトウェア・スキャン 最大 100 %

CPU しきい値属性を設定してスキャンを実行することで、使用量を制限できます。

< 80 MB ソフトウェア・スキャンをオンデマンドで実行し、次のプロセスをチェックしてモニターすることができます。wscanswwscanfs
キャパシティー・スキャン < 1 % < 20 MB キャパシティー・スキャンを 30 分ごとに実行し、次のプロセスをチェックしてモニターすることができます。wscanhw.

ディスク・スペース

BigFix クライアントのインストールを開始する前に、エンドポイントに十分なディスク・スペースがあることを確認してください。

重要: 以下のディスク・スペース要件には、一部の Fixlet によってエンドポイントにダウンロードされるファイルのサイズは含まれません。例えば、Fixlet のBigFix Inventory のダウンロード」は、指定されたエンドポイントにアプリケーション・インストーラーをダウンロードします。そのため、対象エンドポイントにより多くのスペースが必要です。

Fixlet が対象エンドポイントにファイルをダウンロードするかどうかを確認するには、BigFix コンソールにログインして、特定の Fixlet の「ダウンロード・サイズ」列の値を確認してください。次に、十分なディスク・スペースがエンドポイント上で使用可能であることを確認してください。

2. クライアントを UNIX にインストールする場合のディスク・スペース要件
オペレーティング・システム ディレクトリー 必要なスペース コメント
UNIX /opt/BESClient 80 MB クライアントのインストール・ディレクトリー。
/var/opt/BESClient 250 MB クライアントのデータ・ディレクトリー。このディレクトリーには、すべてのスキャン結果が格納されます。
200 MB VM マネージャー・ツールがエンドポイントにインストールされる場合は、追加スペースが必要です。
/opt/tivoli/cit 50 MB スキャナーのインストール・ディレクトリー。
/opt/tivoli/cit/cache_data 平均 100 MB スキャナー・キャッシュ・ファイル。

必要なディスク・スペースは、スキャンするファイル、ディレクトリー、およびサブディレクトリーの数によって決まります。これは、スキャン対象のファイルの数に 60 バイトを乗算して、見積もることができます。

/etc/cit < 1 MB スキャナー構成ファイル。
/tmp 平均 100 MB スキャナー一時ファイル。

必要なディスク・スペースは、使用されているスキャナー・オプション (例えば、ソート) に加え、スキャンするファイル、ディレクトリー、およびサブディレクトリーの数によって決まります。これは、スキャン対象のファイルの数に 100 バイトを乗算して、見積もることができます。

/usr/ibm/tivoli/common/CIT 10 MB スキャナーのログ・ファイル。
3. クライアントを Windows にインストールする場合のディスク・スペース要件
オペレーティング・システム ディレクトリー 必要なスペース コメント
Windows C:\Program Files (x86)\BigFix Enterprise\BES Client 150 MB クライアントのインストールおよびデータ・ディレクトリー。このディレクトリーには、すべてのスキャン結果が格納されます。
300 MB VM マネージャー・ツールがエンドポイントにインストールされる場合は、追加スペースが必要です。
C:\Program Files\tivoli\cit 20 MB スキャナーのインストール・ディレクトリー。
C:\Program Files\tivoli\cit\cache_data 平均 50 MB スキャナー・キャッシュ・ファイル。

必要なディスク・スペースは、スキャンするファイル、ディレクトリー、およびサブディレクトリーの数によって決まります。これは、スキャン対象のファイルの数に 60 バイトを乗算して、見積もることができます。

%WINDIR% < 1 MB スキャナー構成ファイル。
%TMP% または %TEMP% 平均 100 MB スキャナー一時ファイル。

必要なディスク・スペースは、使用されているスキャナー・オプション (例えば、ソート) に加え、スキャンするファイル、ディレクトリー、およびサブディレクトリーの数によって決まります。これは、スキャン対象のファイルの数に 100 バイトを乗算して、見積もることができます。

C:\Program Files\tivoli\ibm\tivoli\common\CIT\logs 10 MB スキャナーのログ・ファイル。