ファイルのダウンロードのパフォーマンスを向上させる

Web クライアントは、ページの添付ファイルや、URL でリンク指定された、サーバーのディレクトリにあるファイルをダウンロードできます。クライアントで使用している製品がバイトレンジ転送 (HTTP 1.1 以上で利用可能) をサポートしていれば、クライアントは各ファイルをセクション単位、つまりバイトレンジ単位でダウンロードし、ファイルダウンロードの進行状況をトラッキングします。このため、割り込みが発生しても、割り込みが発生した箇所からダウンロードを再開できます。クライアントがバイトレンジ転送をサポートしていなければ、割り込まれたダウンロードを最初から実行し直さなければなりません。

Domino® は、HTTP 1.1 仕様をサポートするクライアントと互換性があります。クライアントは、ブラウザのプラグイン、アプレット、スタンドアロンプログラムなど、さまざまな方法で実装できます。

バイトレンジ転送をサポートするクライアントからアクセスできるように、添付ファイルは圧縮しないでください。ファイルを添付するときに、[圧縮] オプションをオフにする必要があります。既存の添付ファイルが解凍されているか確認するには、Notes® クライアントから [ファイル] - [文書のプロパティ] を選択し、[$FILE] 項目を選択して、[圧縮の種類] プロパティが [NONE] になっているか確認します。

例:サーバーのファイルシステムからファイルをダウンロードする

URL マッピングを使用してダウンロードできるディレクトリに INSTALL.EXE というファイルがあると仮定します。GetRight 3.1 クライアントでは、次の URL を使用して、このファイルをダウンロードできます。

http:// hostname/install.exe

hostname にはサイトの名前を指定します。

ダウンロード中に割り込みが発生した場合でも、クライアントは割り込みがあった場所からダウンロードを再開できます。

例:添付ファイルをダウンロードする

文書に PDF ファイルが添付されていて、Adobe Acrobat のオプションで一度に 1 ページずつダウンロードするように設定している場合は、PDF ファイルを一度に 1 ページずつダウンロードできます。サイズの大きなファイルの一部だけを参照するような場合には、一度に 1 ページずつダウンロードするように設定すると、パフォーマンスを大幅に向上させることができます。たとえば、PROJECT.PDF というファイルにアクセスするには、次の URL を使用します。

http:// hostname/dbname/viewUNID/docUNID/$FILE/project.pdf

hostname にはサイトの名前、dbname には添付ファイルが保存されているデータベースの名前、viewUNID には添付ファイルのビューのユニバーサル ID、docUNID にはファイルが添付されている文書のユニバーサル ID を指定します。