データベースと Domino® ディレクトリのパフォーマンス向上
デフォルトでは、Domino® ディレクトリは [文書テーブルビットマップの最適化] と [未読マークを使用しない] の 2 つのデータベースパフォーマンスプロパティを使用してパフォーマンスを向上させます。次の NOTES.INI 設定もデータベースと Domino® ディレクトリのパフォーマンスに影響を与えます。
NSF_Buffer_Pool_Size
この NOTES.INI 設定で、NSF サブシステム、NIF サブシステムとディスク記憶領域間の I/O 転送をバッファリングするためのメモリの 1 セクションである NSF バッファプールのサイズを設定します。サーバーパーティション数、ユーザー数、ビューのサイズと数、データベース数のすべてがバッファプール指定の設定方法に影響します。通常は、デフォルト値 (サーバーによって自動的に設定される値) で十分ですが、さらにメモリが必要であるとデータベース統計が示している場合は、一度に数 MB ずつ値を増やします。パフォーマンスモニターを使用すると、大きな値が原因で過度のスワッピングやページングが起こっているかどうかを調べることもできます。NSF_Buffer_Pool_Size には、バッファプールサイズをバイト単位で設定し、NSF_Buffer_Pool_Size_MB には、サイズを MB 単位で設定します。
NSF_DbCache_Maxentries
この NOTES.INI 設定で、データベースキャッシュ (使用できる場合) に格納される最大データベース数を設定します。Domino® は、この設定に入力された数値の 1.5 倍までを短い間隔で格納します。データベースの最大数を増やすとパフォーマンスは向上しますが、より多くのメモリが必要になります。
Web ナビゲータを使用した Web アクセスのパフォーマンスを向上させる
Web アクセスのパフォーマンスを向上させるには、次のような方法があります。
- Web ページへのアクセスを速くするには、サーバーからインターネットへの接続を高速化します。設定方法については、ご利用のインターネットサービスプロバイダにお問い合わせください。
- データベースのパフォーマンスを向上させるには、文書のパージエージェント、文書の更新エージェント、データベース用に作成したその他のエージェントなどでデータベースを管理します。
- 同時取得 (サーバーが一度に取得できる Web ページの数)の最大数を設定して、Web ナビゲータデータベースからページを取得できるユーザー数を管理します。同時取得最大数はデフォルトで 25 です。サーバーに設定できる同時取得数は、ご使用のシステム環境により異なります。
Show DBS コマンド
Show DBS コマンドは、データベースのパフォーマンスをモニターするためのツールです。このコマンドを実行すると、次のような情報が表示されます。
- Refs -- データベースが開かれた回数 (データベースの DBHANDLE 値)。
- Mod -- データベースへの変更がディスクに書き出されているかどうか。
- FDs -- データベースで現在使用されているファイル記述子の数。
- LockWaits -- データベースを使用するまでに待たなければならないロックの数 (読み込み、書き出し)。
- AvgWait -- それぞれの待ち状態での平均待ち時間 (ミリ秒)。
- #Waiters -- ロックされたデータベースに対して待ち状態にある現在のユーザー数。この数値は逐次変わります。
- MaxWaiters -- ロックされたデータベースに対して待ち状態にあったユーザー数の過去最大値。