UNIX™ サーバーのパフォーマンスの改善
UNIX™ サーバーのパフォーマンスを向上させる方法には、ディスク要件とメモリ要件の調整、ディスク I/O の調整、コンソールとデータベースのログ記録の使用などがあります。
ディスク要件とメモリ要件
UNIX™ システムで Domino® サーバーソフトウェアを実行するときは、サーバーにはプログラムとデータファイル用の十分なディスク容量とスワッピングやプロセス数を処理できる十分なメモリが必要です。
Linux™ システムをメールサーバーや、一度に数百を超えるデータベースを開くアプリケーションに使用する場合は、ファイルの制限値をデフォルト値の 1024 より大きくすることをお勧めします。この値を変更するには、ファイル /etc/security/limits.conf
を編集します。入力は、nofile エントリに対して行ってください。
@notes soft nofile 60000
@notes hard nofile 80000
この例では、Domino® を実行中のユーザーがメンバーになっているグループに対して制限が設定されます。必要に応じて、Domino® を実行中のユーザーに対してこの制限を設定することもできます。この例の soft 値と hard 値は、ご使用のシステムのニーズに合わせて変更して構いません。ただし、ファイルの制限値を超えないように十分な大きさの値にしてください。
Linux™ 上での Domino® の効率化に役立つ、その他のメモリおよびネットワーク調整パラメータは、Domino® サーバーの開始時に自動的に実行されるプログラムによって設定されます。
ディスク I/O の調整
オペレーティングシステムのファイル、スワップ領域、トランザクションログ、データの複数ファイルシステムを保守管理することによって、サーバー全体のパフォーマンスを向上させることができます。
データファイルが格納されているディスクドライブには、RAID 0+1 ハードウェアを使用します。Domino® のデータには、ディスクドライブの容量を抑え目にしてドライブ数を増やして使用します。Domino® では予測に基づく単純な順次読み込みは行わないため、先読みキャッシュを無効にして書き込みキャッシュを有効にします。
別のストライプボリュームにスワップ領域を確保することによって、高負荷のシステムでもサーバーのパフォーマンスを向上させることができます。トランザクションログは、Domino® サーバーをホストするシステムが使用可能で、信頼性と性能が最も高いディスクサブシステム上に常に配置します。サーバーの再起動時間、信頼性、可用性を向上させるには、それぞれのディスクドライブでトランザクションログを使用する必要があります。記録されたトランザクションがディスクに書き込まれるときは、4K ブロックの単位で可変長のシーケンシャルファイルに、シリアル書き込みとして高速に保存されます。
コンソールとデータベースのログ記録
サーバーのパフォーマンスを向上させるには、Notes Log (LOG.NSF) とコンソールに出力される情報の量を制限します。