Domino® SNMP Agent で NET-SNMP を使用する

Linux プラットフォームの場合、Domino® SNMP Agent は SMUX プロトコル (RFC 1227 準拠) を使用してシステムの Master SNMP Agent と通信します。Linux の配布物には SMUX プロトコルをサポートする Master SNMP Agent が含まれている場合がありますが、

このタスクについて

Linux プラットフォームでは、Domino® に NET-SNMPD と呼ばれる適切な NET-SNMP Master Agent が含まれており、SMUX プロトコルと Domino® SNMP Agent をサポートするように設定されています。

注: NET-SNMPD を使用する前に、既存の Master SNMP Agent はすべて無効にしてください。既存の Master SNMP Agent の無効化の詳細については、Master SNMP Agent のマニュアルを参照してください。

以下に NET-SNMPD をインストールする: Linux

このタスクについて

root ユーザーとしてログオンし、次の手順で Linux に NET-SNMPD をインストールします。

手順

  1. NET-SNMPD ファイルをインストールします。次のコマンドを入力し、必要に応じて Domino® 実行可能ファイルのパスを変更します。
    cp /opt/ibm/lotus/notes/latest/linux/net-snmpd* /etc
  2. 再起動後に NET-SNMPD が再開されるようにします。
  3. 次のどちらかの操作を行います。
    • SLES などの UnitedLinux ベースのリリースの場合、次のコマンドを入力します。
      ln -f -s /etc/net-snmpd.sh /etc/init.d/net-snmpd
      insserv /etc/init.d/net-snmpd
    • Red Hat Linux リリースの場合、次のコマンドを入力します。
      ln -f -s /etc/net-snmpd.sh /etc/rc.d/init.d/net-snmpd
      chkconfig --add net-snmpd
      chkconfig net-snmpd on

次のタスク

以上で、Linux への NET-SNMPD のインストール作業は完了です。NET-SNMPD を構成して開始します。

NET-SNMPD を設定する

手順

リモートから管理するインフラストラクチャ用に、適切なトラップ転送先とコミュニティ名を指定して /etc/net-snmpd.conf ファイルを更新します。トラップ転送先は、trapsink ディレクティブを使用して設定します。コミュニティ名は、rocommunity ディレクティブと rwcommunity ディレクティブを使用して設定します。

手動で NET-SNMPD を起動または停止する

このタスクについて

NET-SNMPD を起動するには、root ユーザーとしてログオンし次のコマンドを入力します。

/etc/net-snmpd.sh start

NET-SNMPD を停止するには、root ユーザーとしてログオンし次のコマンドを入力します。

/etc/net-snmpd.sh stop

NET-SNMPD の作成方法

このタスクについて

Net-SNMP の Web サイトから配布される NET-SNMP パッケージには、SNMP 用のさまざまなツールが含まれていますが、Domino® に含まれているのは NET-SNMP Master Agent だけです。

Domino® の場合は、次のオプションによって NET-SNMP 5.0.7 パッケージの設定と作成が行われています。

--enable-shared=no
--with-default-snmp-version=3
--with-logfile=/var/log/snmpd.log
--with-mib-modules=smux
--with-openssl=no
--with-persistent-directory=/var/net-snmp
--with-sys-contact=Unknown
--with-sys-location=Unknown

作成されたエージェントの snmpd が Domino® 用の NET-SNMPD として使用されます。

独自の NET-SNMP Master Agent の作成と設定を行う

このタスクについて

UCD-SNMP と NET-SNMP は Net-SNMP の Web サイトから配布され、オプションのコンポーネントが多く含まれているため、Domino® で使用できる独自の Master SNMP Agent を作成したり設定したりできます。独自の Master SNMP Agent の作成や設定には、次のオプションでソース設定スクリプトを起動し、SMUX のサポートを含めます。

--with-mib-modules=smux

次の行を snmpd.conf ファイルに追加します。

smuxpeer 1.3.6.1.4.1.334.72 NotesPasswd
注: Domino® で配布されている NET-SNMPD を使用する場合は、独自の NET-SNMP Master Agent を作成または設定する必要はありません。この場合は既に作成、設定済みです。